No Way Out ~出口なし~   偏愛に満ちた小説と映画の備忘録です
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極刑よりも辛い罰
2006-11-05 Sun 23:49
邪魅の雫 大磯・平塚地域限定特装版 邪魅の雫 大磯・平塚地域限定特装版
京極 夏彦 (2006/09/27)
講談社

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『小説は読まれるためにあって、読んだ者の解釈はすべて正解だ』
これは自作をコキおろされた関口に京極が説くシーン。作者の意図など10割通じなんだそうです。だからどんな書評が載ろうと気にするなと、言ってるわけです。思わず膝を打ちましたよ、それでいいんですね、京極先生。しかも私のこれはただの備忘録ですし...。しかし書きにくいな(笑)

でもって感想。
今回は異色です
まず例の4人があまり活躍(登場)しません。木場にいたっては、青木と飲む場面のみ。その青木と益田が今回主役級の活躍です
青木は小石川の交番勤務で担当した会社員毒殺事件を追って神奈川県警本部へ。
益田はエノさんの見合い相手の周囲に何か不穏な動きがないかという、親戚からの依頼を調べていくうちに神奈川へ。なぜか関口もついてきます(この二人の道行きというのも珍しい)。
<ネタバレ>そしてエノさんの過去の女性関係も明らかになります。
帝銀事件や陸軍研究所の兵器開発などもちらりとさらってあって、でもなんか蛇足のように感じられるのですよ。まずキャラありき、なのでそこにいきなり歴史上の事実を盛り込んでも、いきなりあっちとこっちの現実をつぎはぎしたみたいで。このキャラたちで松清はムリです
事件そのものはずいぶん早い段階で犯人も動機もわかってしまい、あとは京極堂がどうやってこの邪魅をおとすのかなというだけなのに、ぐいぐい引っ張られてしまいました。でも今回、おとしてないと思うんですよね、アレ。
で、最後にエノさんが幕を引くんですけど、あぁ、そうよねと、動機がうなずけるだけにかわいそうでした、真犯人が。<ネタバレ>惚れた男にあんなこと言われたら、女にしてみれば喉もとに刃物を突きつけられたようなもんですよ。貴乃花と宮沢りえの破局会見を思い出しました。あれから私は貴の応援をしなくなったのでしたっけ(でもエノさんは応援します)。
時系列に並べるとこの事件の後に『百鬼徒然袋』でのエノさんの活躍が読めます。この事件は結構痛手だったようなので、どんな様子だったかもっかい再読してみます

ところで、この本は私にとって特別な本になりました。なんでかっていうと、京極先生のサイン会に行ったからです。達筆でした~。しかも限定版なんて出して、いいように踊らされてます。しっかりしろ、私!
でもって、大沢在昌と合同サイン会だったので『新宿鮫Ⅸ』も買うハメになりました。新宿の飲み屋で鳴らしているだけあって、読者に一人一人声をかけてくださいました。いい人でしたよ、さすが新宿小判鮫。
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