No Way Out ~出口なし~   偏愛に満ちた小説と映画の備忘録です
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似て非なる”僕”と”夜”
2009-01-28 Wed 17:27


GOTH 夜の章 (角川文庫)GOTH 僕の章 (角川文庫)GOTH 夜の章 (角川文庫)

GOTH 僕の章 (角川文庫)

(2005/06/25)
乙一

-+B+-

以前読んだ『GOTH』が”僕”と”夜”に焦点をあわせた分け方で分冊されました。
追加や書き下ろし箇所があるわけでなし、別に分冊することもないと思うんですが、それも大人の事情なんでしょうか?何でまた読んじゃったんだろ、バカだなぁ。
”夜”と”僕”の町には犯罪者(しかも異常)がもりもりいて、金田一少年の学校みたいと前回思ったんですが、作者いわくこの犯人たちは妖怪なんですって。なんか『妖魔夜行』というライノベ・シリーズのパロみたいなものだからということなんで、だったらまぁいいかと。こんな異常者ばっかの町なんて現実的でないですが、妖怪だったら、ねぇ。
そう割り切れば、この異常さ冷たさ現実味のなさを味わうという意味で優れた小説だと思います。でも叙述トリックというか、ミスデレクションがほとんどなので、再読するなら相当時間を置いてからでないとつまらないかもです。私みたいにすっかり忘れてないと。
クールなようで結構抜けてる”夜”ちゃんの幸せを願います。
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ケイトの娘っぷりがコワイ
2009-01-28 Wed 04:44
ベンジャミン
【ベンジャミン・バトン】
80歳の風貌で生まれて、どんどん若返っていく男の物語です。
デヴィッド・フィンチャーがこんなファンタジーを撮るなんて、どうしちゃったんでしょう。こんな引き出しもあるんだよ、と今になっていい人宣言なんでしょうか。とにかくびっくりしました。
見た目80の爺さんですからね、お父さんが捨てちゃう気持ちもわかります。こりゃいじめられて、差別されて、ひどい目にあうんだろうなと思ったのに、案外ポジティブです。育ったところが老人ホームってのもあるんですが、好奇の目にさらされることもなく、いじめられることもなく歳をとっていくのがすごく嘘くさかったです。そりゃベンジャミン悩んでましたけど、涙流してましたけど、それにしたってなぁ。きれいなうわずみだけすくったような気がしました。
ケイト・ブランシェットもお嬢さんから婆さんまで化けてましたが、一番怖いのが若い頃のデイジー。年齢不詳で怖かった!!爺さん姿の赤ん坊より怖かったよ!
人間最後は赤ん坊に還るといいますが、まさにソレな映画でした。まんざら悪くない人生だったんじゃないですか?
しかし167分は長いですよ。もとは短編なんだから、もうちょっと短くならなかったんですかねぇ。
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見逃してあげられませんか?
2009-01-24 Sat 00:03
聖女の救済聖女の救済
(2008/10/23)
東野 圭吾
-+B+-
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『ガリレオの苦悩』が通常のガリレオシリーズだとすると、こちらは『容疑者X〜』の系列になりますね。今度の犯人は女性です。しかもゆるぎない精神力と忍耐力でもって完全犯罪を目論見ます。どうするガリレオ、って別に刑事じゃないからいいんですけど。
”化学を犯罪に使う人間は許さない”んですね、湯川先生。そういえばそんなこと言ってたような…。でもこれ化学使ってませんよ、普通のトリックですよ、見逃してあげましょうよ。
”容疑者X”におよぶべくもないんですが、それでも面白かったです。犯人の証拠隠滅のための行動がそこだけ浮いちゃうのでそこが怪しいとは思いますが、それでもあの逆転の発想は気がつきませんでした。
容疑者に惚れちゃう草薙刑事が痛々しいです。内海はやっぱり有能で、コウちゃんとのギャップがますます開きました。次回作も期待。
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内海薫、颯爽登場
2009-01-21 Wed 18:10
ガリレオの苦悩ガリレオの苦悩
(2008/10/23)
東野 圭吾
-+B+-
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ドラマと映画ですっかり人気のガリレオシリーズ、最新短編集です。
今回はじめて知ったんですけど、柴崎コウちゃんの役はドラマ用のオリキャラではなかったんですね。東野先生が先でした。失敬、失敬。
コウちゃんはドジなキャラですが、オリジナルの内海はとても優秀です。クールでカッコいいです。その女刑事・内海薫がパートナーになっての1冊です。
ドラマ見たあとにガリレオシリーズ読むのは初めてなんですが、どうもあの二人で映像が浮かびます。以前はそんなことなかったのに、ドラマの影響ってすごいですね。あれだけミスキャストだと言ってたくせに、あっさりイメージを書き換えてしまう自分が情けないです。『落下る』・『操縦る』はドラマで先に見てしまったので尚更です。謎解きの部分は映像で見たほうがわかりやすくてよかったんですけど。ほら、物理オンチだから。
水晶によるダウジングでお告げを聞く『指標す』の女の子が、とても賢くて健気でよかったです。
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歌って踊って60年代
2009-01-18 Sun 18:05
さて、今年もお世話になります早稲田松竹。まずはミュージカル二本立てです

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ビートルズのナンバーにのせて、ベトナム戦争でゆれる若者たちの青春群像劇。
主演の男の子がリバプールからやったきたジュードってんで、こりゃ”ヘイ・ジュード”だなと、私でもわかりましたが、お嬢さんのルーシーが”ルーシー・イン・ザ・スカイ~”とは思いませんでした。さすがファンにあらず。
チャラいお兄ちゃんがベトナムに徴兵され、元カレも戦死したルーシーは一気に反戦運動にのめりこんでいきます。田舎から都会に出てきたまじめなお嬢さんにありがちですね。もうすっかり染まっちゃいます。で、彼氏とうまくいかなくなって、さらに不法滞在のジュードはイギリスへ強制送還されてしまい、でも最後はハッピーエンドです。
兄ちゃんがもっと悲惨な体験をするのかと思いきや、戦争シーンは象徴的にソフトフォーカスされてました。だからかなー、イマイチというか。アパートの仲間同士のエピソードもあんまりないもんですから、友情とかってあったのかしら?頭数あわせだけのあのゲイ女の子はもうちょっとフォローしてあげようよ、と。あらすじからもっと悲惨な青春残酷物語を想像してたんで、ちょっと肩透かしです。そもそも”赤盤・青盤”くらいしか知らないってのが敗因なんでしょう。すみません。これがジュリーだったら…。いやいや、それじゃ物語にならないか。
最後の”愛こそすべて”は泣かされましたけどね(泣いたんかい!)。

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(2008/04/04)
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さてお次が本命のヘアスプレー。トラボルタが女装したことで話題になりましたが、どちらかというとあんまり目立ってませんでした。てか、歳とっても元・ディスコキングなんですから、もっと踊ってほしかったなぁ。なんか使い方がもったいない。
意地悪ばあさん役のミシェル・ファイファーが鶏ガラみたいなばあさんになってました。やっぱり年とってからやせちゃダメだって。
主人公のトレイシーはおデブちゃんだけど、スーパー・ポジティブでめげないすっごくチャーミングな女の子です。も、腕がむちむちで、こうきゅっとつかみたくなるような、カプッって噛み付きたくなるような愛くるしさ。ほっぺもつやつやです。歌もうまいし、イメージ的には森久美子の高校生版です。この女の子がひょんなことからローカルテレビの番組で人気者になり、カッコイイボーイフレンドもゲットしてハッピーエンド。いい話ですねぇ。
そのシンデレラストーリーの裏側にあるもう1本の柱が人種差別。そうか、60年代はそんな時代だったんでした。歌と踊りで解決しちゃうってのはちょっと力技だなぁとも思ったんですが、勢いでまぁ、いいかと思ってしまいます。(踊れない黒人はどうすんだよ!)
もうすぐ黒人の大統領が就任するんだよと、教えてあげたくなりました。
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妖しく美しい場所をめぐる物語
2009-01-16 Fri 17:48
草祭草祭
(2008/11)
恒川 光太郎
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美奥という地方都市(といか町?)を舞台にした連作短編集。前作『秋の牢獄』がちょっとガッカリだったので、探りながら読みはじめましたが、面白かったです。
用水路を抜けた先にある不思議な場所”けものはら”。ある日突然その町の守り神になっ
てしまう”屋根猩猩”、苦しさから開放されるために行う”天化”というゲームをやる女の子。
どの話も日常と異界との境界線があいまいで、ハッとしたときにはもう異界に入り込んでいるのでした。どれも面白かったんですが、美奥のなりたちが描かれた『くさのゆめがたり』は静かで美しく残酷な話でした。これが一番印象的。ラストの描写がとてもやさしかったです。変化した動物たちや野原の様子が目に浮かぶようでした。
少しずつ登場人物や時代がリンクしているあたりもよかったです
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スネイプの純情に涙
2009-01-12 Mon 17:44
「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻)「ハリー・ポッターと死の秘宝」 (上下巻セット) (ハリー・ポッターシリーズ第七巻)
(2008/07/23)
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10年かかったこの物語もやっと完結です。ハリーじゃないけど、肩の荷がおりました。予想に反して、この最終巻が結構よかったです。
相変わらずハリーにイライラしながら読み進んだ上巻でしたが、下巻になるとお馴染みのキャラクターがバタバタと倒れ、物語も急転直下です。
脇キャラが大活躍する今作ですが、ネビルの成長ぶりはすごいですね。ドジでのろまな太っちょさんがあそこまで強くなるとは!!なんかこのへん、子供の成長を見るようでしたよ。こんなに立派になってみたいな。

訳者もあとがきで書いてますが、第33章がすべてでした。この長い物語のなかで一番印象深い章でした。スネイプの一途さに涙します。それに比べれば、ハリーとヴォルデモートの決戦なんてあっさりしすぎてて、あまりに肩透かしでした。あらまあって感じで。私がスネイプファンだってのもあるんですけどね。
懐かしいキャラクターや、微妙な伏線が張ってあったりするので、一気に読むことをオススメします。
などと言ってますが、私はたまたま1巻を読んでしまったので最後まで読み通しましたが、読まなくても別に”損したなー”という物語ではないかと。でもスネイプファンは是非読んでほしい最終巻でした。
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青春の日の幻影です
2009-01-02 Fri 17:59
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MXTVで正月特番として放送していました。懐かしいですなぁ
松本零二アニメ最盛期の頃で、999にハーロック、ヤマト、千年女王と、今でもすらすらいえますね。そしてサンライズ系に移っていくんですが…。
改めてみると、結構話が粗いです。メタルメナ一人が乗ってるだけで影響されるんか?てか、その前にメーテルがばりばり機械人間でしょうが!とね。ハーロックはなぜわざわざ甲板に立つのか、とかメーテルは鉄郎のお母さんの若い頃の姿なんでしょ?じゃラーメタルにあるあの大時代的な肖像画はおかしいんじゃ?お母さんいくつだよ、などなど。子供の頃の純粋なココロで見れなくなっているんでしょう…。
でもやっぱり面白かったですわ。
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