No Way Out ~出口なし~   偏愛に満ちた小説と映画の備忘録です
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これは罪ではなく立派な犯罪
2006-11-06 Mon 01:18
アマロ神父の罪 アマロ神父の罪
ガエル・ガルシア・ベルナル (2006/10/25)
ソニー・ピクチャーズエンタテインメント


若くてハンサムなアマロ神父は司教のおぼえもめでたく、いずれローマへ修行に行く為にまずはメキシコの小さな町に派遣されます。そこで16歳の少女アメリアと恋に落ち『純粋すぎる愛に翻弄される二人(公式サイトより)』となるのです
確かに翻弄はされてるんですけど、二人でどこか遠くで暮らしましょうというアメリアとは反対に、アマロは断固として聖職を捨てる気はありません。てっきり信仰と愛の間で苦しむのかと思ったら、出世と保身しか考えてませんでした。アメリアの妊娠を『災い』と言い切り、回避できますようにと神にお祈りまでしてます。や、災いじゃなくて、まさしくあんたが蒔いた種なんですけど。
信仰心篤いゆえに若い神父に神を重ね合わせて惹かれる(といわれている)アメリアですが、自分の信じるものを貶めてどうすんのよ、と私は思うわけでまったく同情できません。
養子に出せ、昔の男のところに嫁げ、終いにはモグリの医者に連れて行って堕胎させます。病院で『恋人の為に来たのか?』と聞かれ『いや、自分の為だ』と言い切るアマロは、ここまでくるといっそ潔いですね
<ネタバレ>そして処置中にアメリアは死んでしまい、それを昔の男のせいだとデマを流し、自分はいけしゃあしゃあとミサでアメリアの冥福を祈ります。これで幕。えっ?露見しないわけ?逃げ切っちゃうの?と。
教育係のようなベニト司祭は信者と寝る、寄付の為に麻薬王と親交をもつといった生臭坊主なんですけど、これは清濁併せ呑む懐の深さで、うしろめたさも悔恨もあるんです。
しかしアマロにはそんなものはなく、ミサでひとごとのように語った説教が懺悔で、あれでもう宗教的にはOKなんです。『災い』を乗り切ったと自分に言い聞かせ、きっと出世していくのでしょう

なんのかんの言って信仰のない日本にいる私が見ると、アメリカとメキシコでは問題になったというこの映画も、身勝手な男に裏切られた女の映画、になってしまいました。
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