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2008-06-20 Fri 18:50
伊坂さんのインタビューによると、今まで単館系ロードショウだったので、ハリウッド映画みたいな小説を書こうと思って書いたのがこれだそうです。伊坂版・逃亡者だそうですが、やっぱり舞台が仙台ということもあって、ちょいと小ぶり、ハリウッド的とはいえません。地味っちゃあ、地味。でも面白かったです。 首相を爆死させた犯人として、国家的に濡れ衣を着せられた青柳が、仙台市内を逃げ回ります。 うまいなぁと思ったのは、まず事件が起こり、それをまったくの第三者の目(テレビを観ている視聴者)を通して経過を伝え、その20年後のルポタージュで事件後に起きた関係者の多すぎる死を知ります。それからやっと真打ち登場。青柳くんの長い長い3日間です。 昔の恋人や、以前の職場の同僚、連続殺人犯のキルオなどなど、さまざまな脇役たちがアオヤギを手助けします。思い出と現在が交差して語られ、その伏線がビシバシ決まるところはやはり爽快です。 クライマックスは逃げられるのか、どうか。国家権力が相手ですから、すっきりしたラストではないだろうなと予想してましたが、いやいや伊坂さんだし、どうゆう幕引きになるのかなと楽しみにしながら読みました。まぁ、一番無難なラストでした(褒めている)。半年後の後日譚も伊坂さんらしいです。 今回はパラレルワールドっぽい日本が舞台でしたが、国民のプライバシーを侵害しまくるセキュリティ・ポッドや、国家ぐるみの冤罪捏造とか、現実でもありえそうな設定に、ちょっと背筋が寒くなりますね。 |
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