No Way Out ~出口なし~   偏愛に満ちた小説と映画の備忘録です
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まさにアナザーワールド
2010-12-06 Mon 20:19
王国〈その4〉アナザー・ワールド王国〈その4〉アナザー・ワールド
(2010/05)
よしもと ばなな
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結構好きなシリーズ『王国』から、番外編のようなものが出てたとは知りませんでした。というか、3で終わってたのも知りませんでした。あれで完結だったんだ。
雫石と楓と片岡さんの3人に愛されて育った女の子・ノニちゃんの物語です。でも半分はあの3人の話でもあるんです。
『王国』で片岡さんが雫石に子供でも作るかと言ってましたが、まさか楓と雫石で子供を作ったとは驚きです。
あれから20年経っているとはいえ、ノニが語る雫石の人物像がずいぶん違っていて、これがホントにあの雫石なのかと、目を疑いました。だからこれは『王国』シリーズのカタチを借りた、まさにアナザーワールドなのではないかと思ったくらいです。
失恋してメソメソしているノニちゃんに、片岡さんや雫石がかける言葉のひとつひとつを懐かしく読みました。昔弱っているときに読むと、これがまたハマったものでした。
あいかわらず口が悪くて優しくて片岡さんにホレボレしました。
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なんとも不思議な
2008-08-01 Fri 19:52
チエちゃんと私チエちゃんと私
(2007/01/30)
よしもと ばなな
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お母さんを亡くして天涯孤独となった従妹のチエちゃんとひょんなことから一緒に住むことになったなった、主人公のカオリ。2人の物語です。
作者があとがきで『変な小説』と言っているように、ホントに変なおはなしでした。特に事件が起こるでなし、読後なにかが残ると言うわけでなし。一番変なのは、40くらいのオバサンが、まるで20代のねーちゃんのようなところでしょうか。今までのばなな作品の主人公とまるで行動や考え方が一緒で、25くらいの女の子の話かと思って読んでると、いやいやオバサン、オバサンなのよと我に返り、そこが『変な小説』でした。
よしもとばななはいつも同じキャラしか書けないんだなー。
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三十路の為の夢物語
2007-06-07 Thu 23:38
イルカ イルカ
よしもと ばなな (2006/03/20)
文藝春秋
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小説家のキミコは編集者・五郎と知り合い、なんとなく気になってなんとなく付き合いだします。でも彼には長年つきあった内縁の妻のような女性がいて、その状況から脱出しようと、友人のお寺にまかないさんとして手伝いに行きます。でもそこで妊娠が発覚し、あまりにもあっさりその事実を受け入れて、出産を決意します
お得意のスーパーナチュラルな要素は加減されていて、いつもよりちょっと現実的な一編。前半かなりイライラしながら読みました。この人の文章表現には慣れているつもりだったんですが、今回は『だーかーらー、なんだっつーのよ!』と。五郎と知り合い、セックスして、寺に逃げ込むくらいまで、ほとんど一本調子。いつ(私が)投げ出すかとヒヤヒヤしながら読みましたよ。

物語が動くといつものばななテイストです。出産にそれほど執着していなかったキミコですが、命の芽生えを知ってしまうとやはり生みたい。でも結婚には興味がない(というか、五郎と奥さんの関係を邪魔をしたくない)ので籍は入れない。今のご時勢でもシングルマザーには風当たりは厳しいけれど、キミコは経済的に自立しているし、家族の理解もある、五郎もできる限り父親としての役目は果たすでしょう。まあ恵まれた環境ではありますね。ある意味この歳まで独身だった女性には、理想の形ではないでしょうか?
しかしアカネちゃん(子供の名前)が大きくなれば、それに伴う苦労も出てくるでしょうし、五郎だってどうなるかわかりません。でもまぁ、ここでお話を終わらせるのがよしもとばなななんでしょう。三十路シングルに夢と希望をありがとう!ってなお話でした
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自選リメイク
2007-06-05 Tue 18:27
ひとかげ ひとかげ
よしもと ばなな (2006/09)
幻冬舎
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若い頃に書いた『とかげ』という短編を書き直した『ひとかげ』
この当時のばなな作品は読んでいるはずなんですけど、まるで覚えていません(笑)でも大丈夫。ちゃんと『とかげ』も収録されています。で、まずおさらいにと『とかげ』を読んでみました。思えばこれがいけなかった。
作者が最初にエクスキューズしているように、前作は『若さゆえの極端』な書き方で、主人公2人が直線的で剥き身な感じがしました。新作は『もっと内面をさらけだして』いる分、あの哀しいできごとがさらに際立ち、2人の相手に対する思いやりみたいなものが深まっているような気がしました。まぁ文字が増えた分、そりゃ当然でしょという気もしますが、痛々しい『とかげ』も、少しマイルドになった『ひとかげ』も、どちらがいい?といえば、どちらもいい。結果的にこのリメイクは成功だと思います。
ただ気になる点は、一字一句変わっていない文章がそうとうあることです。それもなんだかなぁ、と。キツイこと言いますと、カッコいい文章や気の利いた言い回しは残し、その前後に詳細を付け足しただけのようにも感じます。どうせ作り直すのなら、大筋はそのままに、文章はイチから書き直したほうが良かったんではないかなぁと思いました。
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途中まで空想の友達かと思ってました
2006-07-30 Sun 20:12
ひな菊の人生 ひな菊の人生
吉本 ばなな (2006/04)
幻冬舎

+-C-+



幼い頃事故で母親亡くしたひな菊と、子供の頃よく遊んだ、でももう引越してまったく音信不通の友達・ダリヤのお話。25歳になってもその頃の思い出をとても大事に、そして大切なよすがにしている気持ちがじわっと伝わります。寂しくなると縦笛を吹いてダリヤを呼び出すってとこが、自分の子供時代を思い出しました。ずっと会ってなくてもつながっていたふたりなので、ひな菊はダリヤの最期を夢で体感するのです。あのものすごく寂しい別荘の夢で。
いつもどおりっていえばいつもどおりな話なんですが、なんと『私には珍しい本』と著者は言っているのです。それはイラストレータの奈良美智氏の絵が負うところがとても大きいからだと思われます。共著ってなってますし、実際この絵がなかったら…とも。ただ私が読んだのは文庫版で、きっと初出の、文と絵が別れた本当の意味での本来の作品だったら、もっと評価が上がっていたかも。
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入れ物だけが替わっているの?
2006-07-19 Wed 16:10
みずうみ みずうみ
よしもと ばなな (2005/12)
フォイル

*-C-*
お得意の癒しと再生の物語
この使い古されたフレーズ使ってる自分もどうよって思うんですけど、でもこれが一番はまるんですもの。
私生児ということで、なんとはなしに周囲から差別をされてきたちひろさんと、子供の頃に宗教団体に誘拐されて洗脳されてといった重い過去を持つ中島くん。
このあぶなっかしい二人が、あぶなっかしいながらも二人で手をつないですすんで行こうねという話。

いつもと似たような内容で、いつもと同じふわふわしたラストです。
中島くんのスーパーナチュラルな友達が出てきたりすると、『あぁ、またいつものか...』と思ってしまいます。今までの本、タイトルと内容をシャッフルしても、私きっと気がつかないな。初期の頃は別にして。
それなのに、なんだってついつい手にとってしまうんだろう?と思うんですが、それはたまにとてもツボに入る本があるからです。

そして恥ずかしいことに、
(いろんな意味で)弱っている時に読むと、とことん共鳴してしまうんです。ココロのバロメータなんですよ(笑)
今、弱ってるんで絶対まずいぞと思いながら読み始めたんですが、杞憂に終わりました。
弱ってないのか?弱ってると思ったんだけど。

この著者の特徴と言うか、どこに着陸するかわからない文章は、それを楽しめる時もあれば鬱陶しく感じる時もあります。今回は後者。
だからかな
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