No Way Out ~出口なし~   偏愛に満ちた小説と映画の備忘録です
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博覧強記、貴志祐介
2008-03-10 Mon 11:33
新世界より 上新世界より 下新世界より 上
新世界より 下
(2008/01/24)
貴志 祐介
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貴志祐介の3年半ぶりの書き下ろしは、近未来SFパニック(?)超大作でした。
今から約千年後の未来が舞台。
人類は血で血を洗う争いののち、理想郷ともいえる社会を築きます。人を傷つけることが決してない、慈愛と調和に満ちた世界です。ところがどっこい、一見美しいと思われた世界は多くの欺瞞の上に成り立つ、脆くて歪んだ世界でした。

いやはや、とんでもないお話でした。
大人たち(というか、始祖たち)が必死に隠していた人類の歴史を、好奇心旺盛な子供たちがパンドラの箱のごとく開けてしまったところから話は始まります。このまま子供たちがひどい目にあったり助け合ったりして新しい未来拓くのかしら、と思ったら大間違い。そうだよなぁ、貴志祐介だもんなぁ。阿鼻叫喚の地獄絵図が待っていました。
SFですから、半分以上は作者の中で世界が作られているのですが、その壮大な世界にいささかの齟齬もありません。いや、見事なものです。伏線もキチンとはられ、きっちり回収されています。
上下巻あわせて7センチ強!ガッと掴んで放さない、一気に読ませる力強さがあります。が、私が読み終わるのに1週間近くかかったのは、主人公の早紀がひどい目に遭うんじゃないかと心配で、それでついつい本を閉じてしまったからです。それほど人間と異種の闘いは凄惨です

タイトルはドヴォルザークの交響曲「新世界より」。さらにその中の『家路』が歌われます。小学校でもよく習うこの牧歌的な歌詞との落差にぞわりとしました。
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