No Way Out ~出口なし~   偏愛に満ちた小説と映画の備忘録です
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このミスも成人式
2008-01-02 Wed 19:38
このミステリーがすごい! 2008年版このミステリーがすごい! 2008年版
(2007/12/05)
このミステリーがすごい!編集部

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友人に教えられて買い始めたのが10年以上前。この本からファンになった作家さんもいるので、大恩あるムック本です。あたりはずれもありますが。
今年のベスト10では、既読作品が2作のみ。毎年あと追いなんで仕方がないんですが、名前すら知らない作家さんもいましたから、やっぱり私にとっては大事なガイドです。
このミス大賞で大ブレイクした海堂さんがバチスタシリーズの短編を載せています。たいした話じゃありませんでしたが、ちょっと嬉しいオマケでした。
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未完だとは...。
2007-11-30 Fri 12:06
遊戯 遊戯
藤原 伊織 (2007/07)
講談社
-+評価せず+-
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子供の頃に父親から虐待を受けた31歳のサラリーマンと、駆け出しのモデルの女の子が、ネットゲームで知り合います。2人は実際に会い、徐々に距離を縮めていきます。本間は自分の過去をはじめて他人に話します。立て続けに3本のCMに起用され、モデルとしてどんどん成功していくみのりですが、あるCMを受けたのは本間に『本間さんの会社のCMに出ることになりました』とメールしたかったからでした。

というふうに、さあこれから...というところで絶筆です。うがーっ!!未完だとわかっていたら読まなかったのにー!!(ウソ)
完結していると思っていたので、残りこのページ数でどうやってまとめるんだろうと思いながら読んでいました。本間のお父さんの拳銃の謎とか、不気味な自転車おじさんの狙いとか、もう気になるじゃないですか。
藤原さんの黄金の組み合わせ、主人公がドロップアウトした中年に若いお嬢さんという今作も、とても気に入ってたんですけどね。いつもよりまともなカップル(失礼)だったから、これをどんなキナ臭い話にもっていくんだろうと。あぁ、残念です。
藤原伊織さんの遺作は『ダナエ』だと思っていたんですが、まだもう一冊あるようです。それも未完なんだろうなぁ...。
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お、これはうまいタイトル
2007-10-11 Thu 18:45
アンフェアな月-----刑事 雪平夏見 アンフェアな月-----刑事 雪平夏見
秦 建日子 (2006/09/26)
河出書房新社
-+B+-
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雪平夏美シリーズ第二弾。今度は新生児誘拐です。1作目の直後(事件解決の翌日)に、もう新しい事件に駆り出されています。タフです。
誘拐犯からの電話に踊らされ、警察は子供を見つけるどころか埋められた少女たちの死体を見つけてしまいます。そしてマンションから男の死体が発見されます。
この3つの事件をうまく繋げ、ラストまでグイグイとひっぱります。少しずつ時間差をつけた章立てもうまく機能していました。前作より格段に面白かったです。物語に無理がないからでしょうか。雪平がわざとらしくなかったから?前作でものすごくハナについた”♪”がなかったところも、私が気持ちよく読めた一因です。”(笑)”はありましたけど(笑)。
タイトルと謎解きがかけてあるところも良かったです
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リアルじゃねえよ(喜多さん風に)
2007-09-17 Mon 00:32
推理小説 (河出文庫) 推理小説 (河出文庫)
秦 建日子 (2005/12/21)
河出書房新社
-+C+-
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脚本家として有名な著者の初の小説。
連続殺人事件の犯人から自作の小説が届き、結末(犯人)が知りたければ後半部分を落札しろと声明を出します。落札金額は1億円。
署内で№1の検挙率を誇る、無駄に美しい女刑事が事件を追いかけます。

脚本家として数多くヒット作をだしている作者だけに、ドラマっぽいですね。登場人物も多く、キャラもわざとらしい個性派とステロタイプなのと配置してあるし、話もかっ飛ばし気味です。事件の関係者と関係を持っちゃうあたりもドラマ的。見てませんけど、ドラマの方がよかったんじゃないでしょうか?
というのも、文章がわかりにくかったんです。この小説はフェアかアンフェアかが重要な鍵なので、文章にはとても気を使っているようなんですが、あまりうまく作用してませんね
そして一番気に障ったのは『♪』。『乾杯♪』なんて音符記号を使ったり、『~だったヨ。』なんてのが、私ダメなんです。『ヨ』はないでしょう、『ヨ』は。

あっという間に読んでしまいましたし、続編も読んでみようかなとは思うので、面白いことは面白いんですよ、きっと。
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本多孝好の変貌にとまどう
2007-08-22 Wed 19:24
正義のミカタ―I’m a loser 正義のミカタ―I’m a loser
本多 孝好 (2007/05)
双葉社
-+B+-
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高校でものすごいいじめられっこだった亮太は、必死に勉強して同じ高校の同級生が来ていない大学に入学しました。ここから新しい生活を始めるぞ!と思った矢先、自分をいじめていた畠田が同じ大学に受かったことを知り愕然とします。脅されてボコられているところをトモイチに助けられ友達になり、トモイチが所属しているクラブに誘われます。そこは『正義の味方研究会』。大学内の不祥事を正す自治会でした。いじめられっこだった亮太は1日で友達ができ、仲間ができ、自身も正義の味方になったのです。クセのある先輩たちと正義のために戦う日々がはじまります。

コマゴマした事件を解決していった”セイケン”ですが、ねずみ講をやっているサークル摘発に乗り出します。この影の黒幕の方が、”セイケン”メンバーより読み応え(どうやら気に入ったよう)がありました。
結果はなんとなく想像がつきましたが、その後日譚が意外でした。確かに、これからも正義の味方としてがんばるぞー!でもいいんですけど、それじゃありきたりですからねぇ。で、サブタイトルに繋がるのだなぁと、膝をうちました

この本を読んで驚いたのは、本多さんの作風が変わったこと。登場人物が大学生ですから、今までよりちょっと年齢設定が若いせいだろうか?とも思いましたが、やっぱりそれだけではない気がします。初期の村上春樹に似ているといわれていた、あのなんとなくブルーな感じがありません。どっかで読んだ気がするなぁと思ったら、伊坂幸太郎さんの『砂漠』に似ているんですよ。ま、どちらもナイーヴ系(豊崎さん談)小説らしいので、似ててもおかしくないんでしょうけど...。あぁ!でもやっぱり前の方がいい!年寄りは変化を嫌うんですよ。いえ、変化って悪くないと思うんですが、一番その作家らしいところが褪色しちゃったみたいで、残念です。
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繊細な方はご遠慮ください
2007-06-28 Thu 21:31
独白するユニバーサル横メルカトル 独白するユニバーサル横メルカトル
平山 夢明 (2006/08/22)
光文社
-+C+-
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『このミス』1位ということで手にとってみましたが、なんというかその、ボディにぐほっとくる短編集でした。
『ニコチンと少年』は町に住み着いた乞食を町民がよってたかって虐める話だし、『Ωの聖餐』はヤクザに飼われている巨大な男が死体を食べて、脳味噌も食べたらその知識を吸収したという話だし。
家でも学校でも虐められている女の子が、街に横行する殺人者に会いたいと願う『無垢の祈り』。このへんからもう私もマヒしてきました。
表題作が比較的まともというか、地図が主人公で、その『ご主人』のタクシー運転手の犯罪を語るのです。彼が死ぬとその息子が、同じように殺人に手を染めます。地図は黙って見ているだけではなく色々と手助けをしますが、最後には破滅に導くのです。
すさまじい拷問シーンの連続だったり、死体損壊に死体の山。グロとスプラッターです。またこれが文章がうまくて。気持ち悪いんですけど、ついつい次の短編を読み始めちゃうんですよ。
読まなきゃよかったとは思いませんが、人には絶対勧めない1冊でした。

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ご快復を心より願います
2007-03-23 Fri 23:19
ダナエ ダナエ
藤原 伊織 (2007/01)
文藝春秋
-+C+-
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短編集です
表題作『ダナエ』。個展で義父の肖像画を破壊された宇佐美は、犯人が妻の娘ではないかと推理するけれど、ネタバレ実は出生すら知らなかった娘でした。
この量で書くのはもったいない話でした。謎解きやらが駆け足で、もっとじっくり書いてもよかったんじゃないの?と。
『水母』は、昔の恋人のために中年男が画像を合成して、という話。これが一番藤原伊織っぽかったかな?
『まぼろしの虹』が一番好きで、この短さでも登場人物たちの複雑な心境がとてもうまい!連れ子同士の姉弟と、母親の不倫相手、その男の愛人、そしておそらくやくざであろう息子と、魅力的な登場人物たちと、ありえねーって感じの展開がよかったです。
藤原さんは2005年に食道癌だと告知されたそうです。寡作な作家さんだけに、ますます出版が間遠になることでしょう。できればゆっくり養生して、そこで得たなにかを長編に活かしてもらいたいです(ひどい?)。
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すごいのかどうか、わかるのは来年
2006-12-28 Thu 23:09
このミステリーがすごい!2007年版 このミステリーがすごい!2007年版
(2006/12/08)
宝島社


いわゆる『このミス』ですが、早いものでもう19年目なんだそうです。私も10年以上買ってますけど、いつも後追いでして。ベスト20の中で読んだことがあるのは

  • 銃とチョコレート
  • 名もなき毒
  • 怪盗グリフィン、絶対絶命
  • 赤い指
  • 夏期限定トロピカルパフェ事件
  • 邪魅の雫
  • ボトルネック
  • 乱鴉の島

あら、今年は結構読んでますわ。
たった69名のアンケート集計結果ですから、この結果がすべてというわけでは勿論ありません。人の好みは千差万別ですし。私にとって『このミス』は新しい作家を見つける手段のひとつでして、解説を読んで自分にあってそうだなと思った本に手を伸ばし、面白かったらその作家の本をまとめ読みといった感じです。古くは真保裕一、倉知淳、最近では米澤穂信がそれです。今年は...道尾秀介でしょうか?
毎年表紙を飾る漫画家さんのちょっとしたネタが楽しみだったんですが、今回はなかったのが残念。寺田順三さん漫画家じゃないしなぁ。


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あ~夏休み♪
2006-07-31 Mon 17:40
ぼくと未来屋の夏 ぼくと未来屋の夏
はやみね かおる (2003/10/26)
講談社

-+A+-

初・はやみね作品です。ミステリーランドなので読んでみました。
『未来を知りたくないかい?』と声をかけられたことがきっかけで知り合った、小学6年生の風太くんと『未来屋』の猫柳さんとの一夏の冒険憚です。
作者が『僕の読みたい小説を書いてしまいました』と言い切るように、子供の頃のワクワクしたものがてんこ盛りの内容です。肝試しに秘密の財宝、人魚伝説、神隠し、首なしお化け…。これぞジュブナイル!小学生の夏休みってこんなんだったよなーと。
もちろんそれだけではなく、人間の悪意や大人らしい見識みたいなのもちょこっとずつ書かれています。『神隠し』の真実(であろう)は背筋がぞくっとしましたね。

謎の建築士、中島さんをどう解釈するかで全然話は違ってくるんでしょうけど、おそらく中島さんは人魚の肉を食べさせられて不老不死になり、ずっと神櫛町に住んでいたのでしょうね。代々住んでいた中島一族というのは全員中島さんなのです。『永遠』に飽いた中島さんはあの爆発で亡くなったのでしょうか??だから猫柳さんは宝を探さなかったんでしょうかね?

全部明らかにするんでなく、ちょっとだけ不親切な手がかりを残してってのは消化不良にならないんでしょうか?(私は面白かったけど)
いきなりサン・ジェルマン伯爵を引き合いにだしても、SF知らなきゃわからんですよ。
でもぐぐってみて調べたりして彼が何者かを知ると、あぁ、だからあの時猫柳さんはあんなことを!と上記のような結論を出したりする楽しみはあるかもですね、子供にも大人にも。
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