2008-04-15 Tue 20:45
こちらは去年の本屋大賞受賞作。大賞とって話題にならなかったら、私読まなかっただろうなという作品ジャンルです。そういう意味では、この授賞は正しいですね。 主人公の新二は、中学までサッカーをやっていましたが、天才的プレイヤーの兄を間近に見てサッカーをあきらめます。高校に入学し、天才的スプリンターの幼なじみ・連と陸上部に入部し、ショートスプリンターとして才能を開花させていく、青春スポ根物語です。ずっと、ずっと部活ばっかやってます。たまに恋も語られますが、ほぼ全編部室の臭いがします。 新二がいいですね。やっぱりスポーツものは主人公が単純熱血バカでないと(ほめている)。 初心者の新二はがむしゃらにただただ走るだけだったのに、だんだんと成長していって、最後は連と競うほどのスプリンターに成長します。なんだか私も新二の3年間に付き合ったみたいな読後でした。3年の試合の描写はもうドキドキしどうし。メンタルの弱い新二だから、もういらんこと考えるな!と、すっかり母の気分です。 ラストは出来すぎですが、いいんですよ。頑張ってる子供たちが報われるような話も、たまには。 少し前にドラマ化されてほんのちょっとだけ見たんですが、恐らく鍵山くんがリレーのバトンを川に捨ててしまい、それをみんなで探すという、見つけたバトンで、その浅い川で、なんとバトンパスを始めてエンディングという、しかもスローモーションですよ。今時ものすごくクサい演出をしていました。先ほどドラマのあらすじざっくり読みましたが、見なくてよかったです。まるで違う話じゃん! スポンサーサイト
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