No Way Out ~出口なし~   偏愛に満ちた小説と映画の備忘録です
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B級アクションばんざい!
2008-07-30 Wed 19:48
ファントム・ピークスファントム・ピークス
(2007/12)
北林 一光
-+C+-
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著者の北林さんは映画宣伝会社のプロデューサーという経歴を持ち、退職後本書を書き上げたんですが、癌で早逝。死後、友人たちが出版に尽力したというお話をテレビで見て、ちょっと興味がわいたので読んでみました。

巻末で黒沢清が書いているように、映画の仕事をしていた方らしく、70年代動物パニックものの趣がある話でした。もちろんB級(褒めている)。信州の山奥にヒグマですよ。まるで映画の『グリズリー』じゃないですか(褒めている)。
山中で忽然と女性が消え、とんでもない場所で発見されるという事件が頻発。現代の神隠しか!?と、マスコミが煽り立てます。
表紙カバー画が藤田新策さんだったので、キングのような異界モノを想像してしまい、正体がヒグマとわかった時には正直ガッカリでした。や、申し訳ない。遊体からの物質Xなんてのより、断然現実的ですけど。
平易な文体で読みやすく、あっという間に読破してしまいましたが、ラストがあっけなかったのと、登場人物にあまり魅力が感じられなかったのが惜しいです。
自然破壊と人間への警鐘を鳴らすがごとき幕引きは、どうにもとってつけた感が...。これから何作か書いていけば、きっとどんどんうまくなったんでしょうに、早すぎるご逝去が悔やまれます。
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すばらしきこどもたち
2008-07-28 Mon 19:46
5年3組リョウタ組5年3組リョウタ組
(2008/01)
石田 衣良
-+C+-
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5年生を受け持った亮太先生の奮闘記です。なんとなく教師になったリョウタ先生ですが、4年めになり高学年の5年生を受け持つことになります。
教室を抜け出してしまう優等生、職員室内のいじめ、放火をした中学生の兄をもつ生徒と、リョウタ先生のクラスはトラブルが多くて大変です。
でもそのトラブルを乗り越えるたびに子供たちは成長し、クラスの結束は強まるのでした。そしてリョウタ先生も子供たちにいろいろ教えられて成長していくんです。
いい話でした。でもそれだけでした。なんていうか石田先生のなかの理想のこどもたちばかりで、全員が全員そんなにウブじゃないでしょうに、と考えちゃうのは、私がひねくれてるからですかね。子供たちが抱える問題の掘り下げ方が浅く、解決方法もなんだかなーな紋切り型。
そして主人公のリョウタ先生は熱血と醒めてるところのバランスがいい、案外人気のある先生っていう設定ですが、そうですか?あんまり魅力を感じませんでした。山岸先生とのロマンスもどきは必要だったんですかねぇ。
、NHKのドキュメンタリで見たんですが、石田先生ったら原稿(この小説かどうかわかりませんが)書きながら自分の小説に感動して泣いちゃったんですよ。こっちゃハナたれちゃいましたよ。ナルシーですよね。
そっか、私リョウタ先生じゃなく、石田先生が好きじゃなかったんだわ。
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母を背負ひて 三歩あゆまず
2008-07-22 Tue 19:29
東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~
(2005/06/28)
リリー・フランキー
-+B+-
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この本がバカ売れするまでリリーさんのことはまったく知りませんでした。天邪鬼なもんで、こんだけ読まれてるなら私が読まんでもいいか、と思っていましたが、たまたま借りる機会があったので読んでみました。
母子2人で寄り添いながら(それこそときどきオトンがやってくる)の幼年時代からの自叙伝です。
私すぐ泣くんでオカンがガンで余命いくばくもないとわかったあたりから泣き出すんじゃないかと思ったんですが、意外にも泣きませんでした。リリーさんてウチの兄くらいの年齢で、ということはオカンもウチの母と同じくらいの年齢なんですよ。きっと身につまされすぎてて、無意識に感情を遮断してたんじゃないかと思います。
しかしやはりオカンが亡くなったあとのエピソードでは泣かされました。親ってのは本当にありがたいものですねぇ。しかしわかっていても、なかなか母の喜ぶことができない馬鹿娘です。
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臨死体験クラブ
2008-07-21 Mon 18:51
フラットライナーズフラットライナーズ
(2005/09/28)
キーファー・サザーランド

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なんかキングの短編みたいな話でした。医学生たちがわざと脳死状態になり、死語の世界を体験したあと仲間に蘇生してもらうという、なんともバカなことをはじめます。言いだしっぺがキーファ・サザーランドなんですけど、もうどうしてもジャック・バウワー。あんた学生に見えないよ。いや、20年前だからこの当時24才くらいか。それにしたって、こんなゴツくて頭悪そうな医者に診てもらうのやだなぁと、いう感じです。
さて、ジュリア・ロバーツやケビン・ベーコンも無事蘇生するんですが、幻覚に悩まされるようになります。死語の世界→過去の悪行って構図がよくわかんないんですけど、ああ、あれか。死ぬ時にまわるっていう走馬灯。それでもって過去に傷つけた人たちが自分を糾弾しにくるんですね。
実際に亡霊とか生霊とかがやってくるんでなく、あくまで罪の意識が作り出している幻覚ですから、自分が『償った!』と思えれば幻覚も消えるわけです。いきがってる割にみなさん神経細いですね。みもふたもない言い方ですか?そうですか。
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ジャニーズよりより
2008-07-16 Wed 09:00
panda
【カンフー・パンダ】
ダメなパンダが修行の末にマスターになり、悪人を倒すという、香港映画の頃のジャッキー・チェンみたいなお話でした。結構面白かったです。日本語吹き替え版で見たんですが、これなら子供たちも楽しめるでしょう。
吹き替えはちゃんとした声優さんでなく、タレントさんばかり。実力に差がありましたね。いえ、広川さんレベルを期待してはいけないんですが、それでも最近の傾向として話題先行、主役のパンダがTOKIOの山口くんで、主題歌をHey!Say!JUMPと、ジャニーズよりよりです。で、山口くんのライバルが中尾彬だし。バランス悪いですよ、声がものごっつおっさんで...。
ところでオリジナルの主題歌がカンフーファイティングでした。いやはや、懐かしい。
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昭和をめぐる女3代細腕盛衰期
2008-07-11 Fri 18:47
赤朽葉家の伝説赤朽葉家の伝説
(2006/12/28)
桜庭 一樹
-+A+-
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とても評判がよかったので読んでみました。すごくよかったです。読んでよかった。
戦後、サンカと呼ばれる山の民がいて、そのなかの小さな女の子が一人、里に残されました。若夫婦に引き取られ育った万葉は、”上の赤”と呼ばれる赤朽葉家の奥様に気に入られ長男の元に輿入れします。万葉は時折未来を視ることができ、そのおかげで婚家の製鉄会社はオイルショックも乗り切ります。
千里眼奥様と敬われた万葉の娘、毛鞠はレディースの頭になり四国を制圧。引退後は漫画家に転身、自分の不良時代を描いた漫画で人気を博します。
その娘、瞳子は母・祖母に比べると本当に普通の平凡な女の子で、『自ら語るべき物語を持たない』と言ってましたが、彼女が一番幸せだと思います。傑出した能力は決して幸福に直結するわけではないんだなぁと、毛鞠の章を読んでいて切なくなりました
この親子三代にわたる女たちの昭和史です。面白かったです。なかでも毛鞠とは同世代、似たような田舎の高校生だったので、他人事とは思えませんでした。その刹那的な生き方に胸を痛めながらも応援してたんですけどねぇ。
桜庭さんの本はまだ2冊目で、『少女には向かない職業』はまだライノベレベルだなあと思ったのですが、こうゆうジャンルの本も書けるようになったのですね。(←えらそう)
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凍りつく最後の1行
2008-07-04 Fri 18:45
噂 (新潮文庫)噂 (新潮文庫)
(2006/02)
荻原 浩
-+B+-
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よそさまのサイトで褒めてらしたので読んでみました。初・荻原浩です。
女の子の足を斬る連続殺人鬼・レインマン。でもルミエルという香水をつけていれば狙われない。
というクチコミを女子高生の間に流行らせ、香水はヒット商品になりますが、その設定とまったく同じ殺人事件が起こります。犯人はいったい?
という直球ミステリーです。
おじさん刑事と若い女性刑事、しかも階級が上っていうコンビはよくあるパターンですが、仲良く捜査するとは意外でした。でもってお互いヤモメで子持ち。なんとなく最後はいい雰囲気になって...、で、あの衝撃のラストですからね。現実味ないし後味最悪ですが、物語としてはあっ!と驚く見事な仕掛けでした。犯人の掘り下げとか動機とかが浅かったのは、このラストに力をいれていたからなんでしょうか。何度も読める本じゃありませんが、面白かったです。
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