No Way Out ~出口なし~   偏愛に満ちた小説と映画の備忘録です
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ゆるくハズしてドキリ
2007-03-04 Sun 23:11
イン・ザ・プール イン・ザ・プール
奥田 英朗 (2006/03/10)
文藝春秋
-+A+-
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初・奥田英朗です。なんとなく敬遠していたんですけど、文庫になったのを機に読んでみました。ヤブか?名医か?風変わりな精神科医・伊良部一郎の短編集。
医学博士・伊良部一郎は神経科の医者ですが、注射フェチでマザコンで、わがまま気ままな傍若無人。人にどう思われようがまるで気にしません。助手の看護婦は巨乳で無愛想で露出狂(?)のマユミちゃん
そんな伊良部のところに来る患者も変わっていて、不定愁訴からプール依存症になったり、勃ちっぱなしだったり、自意識過剰のコンパニオンやケータイ依存症の高校生がやってきます。そこで治療らしきものはほとんどせず、でも伊良部に悩みを話し、彼の非常識な行動に振り回されているうちに、なんとなしに治るんです。
おもしろかったです。なんといっても伊良部が最高。バカをやっていて、実はすべて計算しつくした行動なのだろうか?と読み進めていましたが、どうやらそのまんまのようです。この非常識な医者に比べれば、患者たちの悩みなんて消し飛んでしまうでしょう。
患者たちの悩みは、どれも些細なキッカケというか誰でも陥る落とし穴みたいなもので、タバコの火を消したかどうか気になって外出できなくなる強迫観念症の話は、私にもわかる気がします(喫煙者なもんで)。伊良部のキャラに目を奪われますが、よく考えると笑えない、結構怖い話だったりするんです
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