No Way Out ~出口なし~   偏愛に満ちた小説と映画の備忘録です
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ミッドナイト
2012-04-05 Thu 20:58
真夜中の探偵 (特別書き下ろし)真夜中の探偵 (特別書き下ろし)
(2011/09/15)
有栖川 有栖

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シリーズになったのですね、ソラ探偵。これから何冊かかることやら。
お母さんは記憶喪失で謎の組織に囚われ、お父さんも獄中、孤立無援というわけではないけど、ひとりぽっちのソラはそれでも健気に頑張ってます。
今回のアリバイトリックはなかなかよかったです。
いつもそのネタが使いたくて、動機その他をあとづけしたようなのばかりだったんですが、これはいいです。復讐も、アリバイも果たせます。
大きな物語はまったく進展していないので、今後もシリーズで続いていくのでしょう。
このシリーズは装丁も美しくていいですね
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アリス、一人でがんばる
2011-01-20 Thu 18:46
長い廊下がある家長い廊下がある家
(2010/11/19)
有栖川有栖
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日頃結構バカにしている火村・アリスの短編集。今回は4篇。
表題作はトリックに無理があるし(普通目が覚めるでしょ)、『天空の目』だってそんな未必の殺意ってどうよって思うんですが、珍しくアリスがひとりで事件の真相を言い当てたりしてますし、普段のキテレツなトリックに比べれば今回はまっとうかな。
『雪と金婚式』は夫婦愛が美しい1篇ですが、仕掛けがでかすぎるというか、普通捜査の段階でわかるでしょ。ここの警察無能すぎ。
『ロジカル・デスゲーム』は火村が体を張って頑張ってましたが、私にはこの論理がさっぱりわかりませんでした。
火村・アリスバージョンは、学生アリスが書いている小説という設定だったと思うんですが、これではいつまでたってもプロデビューできないよ。
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もうひとつの日本
2010-10-08 Fri 17:49
闇の喇叭 (ミステリーYA!)闇の喇叭 (ミステリーYA!)
(2010/06/21)
有栖川 有栖
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召和20年、ポツダム宣言の受諾が1ヵ月遅れたために、北海道を境に南北に分断された日本が舞台です。
徴兵制、方言の禁止、過疎化、北のスパイなどなどあるなかで、中でも私的探偵行為の禁止というのがあり、これはなにかというと警察のやるべきことを民間人がやっちゃいかんということなんですって。
大阪から引っ越してきた高校生のソラと、元・探偵のお父さんは、目立たないようひっそり暮らしていましたが、こんな田舎町で連続殺人事件がおこり、友達のお母さんを助けるためにソラたちは私的探偵行為をするんですねぇ。
あいかわらずあまりにも非現実的なトリックで、鼻水たれちゃうかと思いましたよ。そこまでやる意味ないし。実行可能かどうかもわかんないし。
そんなハナタレトリックよりも、偽日本史のほうがよっぽど素晴らしかったです。
こんな先のない、そのなかで更に先細りしている田舎の町で、未来に希望の持てない若者たちの閉塞感が、ひしひしと伝わってきました。
お母さんの失踪の理由とか、いろいろ謎が回収されてないままなんですけど、これはシリーズにするつもりなんでしょうか?ソラちゃんが健気だったんで、是非その後も読みたいです。でもハナたれトリックは勘弁です。
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暗闇からやってくるなにか
2009-03-24 Tue 16:51
赤い月、廃駅の上に (幽BOOKS)赤い月、廃駅の上に (幽BOOKS)
(2009/02/04)
有栖川有栖
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鉄道マニアの著者がおくる、鉄道をテーマにした怪談・奇談短編集。
よくアリスシリーズにでてくる時刻表トリック、ああいうのが面倒なO型なのでまったく評価しないんですが、今回の短編集は駅や電車にまつわるホラーでした。とても面白かったです。

突如失踪した同僚、ジャングルの奥へ奥へと続く線路、異界に続く廃駅から現れる怪物。さすがテツだけあってうまいなぁ。死んだはずの男が常連のいる店に現れる、死の淵をさまよっている教え子が現れる、といった定番中の定番はやはり定番な出来なんですが、ヨーモラスな『最果ての鉄橋』、サゲがある『テツの百物語』、『黒い車掌』は電車に乗るのが怖くなりましたよ。
ノン・シリーズの短編集ですから、火村が妙に持ち上げられることもなく、アリスの脱力的推理を聞かされることもありません。有栖川作品というより、火村・有栖シリーズが嫌いなんですね、私。
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看板に偽りあり
2008-12-19 Fri 12:10
火村英生に捧げる犯罪火村英生に捧げる犯罪
(2008/09/25)
有栖川 有栖
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中編・短編取り混ぜた1冊です。
なんていうんですか、推理に無理があるというか、腰が抜けるようなオチが多かったです。今際の際に天井の照明とって<ネタバレ>『犯人の名前はアカリだ!』なんて、普通考え付きますか?今どきパノラマ写真ってどうよ。『長い影』もなんとなく最初からわかるような…。
表題作は完全に名前負けですね。この中でアリスの作品が盗作だと難癖つけられるんですけど、アリスの小説を?と思わず吹き出してしまいました。あ、でも学生アリスが書いている小説が火村版で、作家アリスが書いてるのが江神さんバージョンだから、それはそれで盗む価値ありかも。
しかし、文句言うわりに読むんですよね、私。
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准教授昇進、おめでとうございます
2008-10-17 Fri 17:51
妃は船を沈める妃は船を沈める
(2008/07/18)
有栖川有栖
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江神さん編の『女王国の城』が非常にデキがよかったので、ちょっと辛口になります。そもそも火村&アリスシリーズがあまり好きじゃないんですよねー(でも読む)。

本作は、一人の女性が大きく関っているんですが、それがタイトルにある”妃”なんですよね。若い男をはべらせて、彼らからは名前の一文字をとって”妃”と呼ばれていたって、このセンスがダメなんです。痒くて。なんだよ妃って。
しかし話の方は結構よかったです。有名な古典ホラー『猿の手』をあんな解釈で読む人もいるのだなぁと、関心しました。でも額面どおりのホラーとして読むセンスを持っている人の方が、人生楽に生きられると思うんですけど。北村薫先生とどんな談義をしたのか、そっちも興味深いところです。
前編は妃の厚顔ぶりが良いですね。そんなに凝ったトリックでもありませんが、それでも犯人の心理とかよくできてました(えらそう)。
後編の犯行手順は、なんか納得できなくて。できないこともないけど、<ネタバレ>2階から投げますかねぇ、拳銃。あんな薄弱な推理でおちちゃうの?と、ポカーンとしちゃいました。
しかし本書でアリスが言っていますが、犯行を認めてしまえばもう火村に会わなくて済むから、だから犯人は自供しちゃうんですって。ほほぅ、それなら納得(しちゃだめ)。
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注文にこたえる推理作家
2008-10-07 Tue 18:41
壁抜け男の謎壁抜け男の謎
(2008/05/01)
有栖川 有栖
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ほぼノンジャンルの短編集。機関誌やトリビュートなど、お題が決められていたりページ数に限りがあったりといったしばりのある中で書かれた短編ばかりです。新聞に連載された犯人当てとか、鮎川哲也や横溝正史のアンソロなど。
そんなふうにミステリだけでなく、官能小説もどきがあったり、SF風なものがあったり結構なんでもありで、なかなか面白く読めました。
ただそれと作品のデキは別物で、なんだこりゃ?な話もいくつかありました。あとがきで出典の背景を語っているので、それを読めば『あぁ、納得』なんですけど。
しかし、そもそも作者のエクスキューズつきで読まなきゃならない小説ってどうよって思っちゃうんですよねー
タイガース優勝祈願のミステリアンソロは、名物編集者・戸川氏が発案だとか。さすがです。
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同窓会のごとき邂逅
2008-01-18 Fri 18:58
女王国の城 (創元クライム・クラブ)女王国の城 (創元クライム・クラブ)
(2007/09)
有栖川 有栖
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空手形ばかり振り出してた有栖川先生ですが、なんと”江神さんシリーズ”が刊行されました!!書店で見つけたときにはもうビックリ!すぐさま友人に連絡しました。しかし前作から15年ですか、半ば諦めていただけに感慨ひとしおです。
モチさん、信長さんの凸凹コンビも健在です。おぉ、この掛け合いが懐かしい。アリスのトンデモ推理も相変わらず、あぁ、キライだったマリアもやっぱり鼻につくぞ。そして江神さんの頼もしいことよ!!15年経ってもキャラクターにブレがありません。

小説世界では前作『双頭の悪魔』から半年しか経っていない設定で、ベルリンの壁が崩壊した翌年の90年の5月です。インターネットもまだ普及しておらず、携帯電話もありません。だからこそクロースドサークルが完成したんですけどね。江神さんを追いかけてやってきた、新興宗教の本部がある村。そこには城のごとき本部ビルがあり、滞在中に殺人事件が起ります。自分たちで犯人を特定し自首させたい教団幹部は、警察への通報を拒否、アリスたちはそのまま城に軟禁されます。そして第二、第三の殺人が起ります。江神二郎の推理が冴え渡る1篇です。あぁ、カッコいい。

作者が”ゆるゆると読んでください”と言ってる通り、本筋とはあまり関係ない描写も多く無駄に長いといえばそれまでですが、15年待ち続けたファンとしては、キャラたちのくだらないやりとりまでもが嬉しいのです。11年前の謎も、駆け落ちが成就されなかった小さな謎も、教団がひた隠しにしていた謎も、快刀乱麻のごとき推理でキレイに解決します。江神さんの家庭の事情も少しばかりでてきまして、いろいろな意味で楽しめました。しまった、有栖川作品がおもしろいと思ってしまったぞ。

”江神さんシリーズ”は、あと長編1作と短編集1冊で完結するのだそうです。あとがきでそんなこと宣言するなんて罪つくりだなぁ。またしても待ちぼうけをくわされるのは必至なんですけど、できれば10年以内にお願いします。
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だから早く江神さんを...
2006-11-10 Fri 20:40
乱鴉の島 乱鴉の島
有栖川 有栖 (2006/06/21)
新潮社

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骨休みにと瀬戸内海の島に出かけた火村とアリス。そこで鳥島と烏島を間違えて上陸してしまいます。そこには小説家とその彼を崇拝するファンが集まっていましたが、なにやら秘密めいた集団のようです。その中の1人、クローン技術の第一人者を追いかけて、今をときめく『オタク社長』がやってきます。そして起こる殺人事件。当然死ぬのは社長です(笑)
作者がやってみたかった孤島モノだそうです。孤島での殺人事件という設定が無理なく、謎解きもよく練れています。
動機が後出しジャンケンみたいだし、本気でクローンが作れるって大前提で話がすすんでたりして、ちょっとハナたれちゃうんですけどね。聞きかじったクローン技術のことをどこかで使おうって、それで今回取り入れたらしいんですが、別に秘密がこれじゃなくてもよかったような...。<ネタバレ>死んだ妻とともに自分もクローンで同じ年で甦るなんて、子供の考えるSFじゃないんですから。一気に興醒めしました。直接の動機に関係ないんですし、もちっと現実的な集いにしたらよかったのでは?
ポーの『大鴉』がモチーフになってますが、ここもちょっとハナにつくんですよね、しつこくて。おどろおどろしい雰囲気を出そうとして、かえってしらけます
とはいえ、ここ最近の火村・アリスものに比べれば、なかなかよかったです
だから早く江神さんシリーズを書いて下さい
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