No Way Out ~出口なし~   偏愛に満ちた小説と映画の備忘録です
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ユン・ピョウに涙
2007-03-29 Thu 22:15
プロジェクトBB

【プロジェクトBB】
ジャッキーにユン・ピョウ、マイケル・ホイが共演ですって!まるで80年代ですよ!懐かしいです。ニコラス・ツェーなんかもちょい役で出演してて、一緒に見てた友人が教えてくれました。
しかしユン・ピョウの姿に涙しました。普通のおっさんです。最初わからなかったんです。バス乗って『チャンピオン鷹』観に行ったのになぁ...。でもアクション頑張ってました。マイケル・ホイは、なんといいますか広川太一郎さんの声だからってのがありましたね、あの面白さは。他のメンバーの中に埋もれた感がありました。
ジャッキーですが、若いルイス・クーに比べるとアクションにキレがありません。それでも頑張ってました。遊園地の観覧車のシーンで、『昔だったらジャッキーがやったんだよなぁ、こうゆうアクション』と寂しく思っていたら、もっと大変なジェットコースターのアクションをジャッキーがやってて本当に頭が下がりました。でも恒例のNG集、以前だったら楽しく観れたんですが、もうダメです。背中を打って動けなくなったり、『病院に行こう』なんて言われてる姿を見ると、ジャッキーもういいよ、十分だよという気になります。
話としては、泥棒3人が赤ちゃんを誘拐して、その世話をしている間に情がわいて...という、人情アクションコメディです。この赤ちゃんがまたうまいんですよ、タイミングが。ジャッキーの相手役のお嬢さんが若くて、2人並ぶとバランス悪いです。そりゃちょっと歳の差ありすぎじゃないすか?
ジャッキー、初の悪役!というコピーでしたが、悪役ったって人のいいコソ泥ですから、いつものジャッキーとかわりません。ぜんぜん悪くないです。ですからジャッキー映画の好きな方は安心して観れる、良い意味で予定調和な映画でした。
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子供は守られなくてはならない存在ですよ
2007-03-28 Wed 18:45
シャドウ シャドウ
道尾 秀介 (2006/09/30)
東京創元社
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私の読書ガイド、このミスで紹介されていたので読んでみました。
凰介と亜紀は幼馴染の5年生。父親同士、母親同士も学生時代からの親友で、家族ぐるみのつきあいです。その凰介の母親のお葬式のシーンから始まります。末期ガンでした。父子2人の生活が始まったころ、今度は亜紀の母親が投身自殺してしまいます。そしてそのショックからか亜紀は自動車事故にあってしまい、あっという間にこの二つの家族は不幸なできごとに見舞われます。そんななか、凰介は大好きなお父さんのために、仲良しの亜紀のために『守られる存在』ではなく、自分の意志で誰かを守らなければいけないと頑張ります。健気でしたよ、ホント。ラストでは少し(というか相当)成長していますが、それがちょっと違和感あったかな?あれだけのことがあって、あんなにあっさり割り切られちゃねぇ...。

凰介と父親の洋一郎がかわるがわる語り手になります。お父さん、なんだか隠し事してるみたいで徐々にその行動の怪しさが目に付いてきます。あぁ、やっぱりねぇと思ったのに、最後に見事などんでん返しが待ちかまえています。久々にやられたーって感じでした。や、根が単純なんで、ミスデレクションにはぱかすかひっかかっちゃうんです
ただですよ。私、子供が性的虐待を受ける話ってダメなんです。亜紀の場合、かなり最初の方からわかるように書かれているので、もう亜紀がかわいそうでかわいそうで。だからこそ真犯人の意外さに驚かされるし、洋一郎の真意にも瞠目するんですけどね。でもやっぱりひどいですよ。
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ゆるくてもいいんです
2007-03-26 Mon 00:21
かもめ食堂 かもめ食堂
群 ようこ (2006/01)
幻冬舎
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映画『かもめ食堂』の原作。まず原作ありき、ではなく、映画の為の書き下ろし作品だったそうです。珍しいなぁ。映画の公式サイトで『企画を聞いて快諾』とありましたが、どこまで決まっていて書き下ろしたんでしょうね。挿絵のマサコがもたいまさこそっくりなので、キャスティングまで決まっていたのでしょうか?
ヘルシンキで食堂を開いたサチエと、世界地図を指をさしてたまたまフィンランドにやって来たミドリ、テレビで『嫁背負い競争』を見て漠然とやってきたマサコ。この3人が出会って、やがてかもめ食堂で働くという、なんということもない脱力形小説
映画では省かれていた3人のバックボーンが語られています。あぁ、そうだったのねと。
初・群ようこでしたが、楽しく読めました。映画のイメージがあったので読みやすかったです。これだけ単品で読むより、映画と併せてがオススメです。
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ご快復を心より願います
2007-03-23 Fri 23:19
ダナエ ダナエ
藤原 伊織 (2007/01)
文藝春秋
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短編集です
表題作『ダナエ』。個展で義父の肖像画を破壊された宇佐美は、犯人が妻の娘ではないかと推理するけれど、ネタバレ実は出生すら知らなかった娘でした。
この量で書くのはもったいない話でした。謎解きやらが駆け足で、もっとじっくり書いてもよかったんじゃないの?と。
『水母』は、昔の恋人のために中年男が画像を合成して、という話。これが一番藤原伊織っぽかったかな?
『まぼろしの虹』が一番好きで、この短さでも登場人物たちの複雑な心境がとてもうまい!連れ子同士の姉弟と、母親の不倫相手、その男の愛人、そしておそらくやくざであろう息子と、魅力的な登場人物たちと、ありえねーって感じの展開がよかったです。
藤原さんは2005年に食道癌だと告知されたそうです。寡作な作家さんだけに、ますます出版が間遠になることでしょう。できればゆっくり養生して、そこで得たなにかを長編に活かしてもらいたいです(ひどい?)。
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どちらも『戻れない』というテーマです
2007-03-21 Wed 23:17
夜市 夜市
恒川 光太郎 (2005/10/26)
角川書店
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学校蝙蝠が『今宵は夜市が開かれる』と触れて回る。この出だしからもう秀逸です。余計な説明なんかすっとばしてるところもまたいいですね。
さまざまな世界が隣接している夜市。そこではなんでも手に入ります。裕司は子供の頃夜市に紛れ込み、元いた世界に戻る為に弟を人攫いに売ってしまいます。そして10年後、弟を買い戻しにまた夜市にやってくるのです。
途中で『何かを買わないと夜市から帰れない』とわかって、私もいずみのようにどぉしよぅぅぅぅ~と思いましたよ。それくらい怖いんです、夜市の描写が。なんだか子供の頃のお祭りを思い出しました。ウチの近所の神社は広くて鬱蒼としていて、夜出歩いても怒られないとわくわくする反面、神社という場所柄か闇が怖かったりしたものです。あのテキ屋のおじさんは人攫いなんだよと親に脅かされたせいもありますけどね(いつの時代だよ...。)。
後半、あっと驚く展開ですよと言われてましたが、それほどでもありませんでしたよ。あぁ、くらいかな?
『風の小道』も異世界モノ。私と親友のカズキは子供の頃の記憶を頼りに、お稲荷さんの裏から異界の古道に入り込んでしまいます。そこは一度入ったら簡単には出られない古の道だったのです。古道を旅する青年・レンに連れられて”正式な道”まで行くことになりますが、途中レンを恨むコモリに襲われ、カズキは死んでしまいます。カズキを生き返らせることができるという雨の寺を探す旅になってしまいます。道々聞かされるレンの生い立ち、悲劇的な結末と、この世界にどっぷりつかれます
くどくどした説明がなく物語の中にこの世界の成り立ちが語られていて、読んでいるうちにあっという間に異世界モードです。うまいなぁ。小林恭三の『玩具修理者』のような、ホラー大賞らしい1冊でした。
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怖いのは妖怪よりも生きた人間
2007-03-19 Mon 18:48
ねこのばば ねこのばば
畠中 恵 (2006/11)
新潮社
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さて、若だんなと妖たちの江戸捕り物絵巻も3巻目です。今回も短編5編。
急に元気になった若だんな、手代たちは家に福の神が来たのではと首をかしげる『茶巾たまご』
人の子なのに家鳴が見える女の子の危急を救う『花かんざし』
幼馴染の縁談相手を探りに行って、誘拐騒ぎに巻き込まれてしまう『たまやたまや』
『ねこのばば』は、お寺の中で起こった横領と殺人事件を若だんなが解決します。1巻目で高いお札を買わせた坊主が登場しますが、このなまぐさっぷりがよかったです。
今回妖怪たちの活躍があまりなく、それよりも人間の抱える闇の方がずっと怖いというお話ばかりでしたね
佐助こと犬神が主役の『産土』もそんな一編。左前になってきた店を盛り返そうと、怪しい信心に入れ込んだ旦那さん。そのせいで妖に取り込まれてしまう若だんな。心配する佐助。ラス前の落としまではらはらしましたよ。え!って。考えてみればあの父親が、若だんなを身代わりにするなんて考えられないですもんね。一度ひとりぼっちになった佐助が、また自分の居場所を見つけることができて『佐助と名前を呼んでもらうほうがいいねぇ』と独りごちるのが印象的でした。若だんなに会えて、ホントによかったねぇ、と。これが一番のお気に入りです

2作目以降、すっかり短編になってしまいました。こちらのほうがまとまりがいいのは確かなんですが、もっとこう、仁吉や佐助が大活躍する長編も読んでみたいなとも思います
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モータウンよ、永遠なれ
2007-03-18 Sun 19:15
dream_girls


【ドリームガールズ】

まるで予備知識なく見たものですから、こんなに長いお話とは思いませんでした。公開オーデションからバックコーラス、ついにデビュー、そして解散と、10年分ですよ!
踊りのないミュージカルってあんまり好きじゃないんですけど、これは面白かったです。話のテンポが速いし、主役級の3人がまたうまいんです。トップスターから、徐々に落ちぶれていくエディ・マーフィーがよかったです。結構歌えるじゃん、と思って見ててハッとしました。そうだ、SNL出身でした。失礼しました。
ビヨンセが美しいです。でも役に深みがないんです。歌もソウルがないというか。対するエフィー役のジェニファー・ハドソンの方がぐっと引き込まれるんですよね、歌も演技も。でも人気が出るのはビヨンセだろうしと、これって結構現実に沿ったリアルで残酷なキャスティングなんですね
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加納朋子らしい短編集
2007-03-17 Sat 23:12
モノレールねこ モノレールねこ
加納 朋子 (2006/11)
文藝春秋
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表題作はブサイクなノラのデブねこの首輪に手紙を託すといったやり方で知り合った友達と、大人になってから意外なところで再会するというお話。申し訳ないですがありきたりなお話です。でもまぁ子供の頃の夢というか思い出というか、郷愁をさそいます。
加納朋子は心にぽっと灯がともるような小品が多いのですが、『シンデレラの城』はちょっと背筋がぶるっとくるお話です。死んでしまった恋人が思い続ける、そしてまだ自分のそばにいるという男性と暮らすうちに彼女にも『それ』の気配がわかるようになるとかなんとか。ラストも怖いんですよ。気持ちはわかりますがね。
『ポトスの樹』は、とんでもないダメおやじとそれを反面教師として育った息子のお話。読んでいるとホントにどうしようもない父親なんですが、子供の頃に自分の父親に起こった悲劇を知り、そして暴漢から孫を守るといった事件に遭遇して、なんとなく父親のことを見直すのです。
やはり加納朋子らしい1冊でした
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中庭というより箱庭
2007-03-15 Thu 23:16
中庭の出来事 中庭の出来事
恩田 陸 (2006/11/29)
新潮社
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脚本家の神谷や演出家の芹沢が出てくるので、『チョコレート・コスモス』にもつながっているのでしょうか?続けて刊行されたのはホントに偶然ということですが、

『チョコレートコスモス』を楽しんでいただけたならば、こちらの『中庭の出来事』はある意味で『裏チョコレートコスモス』の趣がありますので、併せてお楽しみいただけるのではないかと思います。もちろん、その逆もありです[〈波〉2006/12]

とご本人もインタビューでおっしゃってます。さて、内容はホテルの中庭で行われたパーティーで脚本家が死に、後日その犯人らしい女をもう一人の女がその中庭で追い詰める、といった現実だかお芝居だかわからないパート。
そのモトになったというビルの中庭で死んだ女性の不可解な謎。
脚本家らしい2人の男が廃線を歩きながらとりとめのない、でもちょっと不安になるような話をし、着いた先の屋外劇場に現れる謎の怪人(笑)そして3人の女優が出る芝居の脚本が丸々1本。更に劇中劇があり、その中でも外でも殺人があってと、まぁなんとも複雑です。初出がケータイ小説だっていうんですから、読んでる方は大変だったでしょうね。途中で気づくんです。あぁぁぁぁ、これは恩田陸お得意の、そして私が苦手な結末を読者にゆだねるマルチエンディング型だと。絶対すっきり終わらせないぞと。

読んでいて足元の立ち位置がグラグラするもの、自分が見ていたと思っていたものがどんどんずれていく眩暈を楽しめるもの、というコンセプトで書いていたので、それが成功していれば嬉しいです。

もう大成功ですよ、私に関しては、こんちきしょうめ。作中、登場人物が言うことには
『今日び、謎を残したまんまで、全部説明しないのが流行ってるから、聞かないでおきましょ』
ですって。ふんぬー!!
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煮え切らない2人の恋物語
2007-03-12 Mon 21:43
holiday

【ホリディ】

恋人と別れたばかりのアマンダとアイリスはネットで知り合い、お互いの家も車もペットもすてべ交換するというホームエクスチェンジをすることにしました。ロンドンとロス、遠いところで誰にも知り合いに会わず、傷心を慰めようとするのです
とんでもない田舎に来たアマンダはあまりにもすることがないので、1日で帰ろうかと思いますが、そこに偶然アイリスのお兄さんがやってきて、あっという間に恋におちます
一方、想像以上の豪邸で夢のように過ごすアイリスは、往年の脚本家・アーサーや作曲家のマイルズと仲良くなり元気付けられ、次第に元気を取り戻していきます

2時間15分と聞いて『ゲッ!』となったのですが、観おわってみるとあっという間でした。ダレそうなところでもう一人の話にチェンジするから、結構飽きないんです。
ただキャメロン・ディアスのつくり笑顔にうんざりしちゃって。わざとらしいなぁと、気になりだしたらもうダメ。
ケイト・ウィンスレットは昔の男に未練たっぷりで泣いてばかりだったんですが、でも最後にはきっぱり自分から終わらせてキラキラ輝く女性になるのです。アイリスの方が見ていて応援したくなったし、楽しかったです。顔よりハートのジャック・ブラックがお相手ってのも、これはこれでよかったです。全員美男美女じゃつまらないし。しかし、いい背中してました。さすがどすこい女優。
ナンシー・メイヤーズらしい、ソフトでやさしい女性向けの映画でした
ダスティン・ホフマンがカメオ出演してましたが、あれはどうゆうつながりで出演したんだか

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見事なあわせ技
2007-03-11 Sun 19:36
風の墓碑銘 風の墓碑銘
乃南 アサ (2006/08/30)
新潮社
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女刑事・音道貴子と滝沢保のコンビが復活です
民家の取り壊し跡から白骨が発見され、音道たちはその家の大家だった老人に当時の状況を聞こうとしますが、思い出す前に何者かに殴殺されてしまいます。そこでよその所轄から応援でやってきたのが滝沢なんです。
滝沢は音道とまたコンビを組むのを密かに喜んでいるのですが、音道の方はもう臨戦態勢です。滝沢かわいそうに...。『検視官シリーズ』でも私、マリーノの方が好きなもんですから、滝沢応援しちゃうんですよね。

そして私生活でも大変です。音道は、恋人が病気で失明してしまうかもしれなくなり、行く先の見えない将来や相手の反応に悩みながら捜査に臨みます。滝沢は体調が思わしくなく、どうやら病気のようです。こんなですから、時折衝突して険悪になったりしますが、それでもお互いを『相方』と認め、気遣い、相談したりして、最後にはなかなかいいコンビになるのでした。ヨカッタ、ヨカッタ。

このチョイ役はきっとあとから重要な役回りなんだろうなと思いながら読んでいたので、そっちに関しては予定調和なんですけど、そこに行き着くまでの捜査が面白かったです。白骨と老人の殴殺事件、お、そんなふうにつなげるか、って。
事件の本筋も面白いんですが、偽刑事の話のあたりの女のいや~な、でもなんとなくわかってしまうところやなんかが、絶妙なサジ加減でした。シリーズ中では、直木賞をとった『凍える牙』より本作が一番面白かったと思います
別窓 | な行 乃南 アサ | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
鳴かず飛ばずの火喰い鳥
2007-03-07 Wed 12:14
ナイチンゲールの沈黙 ナイチンゲールの沈黙
海堂 尊 (2006/10/06)
宝島社
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バチスタ・シリーズの第二弾です。今回は小児病棟に入院している患者の父親が殺され、その捜査に何故か白鳥が担ぎ出されてしまいました。
はっきり言って今回は欲張りすぎです。書きたいことをあれもこれも書いてたら、結局印象の薄い作品になってしまいました。視点がコロコロ変わって落ち着きがなく、なんだか独りよがりなんですよねー。
電子猟犬だ迦稜頻伽だと、読んでるこっちが恥ずかしくなるネーミングのキャラにしても、それなりに面白味はあるものの、なんだか中途半端です。白鳥・田口があまり活躍していないのは、登場人物が多すぎるせいですね。だから薄いし、故に半端なんです。端人と由紀の淡い恋とか、その最たるモノです。
最悪なのは真相で、<ネタバレ>死亡時刻と凶器の特定をできなくさせるために解剖したんですって。あのですね、いくら嫌っていたとはいえ中学生に父親を切り刻めって言いますか?あんなに患者思いだった看護士が?
桜宮病院に関する疑惑や、氷姫やら弁護士やら、次作以降の伏線を張りまくってましたが、これもダレダレに緩んでいます。
ていうか、こんな2人も縄付き出した病院なんてイヤですよ。金田一少年の学校じゃないんだから...。
別窓 | か行 海道 尊 | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
無敗神話・高橋留美子
2007-03-05 Mon 20:36
1ポンドの福音 Vol.4 (4) 1ポンドの福音 Vol.4 (4)
高橋 留美子 (2007/03/05)
小学館

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20年前に連載がはじまり、思い出したようにヤングサンデーに掲載されていた本作もついに最終回です。減量下手なプロボクサー・耕作と、教会の見習いシスターのラブコメです。
高橋留美子は向かうところ敵なしというか、全部が全部ヒットするんですよね。私もなんのかんの言って全部読んでますし。コメディも伝奇モノもおもしろいんです。女の子がかわいいことと、キャラがたっている(あ、死語だ...)のが勝因かと。
この『1ポンドの福音』も面白くて単行本になるのが楽しみだったんですけど、なんかずいぶんアッサリした終わり方でした。ちょっと残念
別窓 | たまには漫画  | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
ルフィ出生の秘密
2007-03-05 Mon 19:35
ONE PIECE 巻45 (45) ONE PIECE 巻45 (45)
尾田 栄一郎 (2007/03/02)
集英社
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長かったエニエス・ロビー編が終わって、閑話休題的な今巻。
ルフィの生い立ちがいきなりわかります。
新しい仲間が加わったり、過去の登場人物が出てきたりと、番外編みたいでした。
あぁ、この感じだとまだまだ続きそうだわ...。
別窓 | たまには漫画  | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
ゆるくハズしてドキリ
2007-03-04 Sun 23:11
イン・ザ・プール イン・ザ・プール
奥田 英朗 (2006/03/10)
文藝春秋
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初・奥田英朗です。なんとなく敬遠していたんですけど、文庫になったのを機に読んでみました。ヤブか?名医か?風変わりな精神科医・伊良部一郎の短編集。
医学博士・伊良部一郎は神経科の医者ですが、注射フェチでマザコンで、わがまま気ままな傍若無人。人にどう思われようがまるで気にしません。助手の看護婦は巨乳で無愛想で露出狂(?)のマユミちゃん
そんな伊良部のところに来る患者も変わっていて、不定愁訴からプール依存症になったり、勃ちっぱなしだったり、自意識過剰のコンパニオンやケータイ依存症の高校生がやってきます。そこで治療らしきものはほとんどせず、でも伊良部に悩みを話し、彼の非常識な行動に振り回されているうちに、なんとなしに治るんです。
おもしろかったです。なんといっても伊良部が最高。バカをやっていて、実はすべて計算しつくした行動なのだろうか?と読み進めていましたが、どうやらそのまんまのようです。この非常識な医者に比べれば、患者たちの悩みなんて消し飛んでしまうでしょう。
患者たちの悩みは、どれも些細なキッカケというか誰でも陥る落とし穴みたいなもので、タバコの火を消したかどうか気になって外出できなくなる強迫観念症の話は、私にもわかる気がします(喫煙者なもんで)。伊良部のキャラに目を奪われますが、よく考えると笑えない、結構怖い話だったりするんです
別窓 | あ行 奥田英朗 | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
戦メリ補遺
2007-03-01 Thu 22:03
影の獄にて 影の獄にて
L. ヴァン・デル・ポスト (2006/10)
新思索社
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私の手放し心酔映画、戦場のメーリークリスマスの原作になります。作者はロレンス・ヴァン・デル・ポストというイギリス国籍の作家で、第二次大戦中日本軍の捕虜となり、それをもとにこの本を執筆したそうです。
第一部 影さす牢格子 -クリスマス前夜-ではハラとロレンスの関係
第二部 種子と蒔く者 -クリスマスの朝-ではセリアズと弟の関係
第三部 剣と人形 -クリスマスの夜-はロレンスが戦中に知り会って、名前も聞かずに別れた恋人の話

こうしてみるとこの3部作を2時間の映画にまとめた脚本家はすばらしいです。雰囲気を損なわずにこの地味な原作をあれだけドラマチックに、派手にできたのは脚本家の力量ですね。
第一部のハラとロレンスの物語は、彼らのなんともいえない関係を理解するよすがになります。また映画の方を観たくなりました。
先日映画を見たときも思ったのですが、原作でもセリアズはヨノイにあまり関心を払ってないんですね。なんというか、もっとこう大局な感じです。『ヨノイが』ではなく『人とは』といった感じで。
弟との関係の方が濃密に描かれていて、新入生歓迎会だけでなく、弟が自分を投影していた畸形のカモシカを撃ったことも、この2人を断絶しセリアズを追い込みます。わざわざ危険な任務にばかりつき、ロレンスに『楽をしたくなかった』と言ったセリアズの心の闇が息苦しいほど語られています。
原作では弟と和解しているし、ヨノイも8年の懲役後に釈放されて生きています。このあたりはああした方が映画としてドラマチックだからでしょう。私は原作の方が救いがあっていいんですけど。

戦メリの補遺として読むならばオススメですが、単体としてはあまり...。30年近く昔の翻訳なので、言い回しがもっさりしてるなと感じました。読んだ方は揃って文章が美しいと絶賛していましたから、おそらく原文のことを言っているのでしょうね。自分の英語力のなさが恨めしい...。
別窓 | 海外の作家  | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
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