No Way Out ~出口なし~   偏愛に満ちた小説と映画の備忘録です
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野暮は承知の上ですが
2007-10-29 Mon 11:50
ゆれる ゆれる
西川 美和 (2006/06)
ポプラ社
-+A+-
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西川監督自ら映画『ゆれる』を小説にしました。映画がちょっとあざとかったんで、文字になれば真相がわかるかなと、野暮は承知で読んでみました。

うまいですね、西川美和。脚本も書くだけあって、心理描写とかちょっとした動作とかが、うるさくなく描かれてます。
そして当然のことながら、映画の情景がありありと浮かんでくるのです。その点は得したのか、損したのか。読むそばから場面、場面がよみがえりわかりやすかった分、小説本来の楽しみ方ができなかったのもまた事実でした。そう、これは小説としても十分読み応えがあるんですよ。
『早川猛のかたり』『川端智恵子のかたり』と、語り手がかわります。智恵子の生い立ちや、弁護士の叔父さんと弟である父親の関係とか、映像でさらっと流したようなシーンも、こうして文章としておこすと、感情の機微というか醜さとか寂しさとか身勝手さとかが肉付けされて、ますますいたたまれない気分です。そこが良かった。
一番読みたかった『早川稔のかたり』は一番ページ数が少なく、稔が何を考えていたのか、映画以上に読み取ることはできませんでした。それは事件の真相にしてもそう。そりゃそうですよね。あんまり詳しく書いてあったら、小説ではなく解説本ですものね。ああ、野暮なこと言いました。

小説を読んで、オ・ジョーは西村監督のリクエストどおりの演技をしたのだなあと、思いました。そしてリクエスト以上の演技をしたのが、香川さん。いやはや、いい役者です。
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