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2006-12-13 Wed 22:46
大学時代の友人が、卒業後久々に集まった同窓会。伏見はそこで新山を殺害、風呂で溺死したようにみせかけようといろいろ細工をし、死体のある部屋の扉を施錠します。これがはじまり。扉は閉ざされます 同じサークルではなかったけど、部員が連れてきていつしか仲間になった優佳。彼女は美しいだけではなく頭脳明晰。皆が新山の不在にあまり気を取られないのに、彼女だけは不審に思い、小さな事実を積上げて真相に近づいていくのです。伏見はミスディレクションをしようとメンバーをコントロールします。「冷静で熱い人」伏見と、「冷静で冷たい」優佳の頭脳戦です なんだって扉を閉めたのか、どうしてそんなに時間を気にするのかが謎だったんですが、途中動機がわかるとすべて氷解します。おいおい、そんな理由で後輩を殺すのかよ、現実的じゃないなと、ツッコミもいれたくなりますが、まぁそれを受け入れないとこの小説は成り立たないので(笑) 探偵役が現場を実際に見ず、伝聞と状況と参加者の性格、犯人との会話だけで真相を言い当ててしまうのは、叙述ミステリとしてはすごくよくできてます。 ただね、この優佳が嫌いなんです、小賢しくて。頑張れ伏見、負けるな伏見と応援してました。負け戦だろうなとは思ってましたが。<ネタバレ>だから犯罪の露見を防ぐ為、伏見が恐らく優佳に隷属するのが悔しくてぇぇぇぇぇぇ!いっそ犯罪者になってもいいから、彼女を拒否して欲しかったなぁ。 スポンサーサイト
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