No Way Out ~出口なし~   偏愛に満ちた小説と映画の備忘録です
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それ以下でもそれ以上でもなし
2009-11-23 Mon 20:26
リベリオン-反逆者- [Blu-ray]リベリオン-反逆者- [Blu-ray]
(2009/06/03)
エミリー・ワトソンクリスチャン・ベール

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ハチ(注:夫)から懇願されて観た映画、第二段です。
近未来、第三次世界大戦を経験した人類は、感情にとらわれないことで怒りや嫉妬をなくして、戦争を撲滅しようとします。あとはお決まりの独裁と粛清の恐怖政治です。
で、主人公が同僚の処刑から少しずつ疑問を持つようになり、自我を取り戻していって体制に反抗するんです。どこかで聞いたことのあるような設定ですね。
結構ダラダラなんですけど、最後の10分がよかったです。あのアクションシーンは、下手な殺陣より素晴らしい。しかしそれ以外は地味です。あまり金のかかっていない映画です。本当に佳作です。悪かないんですが、傑作でもないという。
ショーン・ビーンがすぐに死んじゃってショックだったんですが、死んでる(死体の演技)はずなのに、胸が上下ってあんた、だから主役がはれないんだよ!
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どこを切っても野球だぜ
2009-11-20 Fri 20:22
あるキングあるキング
(2009/08/26)
伊坂 幸太郎
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あとがきで書いているように、なんだかいつもの伊坂作品とは異なる小説でした。
超・弱小プロ野球チーム仙醍キングスの熱烈なファンである両親の間に産まれた王求は、英才教育(?)の甲斐あってか、類まれなる野球センスを身につけていきます。いつの日か、仙醍キングスを救う王となるために。しかしその道は険しい茨の道です。

0歳からはじまって、プロ野球選手になるまでが語られているんですが、ある意味両親の呪いにかけられた感のある王求がなんだかかわいそうでした。天才っていうのは孤独なもんなんでしょうが王求の場合、それに加えて人殺しの息子だからと、将来を閉ざされてしまいます。
あんまり感情を表さない主人公なものですから、そもそも王求が心底野球が好きなのかどうかも疑問でして。好きとか嫌いとか、そうゆうレベルですらないかもしれません。人生の一部というか、ほとんどが野球でできてますから、心身ともに。まぁ、王様だからなぁ。
<ネタバレ>そんな王求がまったくさっぱりまるで報われない結末になんだかなぁ、な気になりました。結局仙醍キングス優勝させてないですし。
3人の魔女やバーナムの森やら、マクベスを隠し味にしているのですから、もう少しひねってもよかったのではないでしょうか?
作者が目指した『誰もよんだことのないような伝記』というよりは、天才の周囲にいる平民たちのショート・ショートでした。
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それでも上品な
2009-11-15 Sun 18:20
元気でいてよ、R2-D2。元気でいてよ、R2-D2。
(2009/08/26)
北村 薫
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北村先生にしては珍しい、陰のある短編集(まえがきより)です。
妊婦の方は『腹中の悪夢』に注意してとありました。確かにこりゃこわい。よくよく考えると、ものすごく怖いシチュエーションです。
でもこれよりわたしが怖いなぁと思ったのは女の勘というか、意地みたいなものを感じた『マスカットグリーン』と『さりさり』でした。足の指をつまんで、そこからの連想で夫の浮気に気づいたり、童話にかこつけてさりげなく妹を牽制するお姉ちゃんとか。北村先生、女の厭な部分をしっかり書いてますね。『三つ、惚れられ』なんて、ものすごく効果的な仕返しだと思います。うひゃ~、女ってこわい。
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スタトレよ永遠なれ
2009-11-14 Sat 20:18
ギャラクシー★クエスト [DVD]ギャラクシー★クエスト [DVD]
(2008/10/17)
ティム・アレンシガニー・ウィーバー

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ハチ(注:夫)が面白いから観たほうがいい、いや観てくれ、お願いだから一緒に観て下さいと再三言うので、観てみました。まるで知らない映画です。知ってる役者がシガニー・ウィバーしかいないぞ。おぉ、スネイプ先生(アラン・リックマン)が異星人クルーの役で出てる!

20年前4年間だけ放送したSF番組のキャストたちは、その後パッとした出演作もなく、ファンイベントに嫌々出て糊口をしのいでいる現在です。仲もよくありません。
そこへ彼らを本物だと信じている異星人がやってきて、母星を救って欲しいと、いきなり舞台は宇宙です。
面白かったですね~。まんまスタトレで。なんといってもカークだし、スポックだし、ウーラだし。スタートレックへの愛と、最後ファンイベントに宇宙船ごと登場するあたり、トレッキーに向ける慈愛に満ちた作品でした。
脚本もよくできていて、お笑いだけでなくちょっとシリアスだったり、現実世界と映画の世界、その中の劇中映画の世界という3つの世界の構成が素晴らしかったです。
スタトレファンはもちろん、あんまりSF観ないのような人にもそこそこ楽しめる作品でした。
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35年目のトーマ・ヴェルナー
2009-11-13 Fri 18:17
トーマの心臓 Lost heart for Thoma (ダヴィンチブックス)トーマの心臓 Lost heart for Thoma (ダヴィンチブックス)
(2009/07/29)
森博嗣/萩尾望都(原作)
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や~、びっくりしました。だっていきなり本屋にトーマの顔が平積みになってるんだもん。あ、いやこれはエーリクだった。
更に驚いたことに、森博嗣がノヴェライズですから。ずっと昔にサヨナラした森先生でしたが、『トーマ』とくれば話は違います。勇んで手に取りました。
どっこい、なんだって舞台が日本になってるんでしょう。それなのにトーマとかユーリって呼びあってるんですよ。なんでもドイツ人の校長が生徒一人ひとりにあだ名をつけてるんですって。なんだそりゃ。おかしくないっすか?でもオスカーだけは本名なの。ますますナゾ。折角ギムナジウムの雰囲気にひたっているところで、いきなり日本がでてくるので、いちいちコケます。なんで日本にしたんだろ。
時代設定は特定されてませんが、国家のためにとか、クォータのオスカーがちょっと異端視されてるところから、恐らく対戦前なんじゃないかなと。
物語はまんま『トーマ』なんですが、オスカー視点でして、更に『訪問者』も加味されているもんですから、主人公がオスカーになっちゃってるんですよ。『トーマの心臓』はあくまでトーマが陰の主役で、ユーリとエーリクの物語なのになぁ。オスカー視点だから、二人のシーンがすっかりはしょられているので、知らない間に仲良くなっててビックリです。いきなりサイフリートの話をしてるんだもん、あんたたちいつの間にー!って感じでした。
ファンだと公言しているだけあって、作品に対する思い入れやあふれる愛情はしっかり読み取れました。でもね、これって同人誌の域を出ていないと思うの。ものすごく水準の高い同人誌。も、プロの書き手さんって言っていいほど。
でももし森博嗣のファンだからって読んでみたトーマ未読の人が、これが萩尾望都の『トーマの心臓』ねぇ、と思うのは絶対にイヤなんです!!お願い、原作も読んで!(あ、そうか、そうやって裾野が広がるのか。)
萩尾望都はやはり天才だなぁと、つくづく思いました。あぁ、トーマが読みたくなってきた。
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自選セルフパロディ
2009-11-07 Sat 18:15
ぼくが探偵だった夏 (ミステリーランド)ぼくが探偵だった夏 (ミステリーランド)
(2009/07/31)
内田 康夫
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この国民的ミステリシリーズを、映画と小説で1本ずつしか読んでいない私ですが、そこそこ楽しめました。夏休みの間軽井沢に避暑に来ていた浅見光彦(小学5年生)が、友達と探偵ごっこです。
結構常識的な展開でした。ドラマでは刑事たちが民間人にアゴで使われているようで、そりゃないでしょうと、思っているんですが、子供のぼっちゃんはちゃんと分をわきまえていました。
森の中で洋館に出入する怪しい大人たちとの対決は結構あっけないのですが、普通に考えたらこれが常識の範囲だよなぁ。実力者を親にもつとはいえ、子供が悪人をやっつけるなんてのはそれこそ小説の中の…、いやいやこれ小説か。
人物関係などさっぱりわからない私が楽しめたのですから、浅見フリークにはたまらないでしょうね。ご家族はもちろん、お手伝いさんや若い頃の刑事さん、そしてもう亡くなってしまった妹がチラリと出てきます。ファンのかたは是非ご一読下さい。
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地味ながらあっぱれ
2009-11-06 Fri 18:13
傍聞き傍聞き
(2008/10)
長岡 弘樹
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このミスの推薦です(笑)。
ノン・シリーズの短編4つ、どれも適度な長さの佳作です。なかでも表題作は二重の意味でのタイトルで、特に2つ目の傍え聞きがぐっときます。ご主人を亡くし、女手ひとつで娘を育てているおばさん刑事が主人公ですが、ミステリでもあり人情モノでもあり、シングルマザー応援歌でもあるのです。この短さにこれだけ圧縮できるとは。日本推理作家協会賞短編部門を受賞もうなずける1本です。
シングルマザーに恋する消防士や、前科者の厚生施設を運営する女性、救命士など、主人公たちも皆地味。でも、いやだからこそじっくり読ませる短編集でした。
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十年一日・合田雄一郎
2009-11-03 Tue 19:07
太陽を曳く馬〈上〉太陽を曳く馬〈下〉太陽を曳く馬
(2009/07)
高村 薫
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最後に読んだ高村作品は『晴子情話』でした。しかし上巻なかばで挫折。その次の『新・リア王』に至っては、前評判を聞いて手に取ることすらしませんでした。もう高村先生にお会いすることはないのだろうか…、と思っていたのですが、ありました。再びの邂逅です。なぜなら”合田雄一郎”が帰ってきたからです。もう合田シリーズは書かないと言っていたので、飛びつきました。あの全国の貴腐人を瞠目させたクリスマス・イヴ発言から何年経ってるんでしょう。合田さんたらどうなったのかしら?
思えばこの時点で私間違ってます。合田と義兄のその後のお話ではないんですから。では何の話かというと、宗教なんですねー。まいったなぁ。
事故で亡くなった坊さんがいて、それが過失かどうかを調査するために合田さんが出張ってくるんですが、一癖もふた癖もある坊主が相手ですから、調査どころか、なんだかわからない迷宮に分け入ってしまいます。更にその亡くなった坊さんが元・オウム信者だったってんで、またぞろ奥深くへ迷い込んでしまいます。ホントかわんないなー、その要領の悪さ。適当な受け答えとか、仕事の手の抜き方なんか覚えたみたいなんですけどね。答えの出ない問いをコネコネとこねくり回して、部下の吉岡君の方がよほど優秀じゃないか。的を得ているっていうか、燃費がいいっていうか。まぁ、そんな世渡りの下手さが合田さんなんですけど。
とまれ、これは福澤彰之サーガであって、合田さんは添え物でしかないのですが、出版社の思うつぼをずっぽりはまってしまった私のような貴腐人が何人いるのでしょう。帯にある9.11って、合田さん何があったの!!という具合に。

宗教といことで、まったく興味も理解もできない内容でしたが、もう一度ちゃんと読んでみたいものです。ほら、わたし合田さんのことしか書いてないし(ダメ人間)。
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