|
2007-08-25 Sat 01:53
小児科医の悟郎のもとに届いた突然の凶報。18年ぶりの姉の消息は、警察によってもたらされます。消費者金融の放火事件、そこで発見された姉は、頭に銃弾を受け意識不明の重体です。幼い頃に両親を交通事故で亡くし、別々の親戚に引き取られ育った姉弟は、まったく互いの近況を知らないのでした。姉は婚姻届を出した翌日に事件に遭い、その夫の伊吹は妻が重体だというのに姿も見せません。悟郎は姉に何が起こったのか、わずかな手がかりをたぐりよせ、ついに事件の核心に迫ります。 医者としてある程度の地位を築いた自分とは反対に、千賀子の質素で寂しい人生に愕然とするのですが、同時に一本筋の通った力強い正義感と生き様に打ちのめされ、誇りに思うのです。 姉のもとにきていたたった8通の年賀状から、悟郎は事件の真相に辿り着くんですけど、なんか偶然に頼りすぎている感があるんです。『もしかしたら...』が『そうに違いない!』になり、結局それが『そうだったのだ!!』になるんです。医者になるより、刑事か探偵になったほうが良かったんじゃ?と思えるほど、悟郎の憶測はことごとく当たるのです。ネットカフェで新聞記事を検索して、伊吹が関った事件を的中させるあたりなんか、もう神がかり?失笑ですよ。 更にラストなんですけど、アレはどうかと思うんですよね。このあと離島で小児科医を続けるって言ってましたが、<ネタバレ>一度人を手にかけたその手で、子供の命を預かるんですか?いくら先が望めない、相手が愛する姉でも、医者ってのはそんなことをしちゃいかんのでは?ふたりの過去の関係を知った上でも、千賀子を独り占めしたいと思っての行動だとしても、どうしても私には受け入れがたいラストでした。 あっという間(2日で)に読了ですけど、説明だけで事件を終わらせてるのがガッカリでした。 その昔の新保くんは、ものすごく取材をして、その分野についてまったく知らない私のような読者でも、ぐいぐいと引っ張っていく魅力があったんですけどね。 |
|
|
ブログ内検索
RSSフィード
リンク
Powered By FC2ブログ

