No Way Out ~出口なし~   偏愛に満ちた小説と映画の備忘録です
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どんでん、どんでん、またどんでん
2008-03-30 Sun 20:03
ウォッチメイカーウォッチメイカー
(2007/10)
ジェフリー・ディーヴァー
-+SA+-
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愛するリンカーン・ライムシリーズ最新作です。なんと、このミス海外部門1位。
まったく証拠を残さない連続殺人犯・自称”ウォッチ・メーカー”がライムたちの前に立ちはだかります。それと同時進行して、サックスは警察署内の汚職警官の捜査をしているうちに、父親が不正を働いていたことを知ってしまいます。泣くサックスを見ながら、ライムが抱きしめて慰めてやりたいのにと、四肢を動かせない自分の身体を恨めしく思う描写が良かったです。ライムがそんなふうに愛情を示すのって珍しいから。
でまあ、いつもどおり物的証拠とライムの推理で徐々にウォッチ・メーカーは追い詰められ、思わぬところで警察内汚職事件と繋がります。繋がるだろうなとは思ってましたが、こうくるとは!ところがさらにそこからどんでん!残りページ数が多かったので何かあるだろうと構えていましたが、さらにまたもやどんでんが!ディーバ先生、ちょっと待って。と、ページをさかのぼることしばしばでした。しかし面倒臭いことする犯人だよなぁ。冷静に読んでみれば、およそ現実的ではないのですが、まいいか。半分キャラクター小説みたいなもんだし。
レギュラー陣も健在で、トムもロンもメルも登場します。贔屓のデルレイは今回もで晩が少なくて残念。前作からのキャラでサックスの助手になったプラスキー。殺されるんじゃないかとハラハラしました(相当気に入ってるらしい)。尋問のスペシャリスト、ダンスが出てきます。ロンとくっつくかと思ったんですけど、それはまた先の話になるんでしょうかね。なんでもダンス捜査官が主人公の新作が出たそうです。これもシリーズ化なるか?
シリーズ化といえば、今回ライムが<ネタバレ>犯人を取り逃がしたのって初めてで、両者悼み分けって感じでしたが、今後再登場させるつもりなんでしょうかね?
『ボーンコレクター』の意外な登場人物が出てきて、もっかい再読したくなりました。
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タケちゃんバンザイ
2008-03-23 Sun 23:44
監督・ばんざい! <同時収録>素晴らしき休日監督・ばんざい! <同時収録>素晴らしき休日
(2007/11/11)
ビートたけし.江守 徹.岸本加世子.鈴木 杏.内田有紀.木村佳乃.松坂慶子.大杉 漣.寺島 進

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すごいですね、これヴェネチアに持ってったんですか?キタノ監督だから許されたんでしょうね。
ギャング映画を封印した北野監督が、じゃあ何を撮ろうか?と、さまざまなジャンルに挑戦します。
小津風だったり純愛だったり、忍者だったり3丁目だったり。いろんなジャンルの作品を少しずつ見せてくれるんですけど、もうこれがツボでツボで。伊武雅刀さんのナレーションがまたおかし。タケちゃんのJホラー、是非観てみたいですわ。
この形式でずっと行くのかと思ったら、SFもどきの中編が始まりました。江守徹や吉行和子らそうそうたるメンバーが”ひょうきん族”ばりの芝居をはじめます。ある程度ビート・たけしのことを知らないと、ちょっと怒りがわいてくるかもしれませんね。子供の頃から知ってる、テレビもラジオも映画も観てる私ですらこれはダレました。
まぁ、でも観てよかったかなと。映画が、ではなく、世界のキタノになっても、鶴○郎さんと違って妙に芸術気取りしない、このバカバカしさが確認できて。
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メジャーどころが多数出演(の割に地味)
2008-03-21 Fri 20:22
エターナルサンシャイン DTSスペシャル・エディションエターナルサンシャイン DTSスペシャル・エディション
(2006/10/27)
ジム・キャリー、ケイト・ウィンスレット 他

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ある特定の人物に関る記憶だけを消去してくれる。
そんな会社から手紙が届き、別れた恋人が自分の記憶を消したと知ったジョエルは、自分も彼女の記憶を消してもらおうとします。
”消去作業”がほどこされ、ジョエルが一番最後に会ったクレメンタインとの思い出から出会いまで遡っていくのですが、これが結構かったるかったです。構成は面白かったんですけどね。『メメント』の二番煎じみたいで(褒めている)。それにしたって2時間もかけなくたって、90分くらいでまとめられたんじゃないかなぁ。
ラストでキルスティン・ダンストが患者に過去のテープを送りつけてますが、これってでっかいお世話なんじゃ?
ケイト・ウィンスレットはやっぱりキレイなどすこい女優です。
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子供ゆえの息苦しさ
2008-03-18 Tue 20:33
少女には向かない職業 (ミステリ・フロンティア)少女には向かない職業 (ミステリ・フロンティア)
(2005/09/22)
桜庭 一樹
-+B+-
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桜庭さんが一躍有名になった(というか、私が知った)作品。

  中学二年生の一年間で、あたし、大西葵十三歳は、人をふたり殺した。


つかみがこれって反則だよなぁ、と思ったのを憶えてます。なんとなく読まずにいたんですが、桜庭さんが直木賞受賞ってことで、これを機会に桜庭作品を読んでみようかなと。で、まずこれから。
下関から程近い田舎の女子中学生2人が主人公。夏から冬にかけての、この2人の壮絶な体験です。
私、ここよりひどい田舎モンなんで、こうゆう閉塞感ってこの子以上によくわかります。でもって義父がアル中で子供のバイト代ちょろまかすんでしょ?あぁあぁって感じで、わかります。女の子同士の微妙な関係とか、好きな男の子に対する切ない気持ちとかってのも、懐かしくなりました。二度と戻りたくないですね。
そうゆうところがすごくよかったです。
ただ、1つ目の殺人はともかく、2つ目はありえないでしょ。や、小説だからいいのか?いやいや、いくらラノベでも...。
というわけで、その名の通りの軽い読み物でした。扱ってる内容はヘビィなんですけどね。褒めてるんですよ。読みやすかったというのも○。ただ期待して読んだもので、ちょっと物足りなかったです。ハイ。
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世にホルモーの叫びは尽きまじ
2008-03-17 Mon 11:42
鴨川ホルモー鴨川ホルモー
(2006/04)
万城目 学
-+A+-
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万城目さんのデビュー作です。イカキョー(いかにも京大生)な男子学生たちの青春デンデケデケデケだと思っていたので、読んでビックリしました。これファンタジーですよ。
京大一回生の阿部は、葵祭りのバイトのあと、なんとも怪しいサークルに勧誘されます。徐々にわかってくるのですが、そのサークルは”オニ”を使役して”ホルモー”を戦う一団だったのでした。恋と友情と”ホルモー”ですよ。
んなバカな、という設定ですが、あっという間に読んでしまいました。京都だったらそれくらいあってもおかしくないかな、なんて。いや~おもしろかったです。
確かに森見さんと引き比べられるのもわかります。マキメ学生の方がよっぽどまともですけど。続編が楽しみです。

なんでも映画化も決まっているそうです。若い役者さんをまったく知らないので、キャスティングを想像することすらできませんが、まぁ、”ホルモー”はCGを使うしかないのでしょうから、安っぽい映画になるでしょうねぇ
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6年ぶりに復活
2008-03-14 Fri 19:25
MOON 1―昴ソリチュードスタンディング (1) (ビッグコミックス)MOON 1―昴ソリチュードスタンディング (1) (ビッグコミックス)
(2008/02)
曽田 正人

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『昴』の第一部が終了してからはや6年。その後、曽田先生は他の連載を始め、もう続きを描くことはないだろうなぁ、そろそろBOOKOFFに持ち込もうか、と思っていた矢先、再開のニュースを聞いて狂喜乱舞です。
で、その第1巻がこれ。NYで大失恋をしたすばるちゃんが、いつの間にかベルリンにいました。そこでまた天才っぷりを見せ付けるわけなんです。
いや~、面白かった。何度も読み返しちゃいましたよ。『ガラかめ』のような天才モノが大好きなんで、今後のすばるちゃんに期待です。

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作家が愛した京極堂
2008-03-13 Thu 19:21
妖怪変化 京極堂トリビュート妖怪変化 京極堂トリビュート
(2007/12/14)
西尾 維新、あさの あつこ 他
-+C+-
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人気作家さんのトリビュートということで楽しみにしてたんですが、見事に裏切られました。これ同人誌の域を出ていないでしょう?いえ、同人誌を貶めているのではなく、シロウトだってこれくらいの水準の話は書けるんですよ。仮にもプロが、しかも当代きっての人気作家が京極夏彦の亜流しか書けないのかと、大変残念でした。
柳家 喬太郎さんの落語も良かったんですが、サゲがぜんぜんサゲになっていないので、なんかぽかーんとして終わってしまいました。
諸星先生は、え?これ京極堂なの?というくらい影が薄いキャラがでてきます。稗田礼次郎が強烈すぎるんですけど、もうこれは妖怪ハンターの話ですね。
西尾さんの堂島静軒の話とかすごく良い出来で、もろそのまんま京極ワールド。京極夏彦が書きそうな話だなぁと。でもそれじゃダメなんですよ。それは京極が書くからいいんです。折角のアンソロ本なんだから、こうもっとなんていうか、自分のステージで嚥下した京極ワールドを展開させて欲しかったです。ほとんど未読の作家さんばかりなので、こんなこと言うのも口はばったいのですが。
そうゆう意味では松苗先生のお話が一番主旨にあった作品だったと思います。松苗作品らしくあり、京極キャラを損なうことなく動かしているところは、さすがです。
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博覧強記、貴志祐介
2008-03-10 Mon 11:33
新世界より 上新世界より 下新世界より 上
新世界より 下
(2008/01/24)
貴志 祐介
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貴志祐介の3年半ぶりの書き下ろしは、近未来SFパニック(?)超大作でした。
今から約千年後の未来が舞台。
人類は血で血を洗う争いののち、理想郷ともいえる社会を築きます。人を傷つけることが決してない、慈愛と調和に満ちた世界です。ところがどっこい、一見美しいと思われた世界は多くの欺瞞の上に成り立つ、脆くて歪んだ世界でした。

いやはや、とんでもないお話でした。
大人たち(というか、始祖たち)が必死に隠していた人類の歴史を、好奇心旺盛な子供たちがパンドラの箱のごとく開けてしまったところから話は始まります。このまま子供たちがひどい目にあったり助け合ったりして新しい未来拓くのかしら、と思ったら大間違い。そうだよなぁ、貴志祐介だもんなぁ。阿鼻叫喚の地獄絵図が待っていました。
SFですから、半分以上は作者の中で世界が作られているのですが、その壮大な世界にいささかの齟齬もありません。いや、見事なものです。伏線もキチンとはられ、きっちり回収されています。
上下巻あわせて7センチ強!ガッと掴んで放さない、一気に読ませる力強さがあります。が、私が読み終わるのに1週間近くかかったのは、主人公の早紀がひどい目に遭うんじゃないかと心配で、それでついつい本を閉じてしまったからです。それほど人間と異種の闘いは凄惨です

タイトルはドヴォルザークの交響曲「新世界より」。さらにその中の『家路』が歌われます。小学校でもよく習うこの牧歌的な歌詞との落差にぞわりとしました。
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追悼・広川太一郎
2008-03-08 Sat 20:14
ウチの田舎は本当に田舎で、娯楽といえば”大岩座”という映画館がたった一軒あっただけでした。そこで東映まんが祭り『日本沈没』なんかを観たんですけど、そこも敢え無く閉館。考えてみると『ニュー・シネマ・パラダイス』より田舎ですね。電車も通ってないですし。
その後、映画鑑賞といえばテレビ放送がほとんどで、月曜ロードショーの故・荻昌弘さん、水曜ロードショーの水野晴郎さん、ゴールデン洋画劇場の高島忠夫さん、そして日曜洋画劇場の故・淀川長治先生など、それはそれは馴染み深い方々でした。

そんな中、テレビでよく聞く声優さんに広川さんがいらっしゃいました。あの独特の”広川節”は一度聞いたら忘れられません。『大陸横断超特急』が面白かったのは広川さんのアフレコがあったからこそで、大人になってから字幕で観てもぜんぜん面白くありませんでした。
『Mr.Boo』シリーズのマイケル・ホイが一番印象に残っていますが、一変して永遠の二枚目・レッドフォードの吹き替えもしてたりするんです。
アニメでは『ムーミン』のスノークや、『宇宙戦艦ヤマト』の古代守が代表作になるんでしょうか。宮崎駿版・ホームズは、声があの絵にピッタリで、大好きなアニメのひとつでした。

本当に、本当にお世話になりました。
ありがとうございました。
ご冥福をお祈りします
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ピアニカで練習したものです
2008-03-01 Sat 20:05
未知との遭遇【ファイナル・カット版】未知との遭遇【ファイナル・カット版】
(2006/02/01)
リチャード・ドレイファス、フランソワ・トリュフォー 他

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久しぶりに見ました。コレか『クレーマー・クレーマー』どちらかが、初めて劇場で観た映画なんで、結構思い入れがある作品です。テレビでやってると必ず観てしまいます。最近涙腺ゆるゆる化がとみに進んでいるので、インド人たちがあの音楽を歌っている場面で思わず涙ぐみそうになりました。ラストの音と光の交信の場面は本当に落涙しちゃいましたからね。いやはや、歳はとりたくないもんです。

歳をとったといえば、もうひとつ。
ロイが民間人にも関らず、真に招待された者として宇宙船に乗り込むシーンで、あぁ、よかったねぇロイ、と毎回思っていたのですが、久しぶりに見たらこのおっさんひどすぎますよ。仕事もしないで一日中家で”山”作って近所の人からも白い目で見られ、そりゃ奥さんも出て行きますって。遭遇後なんて、家族のことまるで思い出さないのね。イチも二もなく宇宙行きを決めちゃって、あんた3人も子供抱えてる奥さんのこと考えなさいよ。
という、ものもっそい所帯じみた感想が残りました。歳とると夢がなくなりますなぁ。
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