No Way Out ~出口なし~   偏愛に満ちた小説と映画の備忘録です
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素材の味を殺しまくったドラマ化
2008-02-28 Thu 18:53
鹿男あをによし鹿男あをによし
(2007/04)
万城目 学
-+SA+-
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森見さんとセットで語られることの多い、万城目さんを初読です。ホントはデビュー作から読みたかったのですが、ドラマが終わる前に(原作を読み終わり、何の憂いもなく見てみよう)と思い、こちらから。

関東から故あって奈良の女子高に赴任してきた主人公は、大仏殿でいきなり鹿に話しかけられます。
「さあ、神無月だ−。出番だよ、先生」
しゃべる鹿と狐と鼠、右往左往する人間たちが、救国の使命を果たす為”サンカク”を求め、奮闘します。鹿島大明神の大なまず伝説から卑弥呼にまで繋がる、一代歴史ファンタジー(ウソ)です。タイムリミットのある中、宝を求め、走り、落胆し、最後の望みにかける、結構なサスペンスでもありました。

主人公は最後まで『俺』で通していて、名前はわかりません。こうゆう名前を伏せた一人称小説は読んでいて気になるんですけど、これはそんなこと感じる間もなく読んでしまいました。いや~、おもしろかったです。
神のお遣いの鹿が妙にツボでした。見た目は雌鹿でも中身は1800年以上経たおっさんですから。言葉に含蓄があるんです。鹿なのに(笑)。主人公との会話は絶妙でした。
その他のキャラクターたちも魅力的で、藤原君と主人公の”かりんとう兄弟”も笑えました。主人公が癒されると言ったように、藤原君はとてもいい味を出していました

ところが!
ドラマを見てビックリ。藤原君が女の先生になっていたのです!『ガリレオ』の時も思いましたが、連ドラってのはどうしてもラブ要素を盛り込まないといけないんですね。あぁ、バカバカしい。そしてキャストを見て愕然。リチャードが児玉清ですか...。枯れ過ぎてませんか?あぁ、最近のリチャード・ギアはこんな感じかなぁ、でもご存命でしたら岡田真澄あたりにやってもらいたかったです。マドンナは”マドンナ”じゃないし、重さんが蔵之助さんって、どうゆうことなんでしょう。唯一、堀田は目が離れていてちょっとイメージでしたけど。
昔、市川監督が”作品の成功はキャスティングで七割決まる”と仰ってました。それでいうと、これぜんぜんダメでしょう。さらに1クール分に薄めて伸ばされた原作、とってつけたエピソードに目を覆いたくなりました。だから10分でチャンネルを変えました。
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でられない
2008-02-24 Sun 21:16
秋の牢獄秋の牢獄
(2007/11)
恒川 光太郎
-+C+-
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3冊目も異界というか、不思議な話が3篇です。
表題作は11月7日を繰り返す人たちの話です。何があっても朝になると11月7日なんです。北村薫の『ターン』みたいですが、恒川版はもっと怪奇的。”北風伯爵”なるモノが現れ、彼ら”リプレイヤー”を襲うらしいんです。
他2篇も同様に”出られない”お話でした。家守を押し付けられた青年と全国各地を旅する”家”の話。
不思議な能力を受け継いでしまった女の子が教祖に祀り上げられてしまい、屋敷から出られない代わりに自身の心に怪物を巣食わせ育てるという話。
相変わらず文章が美しい異界モノ。でもそれだけでした。家に閉じ込められてしまう『神家没落』はメリハリがあったんですが、他はどこか中途半端な気がします。
さらに腹立たしいことに、1ページの文字数が少なすぎ。スッカスカです。池波先生の鬼平最終巻もこんな感じでしたが、あっちはまだ文庫本ですから。40文字×16行×223頁。これで1400円取るってんだから、バカにしてます。出版社の意向なんでしょうけど、それにしたってひどい。いえ、本というのは内容だけでなく装丁やデザインすべてひっくるめて”本”なんですから、単に文字数・ページ数だけで単価を決めるのは乱暴な話なんですけど、それにしたってなー。
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万人にすすめられますが...。
2008-02-24 Sun 18:16
使命と魂のリミット使命と魂のリミット
(2006/12/06)
東野 圭吾
-+B+-
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研修医の夕紀は、幼い頃に父親を亡くしています。心臓の手術中に亡くなったのですが、その後母親と執刀医が結婚することになり、2人に疑惑を抱いています。医者を志したのも、父親の死の真相を探る為です。
一方、病院に爆破予告ともとれる脅迫状が突きつけられます。悪戯だとおもっていましたが、実際に発炎筒が焚かれ、警察も本腰を入れて捜査をします。この2つの事件を中心に物語が進みます。

ここのところ病院モノというと海堂尊だったんで、久しぶりにまともな病院関係者が出てくる話を読みましたよ。東野さんの小説だけあって物語がテンポよく、あっという間に読んでしまいました。でもなんというか、インパクトが弱かったかなと。メインの登場人物が3人いて、きれいに三等分しようとして逆に3人とも存在がぼやけた感じがしました。脅迫犯は動機が弱くて(失礼)手口がベタ。夕紀は長年悩んできたのに、あんなに簡単に納得させられちゃって、じゃあ私の青春はどうしてくれるのよ!って言いたくなりそうです。七尾刑事はカンよすぎ。これだったら閑職にやられること絶対にないです。
そしてなにより、偶然とラッキーの積み重ねで事件が解決します。お手盛りですな。

おもしろかったんですよ、一気読みですから。しかし前回も書いたように、好きな作家さんは期待のバロメータが高いので、点数が辛くなってしまうんです。”お前の実力はこんなもんじゃないだろう?”みたいな。東野先生、すみません。
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しかしなんでコレを?
2008-02-24 Sun 17:57
笑う大天使(ミカエル)プレミアム・エディション笑う大天使(ミカエル)プレミアム・エディション
(2006/12/22)
上野樹里、関めぐみ 他

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最初映画化を聞いたときには耳を疑いましたね。なぜ今?そして、なんでコレを?と。気にはしてましたが、金を出すほどでもなかったのでそのままにしていました。映画『奈緒子』公開にあわせて、上田樹里出演作をCSで放送しているので、見てみました。
超絶お嬢様学校で猫をかぶって生活している3人の女の子の物語です。川原泉の世界を忠実に再現しようとして失敗してます。これじゃギャグだし(いや、マンガもコメディでしたが)、しかも笑えないし。原作のひっそり漂う哀愁感がよかったのになぁ。菊地凛子が脇役で出ててビックリしました。これ、アカデミー直前じゃ?

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ウミノさんの新しい世界
2008-02-23 Sat 18:00
3月のライオン 1 (1) (ジェッツコミックス)3月のライオン 1 (1) (ジェッツコミックス)
(2008/02/22)
羽海野 チカ

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『ハチクロ』の連載当時から、次は青年誌で将棋マンガを描くというのは聞いてました。
しかしその雑誌がヤングアニマルとは。水着のおねえちゃんが胸よせてニッコリしてるような表紙の雑誌ですよ。はぁぁぁぁ~...。
というわけで雑誌では読まず(読めず)、待ちに待った第一巻です。
将棋マンガといえば『月下の棋士』がまず頭に浮かびますが、さてウミノさんはどんな将棋マンガにするんだろうと思ったら、結構イタイ話です。

主人公の零くんは、家族を事故で亡くし、父親の友人でプロ棋士のおじさんの家に引き取られます。その”将棋の家”にはプロを目指すおじさんの本当の子供2人がいて、いろいろ気を遣ったり自責の念にかられたりと苦労します。17歳でプロになり、その家を出ますが、心の傷は癒えていません。
とまぁ、重い過去を抱えたちょっとマイナス思考の主人公が、月島で知り合ったあかりさん姉妹に癒されていくっていう話なんですかねぇ。他の登場人物も少しずつ重い荷物を背負っているようで、今後の展開もまた一筋縄ではいなんのだろうなぁと、読んでいて痛々しいです(でも楽しみ)。
しかしヤングアニマルを読んだことがないんですが、この作風でこの雑誌大丈夫なんでしょうか?
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いい脚本だけにもったいない
2008-02-21 Thu 23:06
深紅深紅
(2006/02/10)
内山理名、水川あさみ 他

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故・野沢尚氏の原作を映画化。
家族4人を惨殺され一人生き残ったカコは、8年経っても事件からたちなおることが出来ず、自分ひとり生き残ってしまったことに罪悪感を抱えています。身分を伏せて加害者の娘・ミホに近づき親しくなりますが、彼女が夫のDVで苦しんでいると知ると、彼を殺してしまえとそそのかすのです。
野沢尚の小説はとても映像的だなぁと、思っていました。これもそのひとつで、映画(ドラマ)化したらどうなるだろうと期待していたくせに、劇場に足を運ばなかったんですよね。
ほぼ原作に忠実。ただラストが違っていて、ミホはカコが被害者の娘だとわかっていたんです。これはちょっと驚きでした。ミホ視点のバージョンも見てみたいなと思わせました。小説はカコが主役ですが、映画は2人が主役になり得ます。
”知的な美人”という説明っぽいセリフにどうも首を傾げてしまうカコ役の内山理名。この華やかさのない彼女がまたうまいんですよ。生き残ってしまった(と思い込んでいる)女の子が成長したって感じで。ミホ役の水川あさみの方がキレイで、まさにDVに怯える薄幸の美人なんですけど、内山理名の方がうまいんですよ。子供時代のカコを堀北真希がやっていますが、この子も上手ですね。
いい映画でしたよ。小日向さんの小悪党ぶりや、緒形直人の鬼気迫る犯人役と、脇を固めるベテラン陣もしっかりしてます。しかし興行的に不入りだったのは、やはり主役2人の華のなさと、映像の安っぽさでしょうか。合成があまりにもひどかったです。死んだ奥さんが会いに来るとか、不治の病の彼女と病院を抜け出すなんて話より、ぜんぜんおもしろいと思うんですけどねぇ。
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YAと思ってあなどるなかれ
2008-02-21 Thu 18:40
妖怪アパートの幽雅な日常〈1〉 (YA!ENTERTAINMENT)妖怪アパートの幽雅な日常〈1〉 (YA!ENTERTAINMENT)
(2003/10)
香月 日輪
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講談社のヤングアダルトシリーズという若年齢向けなんですが、ダヴィンチの紹介を読んで手を伸ばしてみました。
事故で両親を亡くし、親戚の家で窮屈に暮らしていた夕士は、寮のある高校に合格し喜んでいたのもつかの間。寮が火事で焼けてしまいます。親戚の家から通いたくない、でも経済的に余裕のない夕士は、賄いつきで25,000円という破格の安アパートを借りることにします。うまい話には裏があり、不動産屋が”でるんだよ、アレが”と言う、いわくつきの妖怪アパートでした。

一癖もふた癖ももある住人に、人間でないモノたち。まさにキャラクター小説。私のような元・オタクにはツボ押さえまくりのお話でした。詩人や画家や、うさんくさい骨董屋、除霊師の龍さんもカッコいいですし。オバケなのにサラリーマンをしている佐藤さんや、料理上手なるりさん、成仏できないクリとシロ。こんなこの世のものならぬモノたちとの交流を経て成長していく、ファンタジー成長物語です。自立したい、早く大人になりたいと精一杯つっぱらかってる夕士が、住人たちのおかげで徐々にほぐされていく様が心温まります。

特に大きな事件が起こるわけではない(いえ、妖怪と住んでる時点で大事件ですが)ので、物足りなさはありますが、それでもおもしろかったです。続きが楽しみ
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続編作る気満々?
2008-02-20 Wed 20:10
jump

【ジャンパー】
どちらかというといじめられっこのディビッドは、突然テレポーテーションの能力に目覚め、飲んだくれの父親から逃げて、都会に出奔します。お金は銀行の金庫の中から拝借して、高級マンションに住み悠々自適。しかし、ある日”パラディン”という組織から命を狙われます

”さっさと捕まっちゃえよ、バーカ”と思いながら見てました。というのも、”ジャンパー”を狩る側のサミュエル・L・ジャクソンの方が正義に見えたからです。ディビッドは正義でもヒーローでもなんでもない、ただのこそ泥ですから。こりゃヘイデンが悪いんでしょうかね。まるで同情も共感もできない主人公でした。ヒロインに”5歳の時から好きだった”って告白した時にゃ、ぞっとしましたよ。
女には不自由してないのに、故郷にいる初恋の女の子のことが忘れられなくて会いに行っちゃったり、その子が戦いに巻き込まれてさあ大変、ってのがありきたりすぎて。90分で終わってよかったです。
続編作る気満々?って感じのラストでした。やめときゃいいのに。
『リトル・ダンサー』で踊ってたあのちっちゃい男の子が、もう一人のジャンパーとして登場してました。途中まで気が付かなくてビックリ!彼の方がヘイデンよりかっこよかったです。
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一点豪華主義
2008-02-20 Wed 18:35
姉飼 (角川ホラー文庫)姉飼 (角川ホラー文庫)
(2006/11)
遠藤 徹
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日本ホラー大賞受賞作のなかでもいろいろ話題になっていて、前々から気になっておりました。
しょっぱなからスゴイです。
”脂祭りの夜、出店で串刺しにされてぎゃあぎゃあ泣き喚いていた姉ら。太い串に胴体のまんなかを貫かれているせいだったのだろう。”
ですって。うひゃ~。強烈です。
主人公はお祭りの屋台で”姉たち”が売られているのを見て魅入られてしまい、大人になるとお金を貯めてついに”姉”を飼うのです。そこから破滅の道へ転げ落ちます。
ホラーというより悪趣味。グロくて猥雑です。でも物語にひきこまれました。まさに日本ホラー大賞だなぁと思いました。
他3編が収録されていますが、『姉飼』の完成度の高さに比べると格段に落ちます。テイストも違い、どうせならもう少し頑張って一冊にすればよかったのに。残念。
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ゆるいハードボイルド
2008-02-19 Tue 18:31
名残り火 (てのひらの闇 (2))名残り火 (てのひらの闇 (2))
(2007/09)
藤原 伊織
-+B+-
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故・藤原伊織氏の出版順で最後の作品です。連載終了後も加筆修正を繰り返していたそうで、8章まではその改稿バージョンになっています。作家としては未完成ともいえる作品を出版されたのですから、あの世で酒でも飲みながら悪態ついてるんでしょうか。でも読者としてはうれしい限りですんで、先生勘弁してくださいね。
さて、8年前に刊行された『てのひらの闇』の続編です。あれから3年が経過しています。登場人物ほぼ同じ。といっても、私あらすじくらいしか覚えてませんでした。すみません
親友の柿島が”オヤジ狩り”に遭い、3日後に息を引き取りました。堀江は何故彼がそんなところにいたのか調べるうちに、柿島が計画的に殺されたと確信するのです。

『そこには流通業界に横たわる新たな闇があった! 』
とありますが、動機はそんなんじゃありませんでした。このへんちょっと肩すかし。コンビニ業界の内幕など、とても興味深く読んでいたのに残念です。
<ネタバレ>奥さんのニューヨーク時代が事件の発端だなんて、まるで『テロパラ』じゃないですか。ホントに似たようないきさつが動機だったらどうしようかと思いましたよ。
藤原作品の黄金の組み合わせ”ドロップアウト中年と優秀な女性”ですが、その優秀な女性(元)部下が今回あまり活躍してません。どちらかというと海坊主のような頭の三上社長が大活躍です。スナック店主・ナミちゃんとの掛け合いが最高でした。とても魅力的なキャラなんですが、その三上の社会的地位に助けられる部分が多く、ご都合主義だなと思いました。悪かないんですけどね。完璧に改稿したら、そのあたりは補強されていたんでしょうか?
『ダナエ』よりおもしろかったんですが、未完でも『遊戯』の方が良かったかと。
かえすがえすも、急逝が惜しまれてなりません。合掌。
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こんなユメはいやだなぁ
2008-02-15 Fri 17:58
ユメ十夜ユメ十夜
(2007/08/03)
小泉今日子、松尾スズキ 他

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あの夏目漱石の”こんな夢を見た”ではじまる不思議な連作集を、今をときめく10人の監督さんが独自の解釈で映像化しました。

『夢十夜』読んでないんですよね。第三夜の子供を背負っていく話をマンガで読んだことがあるだけで。映画を観た後、ちゃんと読んでみたいなと思ったので、青空文庫で即、読みました。ほぼ原作どおりの監督もいれば、ほとんど設定以外残っていない監督もいました。おもしろいもんです。

第二夜の市川監督はほぼ原作どおり。モノクロでライティングの妙が市川監督らしかったです。
第三夜の清水崇もらしいなぁと。でもこれは原作の方が怖かったです。あの子供の姿は失笑です。
第七夜の天野のアニメは、軽く眠ってしまいました。昏倒の悪魔です。つまんなかったなー。
第九夜の西川美和は、彼女らしい(というほど、映画観てないんですが)解釈でした。

そして第十夜。漫☆画太郎が脚色をしているだけあり、ギャグマンがのようなナンセンスコメディに仕上がっています。ケンイチくんもいいですが、健さん役の板尾さんがまたいいです。十夜あったなかで、もっかい観たのはこれだけでした。

原作に忠実な映像は漱石文学を越えることはできず、大枠だけは変えずわかりやすい話にしたものはなんだか安っぽい出来になっていました。いえ、打率4割でおもしろかったんですけどね。

まだ2本ありますが、松山ケンイチ特集はこれで終わりにします。いやはや、疲れました。日本映画のレベルが上がったとはいえ、やはりそれはほんの一握りの作品のことでして、何か目的がないことには映画館で1800円払ってまで観たいと思いませんね。
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いいとこ取りして結局台無し
2008-02-13 Wed 22:31
渋谷怪談 デラックス版渋谷怪談2 デラックス版

渋谷怪談 デラックス版
(2004/06/25)
水川あさみ、柏原収史 他

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渋谷怪談2 デラックス版
(2004/06/25)
堀北真希、原史奈 他

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本日も松山ケンイチ特集。『2』に出ているので、『1』から続けて観ました。
同時に公開したらしいんで、続編というより第一部、第二部って感じです。というか、両方あわせて140分くらいなんですから、もうちょっと削って2時間にまとめられなかったんでしょうか?2つに分けた意味がまるでないと思うんですけど。

キャンプに来て怪談話に盛り上がる男女6人。これって『馬鹿がキャンプにやって来る』でしょう?でもお相手はジェイソンではなく、コインロッカーに遺棄された赤ん坊の怨念でした。コインロッカー・ベイビーかよ!80年代だな!
『1』ではそれなりに”呪い”の定義があったんですが、『2』になると見に行っただけで呪われちゃうんです。そしてまたもや薄気味悪い子供が闊歩してます。Jホラーってみんなこんな。『呪怨』『リング』のパクリばっか。
この監督は、なんと”ガオレンジャー”だったんですね。これ以上ホラー映画作ってもしょうがないんじゃないでしょうか?全部同じになりますよ。

さて、ケンイチくんはというと、主人公に恋する男の子役でした(死んじゃうけど)。フツーに良かったです。というか、他が下手すぎだったんですけど。中学生役の子が一番達者な演技をしてるなぁと思ったら、これが堀北真希でした。
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ロイ・シャイダー死去
2008-02-13 Wed 19:05
市川監督より先に知りました。感染症のため死去。75歳。
ロイ・シャイダーといえば『ジョーズ』。でも『ジョーズ』といえばリチャード・ドレイファスなんですよ、私としては。
アミティの警察署長より私が好きなのは『オール・ザット・ジャズ』のジョー・ギデオンです。あの破滅型舞台監督、不幸になるとわかっていても惚れちゃいます。あぁ、また観たくなってきた。
そのほかの映画も観ているはずですが、まるで思い出せないのが情けないです。
ご冥福をお祈りします。
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追悼・市川崑
2008-02-13 Wed 18:46
市川監督がお亡くなりになりました。92歳。肺炎。
奇しくも、先日『犬神家の一族』を観たばかりでした。2006年版『犬神~』の舞台挨拶で”もう少し長生きして、もうちょっとちゃんとした映画を作りたい”と仰ってる映像が流れていました。中井貴一も”貴一ちゃんで映画撮りたいと言われた”そうです。訃報を聞いた時”犬神家が遺作かぁ...”と私も思いました。あれが最後...。なんだか複雑です。
とはいっても、私にとっての市川作品はほとんど石坂・金田一でして、それ以外だと『ビルマの竪琴』・『天河伝説殺人事件』・『忠臣蔵 四十七人の刺客』・『八つ墓村』わずか4作しか観ていません。いやはや、申し訳ない。昔だったら追悼特番で監督作品をテレビ放送したんでしょうけど、今は編成変えてまでやらないでしょうね。名画座で新・旧犬神家やってくれないかなぁ...。
ご冥福をお祈りします。
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今月は松山ケンイチ特集
2008-02-12 Tue 21:37
親指さがし スタンダード・エディション親指さがし スタンダード・エディション
(2007/01/24)
三宅健、伊藤歩 他

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今月のチャンネルNECOは、映画の公開とタイアップして松山ケンイチ特集です。
というわけで、まずはこれ。でもV6の三宅くんが主演です。

子供の頃にいなくなった女の子が、大人になって一緒に遊んだ子達に復讐しにくるという『親指さがし』の呪い。ケンイチくんはその友人のひとりです。
お母さんが怪しいと思っていたんですけど、それじゃあまりにストレートすぎますしね。<ネタバレ>だからって三宅くんの無意識の自作自演ってのがひねってあるのかといえば、そうでもない。サキの呪いを調べに行った先のじいさんが言っていた”自分の中の闇”が犯人とは、いささかキレイにまとめすぎ。ホラーというよりサイコサスペンス?ってほどの追い詰められかたもしませんし。なんといっても三宅君がへたっぴだからまるで緊迫感がないんです。ケンイチくんが主役だったら...。いや、出来上がりはあんまり変わらないか。

原作の方が怖いという話ですが、なんと山田悠介なんですね。『リアル鬼ごっこ』から少しはうまくなったんでしょうか?売れてるんですよね、絶対読まないけど。
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まぁ、だからこれが恩田陸なんですよね
2008-02-12 Tue 20:51
いのちのパレードいのちのパレード
(2007/12/14)
恩田 陸
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ハヤカワから復刻された『異色作家短篇集』に対するオマージュということで、不思議な話の短編集です。最初から一冊の本にまとめるつもりで連載していたそうで、だからでしょう、まとまりのある一冊になっています。テーマもカラーもぜんぜん違うのにですよ。前回の短編集『朝日のようにさわやかに』より完成度は高いです。
わかりやすい(オチがある)話もあれば、はぁぁぁ!? という話もありますが、そうゆう方がかえってあとに残ったりするのでタチが悪いです。
雰囲気づくりがうまく、『かたつむり注意報』なんてホントにあのカタツムリのぬらぬらした感じが目に浮かぶ、というより感じられました。『走り続けよ、ひとすじの煙となるまで』のような話はお得意ですね。最近芝居づいてるのか『エンドマークまでご一緒に』も間抜けでおもしろかったです。
いつもだったら『スペインの苔』のような、わざと結末を閉じない話に憤りを覚えたでしょうが、今回に限ってはすべての短編まるっとまとめて一冊のお話、という私には珍しい寛容な評価です。

著者本人もおっしゃっているように、タイトルの英訳が秀逸でした。翻訳ってセンスがよくないとできないなぁと思いました。
チェコの写真家、ヨゼフ・コウデルカ氏の写真を表紙に使えて喜んでらっしゃいました。この方、有名な方だったんですね。今度探してみます。
別窓 | あ行 恩田 陸 | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
ほぼ20年ぶりに手にしました
2008-02-11 Mon 18:56
野性時代 vol.41 (2007 4) (41) (KADOKAWA文芸MOOK 42)野性時代 vol.41 (2007 4) (41) (KADOKAWA文芸MOOK 42)
(2007/03)
不明

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森見さんの特集号。既刊全部読んでからと思ったので、ほぼ1年前の出版。
野性時代を読むのは、つかこうへいの『銀ちゃんがゆく』掲載以来でして、まだまだ頑張っていたのだなぁと、別のところに感心しました。

『夜は短し~』の”先輩”がどのようにして”黒髪の乙女”の情報を得ていたか、という短編がありました。これはおもしろかったです。というのも、その情報源が『四畳半神話体系』の小津らしいからです。私このキャラが大好きなんです。
本庄まなみさんとの対談はものすごく短くて、本当に会話がはずまなかったんだろうなぁと、森見さんの緊張のほどが伺えました。
新作短編『ペンギン・ファイウェイ』は、およそ小学生らしくない小理屈をこねる男の子が主人公で、いつもの腐れ大学生が小学生になるとこうなるのかという話でした。森見登美彦というより、伊坂幸太郎みたいで読んでる間少し混乱しました。連作とかにするとまた違ってくるのでしょうが、これだけだとなんだかなぁという1編でした。正直つまんなかったです。
別窓 | ま行 森見 登美彦 | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
壮大なる”鈴木一郎サーガ”のはじまりなのか?
2008-02-07 Thu 18:37
指し手の顔 上―脳男2 (1)指し手の顔 下―脳男2指し手の顔 ―脳男2-
(2007/12)
首藤 瓜於
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『脳男』から7年、私は前作を直前に読んでいる(というか、これが出たから読んだんですが)ので、話の内容とか覚えてますけど、フツーに7年前に読んだ読者は思い出すのに苦労したんでは?いやいや、有栖川の”学生アリス”なんて15年だしな。たいしたことないか。
でも物語は事件から1年後の設定です。

精神科に通院歴のある人間が次々と凶悪な事件を起こし、さらに黒い噂のあった松浦という男が首を切り落とされた状態で発見されました。張り込み中の刑事が2人惨殺され、その犯人は1年前に逃走した鈴木一郎だと三流新聞が書き立てます。警察と精神科医に対する非難は日を追うごとに増し、愛宕市民はある種のヒステリー状態です。そして急転直下、事件が動きます。
前作に引き続き、探偵役は真梨子と茶屋です。この2人『検視官シリーズ』のスカーペッタとマリーノみたいですね。ちなみに大男ということなんで、茶屋のイメージはジャン・レノです。
黒幕はずいぶん早い段階でピンときました。まぁ、そうゆう動機もアリか、という動機でした。ショッキングで事件にスピードがあったわりに、ラストがあっけなかったです。精神治療についての専門的なこととか、宗教のことやらのウンチクがてんこ盛りで、ちょっとダレます。途中から松岡圭祐の『千里眼シリーズ』みたいだなぁと、思いながら読んでました。実行犯がなんかアナクロっていいますか、どっかで読んだような描写だったりするんですよ。もったいないなあ。

そしてなんといっても脳男・鈴木一郎。全てのシナリオを書いていたのが、実は鈴木なんですよ。深く静かに潜行しているわけです。目的の為なら真梨子を殺すことも厭わないと言い切ってしまってます。まったく、いい人なんだか悪い人なんだか。前作より世渡り上手になってて、ちょっと残念。ラストから察するに、これシリーズ化するんでしょうね。また7年後とかだったらどうしましょう。
別窓 | さ行 その他 | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
雪の降る夜はたのしい横溝
2008-02-03 Sun 23:34
都内で久しぶりに積雪。ウチの近所は”雪やこんこ♪”なんてかわいいもんじゃなかったんで、一歩も家から出ず備蓄の食料とアルコールだけでしのぎました。
じっくり映画でも観ようと、チョイスしたのは金田一、しかも2本立てです。
犬神家の一族 コレクターズ・エディション (初回限定生産)犬神家の一族 コレクターズ・エディション (初回限定生産)
(2006/12/08)
石坂浩二、高峰三枝子 他

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まずは何度観たか知れない『犬神家の一族』ですが、今回はコレクターズエディションです。
やはりオリジナルはいいですね。あおい輝彦が取調室でぶっ倒れて号泣するシーンなんざ、何度観てもいいです。島田陽子が原作にあるとおり本当に清楚な美人で、松嶋菜々子なんて足元にもおよびません。ラストで猿蔵が菊を手に”あの人のこと忘れられない”と言う笑顔がまたいいなぁ。
はっ!また語ってしまった。

コレクターズエディションということで特典映像がついていたんですが、2006年版公開にあわせたリリースですから、当然半分は宣伝みたいなものでした。私としては、もっと76年版の製作秘話みたいなのを期待してたんですけどね。一瀬隆重プロデューサーの話なんて、ホントどうでもよかったです。話としてもつまらなかった。この人が市川監督にリメイクの話を持っていったらしいんですけど、もっと他のことできなかったんでしょうか。
しかしながら、90歳にしてこうしてまだまだ映画を作る市川監督に脱帽です。普段は杖をついて椅子から立ち上がるのに、怒るときは杖なしですっくと立ち上がるんですって。映画に対する情熱、すばらしいです。

八つ墓村八つ墓村
(2008/01/30)
萩原健一、渥美清 他

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2本目は、野村芳太郎監督の『八ツ墓村』。これはあんまり観たことがないんですね。というのも、渥美清が金田一だからです。石坂あるいは古谷一行のイメージが強いので、麦わら帽子に扇子パタパタのどうみてもただのオッサンな金田一が、私には受け付けないのでした。
そんな金田一ですが、出番があまりにも少ないのもいただけないです。そして推理というより当て推量。警官の下條アトムが『方法や動機はわかりましたが、証拠は?』と聞くと、なんと金田一『この事件はねぇ、そんなことよりも犯人自身も知らない事実があるんだよ』などと言ってます。ちょっと、状況証拠だけですか!!というか、ミステリじゃなくてオカルトです。小川真由美が鬼気迫る、というか鬼そのものになりショーケンを追いかけます。ホラーです。すべて”祟り”のせいなんですって。強引だなあ。
ショーケンのダイコン演技、中野良子の美しさも特筆すべきでしょう

映画の中の、多治見要蔵の32人殺しは、岡山で実際にあった「津山三十人殺し」にインスパイアされたというのは有名な話で、他にもこの事件を題材にした本はいろいろあります。私が読んだものでは岩井志麻子の『夜啼きの森』、山岸涼子の『負の暗示』。もし興味があるのでしたら、山岸センセイをオススメします。昔の山岸作品は、下手なJホラーなんかよりずっと怖かったですなぁ
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