No Way Out ~出口なし~   偏愛に満ちた小説と映画の備忘録です
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さて、終末は誰と過ごそう
2006-07-21 Fri 12:01
終末のフール 終末のフール
伊坂 幸太郎 (2006/03)
集英社

+-A-+

小惑星が衝突して人類は滅亡します、という発表から5年。仙台を舞台に、残り3年となった人類の終末を描く連作集。
娘と和解する頑固親父、子供を産もうかどうか悩む夫、妹の仇を取ろうとする兄弟、終末に向けて皆さんいろいろです。
伊坂調なんですけど、やっぱりそこはテーマが終末ですから。
暴動が起ったり、自殺や殺人や略奪が横行したりといった世界は、私にはちょっと重いです。
櫓を作ってそこから街が洪水に沈む様を見るという渡部さんのお父さんとか、小惑星の衝突を申し訳ないけど喜んでいる天文オタクとか、一緒に最後を迎えるために恋人を見つけようと決心するお嬢さんとか。
基本はそこで一生懸命(または淡々と)生きている人たちの物語で、ほっこりしたものが残るんですけどね、やっぱ終末なんですよ。読後が苦いです。

『鋼鉄のウール』に登場するボクサーは、世界の終わりにも練習を続けてゆるぎないです。こんな人が傍にいたらすごく落ち着くか、イラつくかどちらかでしょうね。私はどっちかな?と思いました。

ヒルズタウンというマンションの住民達が主人公なので、各話ちょっとずついろんな人がリンクしますが、いつものようにラストにすべてが収束していくことはありません。まぁ、それでもそこを確認したくてすぐ再読してしまいました。

蛇足ですがこれを読んでいて、新井素子の『ひとめあなたに...』を思い出しました。あれも小惑星で人類が滅亡する話だったんですが、その中で荒井由美の『チャイニーズ・スープ』をタイトルにした一篇があったんですよ。あれは怖かったなぁ...。
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