No Way Out ~出口なし~   偏愛に満ちた小説と映画の備忘録です
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目に見えないおそろしきもの
2007-12-02 Sun 01:04
悪童日記 (ハヤカワepi文庫) 悪童日記 (ハヤカワepi文庫)
アゴタ クリストフ (2001/05)
早川書房
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世界的に有名なこの小説、ものすごく昔にモッくん(笑)が褒めていたのを、なんとなーく覚えてまして、いつか読もうかなリストの1冊になっていました。今回たまたま目についたので読んでみました。
なんといいますか、非常に後味の悪い話でした。救いもなければ慈悲もありません。

(おそらく)第二次大戦下のハンガリー。大きな町から、おばあちゃんのいる小さな町に疎開してきた双子の兄弟は、戦争を生き延びる為、さまざまな困難に打ち克つ為、勉強し労働し、訓練します。断食をして空腹に耐えるとか、お互いの体を鞭で叩いて痛覚をなくすとか、そのへんはまだいいんですよ。殺す練習と称して生き物を殺したり、まったく動かない”不動の術”を練習したり、その練習は苛酷です。中でも母親にかけてもらったやさしい言葉を何度も何度も繰り返し、その言葉が意味をなくし、心を揺さぶらなくなるまで続けます(このへんせつなかったですわ)。昔読んだナチスの強制収容所の話にも、こんなふうに心を閉ざして過酷な環境をやり過ごすというのがありました。心ばかりか感覚という感覚を遮断するのだそうです。そうしないと生きられないんです。

『ぼくら』は独自のルールで行動していて、万引きをし、他者を傷つけ、慈悲でもって人を殺めたり、ほどこしたり強請ったり、どんどん変化していくのです。そして薄気味の悪い、おそろしい子供たちができあがります。本屋の主人が気味悪がって『出て行け!』といいますが、気持ちわかります。大好きなお母さんが迎えに来ても、『ぼくら』は一緒に行くことを拒みます。でもってあの突然のラストです。これは3部作なので、全作読めば理解できるのでしょうか?あらすじはわかるでしょうが、この物語をすっかり理解することは、戦争を知らない私には無理かと思います
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