No Way Out ~出口なし~   偏愛に満ちた小説と映画の備忘録です
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どちらも『戻れない』というテーマです
2007-03-21 Wed 23:17
夜市 夜市
恒川 光太郎 (2005/10/26)
角川書店
-+B+-
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学校蝙蝠が『今宵は夜市が開かれる』と触れて回る。この出だしからもう秀逸です。余計な説明なんかすっとばしてるところもまたいいですね。
さまざまな世界が隣接している夜市。そこではなんでも手に入ります。裕司は子供の頃夜市に紛れ込み、元いた世界に戻る為に弟を人攫いに売ってしまいます。そして10年後、弟を買い戻しにまた夜市にやってくるのです。
途中で『何かを買わないと夜市から帰れない』とわかって、私もいずみのようにどぉしよぅぅぅぅ~と思いましたよ。それくらい怖いんです、夜市の描写が。なんだか子供の頃のお祭りを思い出しました。ウチの近所の神社は広くて鬱蒼としていて、夜出歩いても怒られないとわくわくする反面、神社という場所柄か闇が怖かったりしたものです。あのテキ屋のおじさんは人攫いなんだよと親に脅かされたせいもありますけどね(いつの時代だよ...。)。
後半、あっと驚く展開ですよと言われてましたが、それほどでもありませんでしたよ。あぁ、くらいかな?
『風の小道』も異世界モノ。私と親友のカズキは子供の頃の記憶を頼りに、お稲荷さんの裏から異界の古道に入り込んでしまいます。そこは一度入ったら簡単には出られない古の道だったのです。古道を旅する青年・レンに連れられて”正式な道”まで行くことになりますが、途中レンを恨むコモリに襲われ、カズキは死んでしまいます。カズキを生き返らせることができるという雨の寺を探す旅になってしまいます。道々聞かされるレンの生い立ち、悲劇的な結末と、この世界にどっぷりつかれます
くどくどした説明がなく物語の中にこの世界の成り立ちが語られていて、読んでいるうちにあっという間に異世界モードです。うまいなぁ。小林恭三の『玩具修理者』のような、ホラー大賞らしい1冊でした。
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