No Way Out ~出口なし~   偏愛に満ちた小説と映画の備忘録です
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学校と音楽と
2011-03-30 Wed 22:11
第二音楽室―School and Music第二音楽室―School and Music
(2010/11)
佐藤 多佳子
-+C+-
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学校と音楽というテーマで書かれた4つの短編。主人公はみんな女の子。小学生のおちこぼれピアニカ隊だったり、選抜されたリコーダーカルテットだったり、音楽の授業で男子とデュエットをしなくちゃならなかったり。
この齢の子供たちらしく、好きな男の子の一挙手一投足にドキドキしながら日々楽しく過ごしています。微笑ましいです。
でも最後の中編『裸樹』は中学校でいじめにあった女の子のお話で、それはもう痛々しかったです。子供たちはこんな苦労をしてまで学校に行かなきゃならないんだなぁ、かわいそうだなぁと。
音楽があってよかったねと、背中をさすってあげたい一篇でした。
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家族模様
2011-03-27 Sun 22:09
at Homeat Home
(2010/10/27)
本多 孝好
-+C+-
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どこかちょっといびつで、でも愛情にあふれた家族の物語です。
空き巣の父親、美人局の母親、パスポート偽造屋の長男に弟妹たち。そんな家族が危機をむかえ、それぞれに自分の役割を果たしてゆく表題作。宮部みゆきの『理由』のような設定でした。
借金と引き換えに外国人の女性と形ばかりの入籍をする『リバイバル』は浅田先生の『ラブ・レター』みたい。
というふうに、どこかで読んだような設定にひっかかってしまいましたが(ココロがせまいので)、そこそこよかったと思います。
ただ、そこそこだけにあっという間に忘れてしまいそうです。
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殺し屋がいっぱい
2011-03-25 Fri 22:06
マリアビートルマリアビートル
(2010/09/23)
伊坂 幸太郎
-+A+-
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私的にはイマイチで、伊坂さん的にはものすごく思い入れのある『グラスホッパー』の続編です。
続編といっても設定と、登場人物がちょっとかぶっているだけで、まるで違うお話です。
蜜柑と檸檬の殺し屋コンビ、息子を殺されかけた元・殺し屋、悪魔のように邪悪な中学生、何をやってもうまくいかないツイてない殺し屋。この4組が交互に語る殺し屋たちのフーガです。
人がパカスカ死ぬ話ってあんまり好きじゃないんですが、これは面白かったです。。あの狭い新幹線の中でよくこれだけ動かせるなって。やってることは陰惨なんですが、檸檬の軽妙さや、天道虫の運のなさに笑ってしまいます。
さらに伝説の殺し屋や、影で動いていた殺し屋が出てきたりと、こんな新幹線いやだよなぁ、車掌が気の毒だよというくらいな展開でした。
これは第二期伊坂作品になるんでしょうけど、第一期のような収束の仕方で終わります。や~、面白かった
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しんぼうさんの絵が素敵
2011-03-20 Sun 22:04
あんじゅう―三島屋変調百物語事続あんじゅう―三島屋変調百物語事続
(2010/07)
宮部 みゆき
-+A+-
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おちかの変り百物語の第二段。今回はどちらかというと、生きてる人間のほうが怖いねぇという話ばかりでした。
人間にいいように利用されたお旱さま「逃げ水」、生き残った双子の女の子に刺さる針「藪から千本」、村八分にされた男の復讐譚「吼える仏」。どれも人間の心の闇が引き起こした悲劇です。
そんななか表題作の『暗獣』は、荒れたお屋敷に住み憑いているなんだか黒くてかわいらしい生き物と老夫婦のふれあいと別れの話でした。泣かせる、いいお話でした。
そうそう、前作でまだ心に深い傷を負ったままのおちかですが、三島屋の外のこと、特にちょっと気になる男性が現れたのがよかったです。少しずつではありますが、傷も癒えてきたのでしょう。守り神として三島屋で働くようになったお勝とか、新キャラも出てきました。宮部先生、続ける気満々ですね。でもほかのシリーズのこともお忘れなく。
奇数巻は怖い話で、偶数巻は明るめの話を載せるんですって。ということは、次巻は怖いということで、またおちかが辛い目にあうんだろうなぁ。
すべてのページに描かれている南伸坊さんの挿絵がすばらしかったです。いいなぁ、この本。
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走って、走って
2011-03-13 Sun 22:01
気がつけば100km走ってた気がつけば100km走ってた
(2010/10/29)
鶴見 辰吾

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走って、走って
最近旦那様がトレックというロードタイプに乗るようになって、妹気質の奥様としては、もう悔しくって。おにいちゃんばっかりずるいーーー!!ってな感じです。
で、まあちょっと気になって、読んでみました。
知らなかったんですが、鶴見辰吾って自転車芸人だったんですね。
何の気なしにはじめた自転車ですが、そののめりこみぶりはすごいです。車も売ってしまうし、海外のレースにも出場しています。なんたって二代目自転車名人ですからね。
そしてまた楽しそうなんですよね。読んでうらやましくなりました。買っちゃおうかな、自転車。
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久しぶりの宮本輝
2011-03-11 Fri 19:23

海辺の扉 上 (文春文庫)海辺の扉 下 (文春文庫)海辺の扉 上 (文春文庫)
(2005/07/08)
宮本 輝

海辺の扉 下 (文春文庫)
(2005/07/08)
宮本 輝


ある時期とてもよく読んでいた宮本輝さんの小説。ここのところご無沙汰だったんですが、部屋の掃除をしてたら出てきたので再読してみました。いやー、まったく覚えてなかったから読んでみたんですけどね。
自分の不注意で息子を死なせてしまった光輝は、日本から逃げ出して、ギリシャで再婚をし、ヒモのような生活をしてるんですけど、危ない仕事に手を出して日本に逃げ帰ります。
まー、この主人公がホントにダメな男でして。そういや輝さんの書く男性主人公って、ダメな男が多かったなぁと思い出しました。
その場しのぎの嘘をつく、よく知らない他人のことを否定する、分かれた女房を恨む、でもその女房から手紙をもらえばさっさと会いに行って、ダメだダメだといいながら関係をもってしまう。そしてまた嘘をつくといった、本当に流されやすい男です。自分でも言ってますが、まさに疫病神。
それに引き換え現・奥さんのエフィーは、やさしくて賢くて本当に素敵な女性で、こんなに嘘ばかりの男をと、思わずにはいられません。惚れた弱みなんでしょうか。
いろいろなことをさっぱり洗い流して、エフィーとの人生をはじめるらしいんですけど、ずいぶんあっさりした終わり方でした。紅茶ばかり飲んでたドイツ人とか、船旅で知り合った日本人家族とか、伏線なのかと思ったら、そのままだし。このあたりから輝さんの小説を読まなくなった気がします。
すごく薄い文庫の上下巻ってのも、なんだかなぁ。そこは出版社の欲の皮なんでしょうけど。
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ほい補遺
2011-03-03 Thu 19:17
小説 東のエデン 劇場版 The King of Eden Paradise Lost (ダ・ヴィンチブックス)小説 東のエデン 劇場版 The King of Eden Paradise Lost (ダ・ヴィンチブックス)
(2010/04/21)
神山健治
ー+C+-
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劇場版の小説です。
映画では描ききれてなかった脇役たちの行動や心情がわかります。
羽海野さんがキャラクターデザインしているから観たようなもので、あまり共感できないお話でした。
あがりを決め込んだオッサンたちって、そんなに悪なんでしょうか?高度成長時代とはいえ、それはそれで苦労の多かった時代に頑張って働いて、定年迎えて年金もらってって、そんなに非難されなきゃならないんですかねぇ。
就職の面接前に海外行ったり朝帰りしたり、そっちのほうがよっぽど常識ないと思うんですけど。
去年新入社員にボーナス持って逃げられたんで、若い連中にまったく同情できません。私もオッサンに近い年齢だということなんだろうなと思ってました。神山さんは私よりちょっと若いだけなのになーって。
そしたらこの間まさにその年代のオッサンが飲み屋で隣になっちゃいました。おぉ、これだったら腹たつのわかるかもってオッサンで、旦那様が激論になりました。
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