No Way Out ~出口なし~   偏愛に満ちた小説と映画の備忘録です
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暗くて深いもうひとつの貌
2009-10-15 Thu 18:11
追想五断章追想五断章
(2009/08)
米澤 穂信
-+A+-
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米澤作品には2つの味があり、小市民や古典部シリーズのようなちょっと面倒くさい青春小説と、『ボトルネック』のようなかなりボディにごふっっとくるようなヘビィな話があります。
今回は後者で、この静かな暗さが大変よかったです。
家庭の事情で大学を休学せざるをえなかった芳光は、叔父の古本屋に居候しながら、復学するチャンスをうかがっています。そこへやって来た亡くなった父親の小説を探したいという可南子の依頼を引き受けます。そして、その周辺を調べるうちに妻殺害の疑惑が彼にかけられたことを知ります。
叶黒白名義のリドルストーリー5編と、週刊誌の記者が書いた記事『アントワープの銃声』、これがまぁ、うまいこと。なんだってこんなベタ記事をキッチリ読ませるんだろうと思ったら、そこが重要だったんです。断章が5つある理由も。う~ん、唸りましたね。
小説をめぐる謎解きもよかったんですが、芳光の暗さがまた光りました。自分には『語るべき物語がない』と言い切る若者の、自分と未来を悲観したその様が、米澤作品だなぁと思うのでした。



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