No Way Out ~出口なし~   偏愛に満ちた小説と映画の備忘録です
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第2ステージ(帯)だそうです
2011-09-01 Thu 17:19
花の鎖花の鎖
(2011/03/08)
湊 かなえ
+-C-+
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『告白』以来、ずっとモノローグで後味の悪い小説を書いてきた湊さんですが、今回は雪・月・花の名前を持つ女性たちのパートが交互に語られます。
なんとなくうすうすとですが、この3人の関係がわかりはじめて、そうゆうことなのねーと納得します。印象がえらく違うのがビックリです。それだけつらい出来事だったんだなぁ。
うまくできてるんですが、登場人物の女性たちがあんまり魅力的でないのが残念です。
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青春のバカ
2011-04-05 Tue 22:14
聖夜 ― School and Music聖夜 ― School and Music
(2010/12/09)
佐藤 多佳子
-+C+-
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スクール&ミュージックシリーズの第二弾です。今回は長編。オルガン部という、あまりなじみの馴染みのないクラブが舞台です。
子供のころに母親が男と出奔して以来、女性不信でマザコンになってしまった、一哉という男子高校生が主人公。
ついでにいうなら、牧師の父親に反発してわざとミッション系の学校に通ったり、父親の嫌がることをしたり、大変わかりやすいグレ方をしています。本人クールを気取ってますが、甘ったれもいいとこで鼻で笑いながら読んでたんですが、そういや高校生ってのはこんな感じにものすごく狭い世界の中で斜に構えるもんだったなぁと、おぉ、そういえば時代設定がまさに私の高校時代だとわかったら、今度は一哉の行動がまるで我がことのように恥ずかしくなってしまいました。
エンディングの聖夜に向けての緊張感の高まりが、とても美しい一遍でした。
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学校と音楽と
2011-03-30 Wed 22:11
第二音楽室―School and Music第二音楽室―School and Music
(2010/11)
佐藤 多佳子
-+C+-
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学校と音楽というテーマで書かれた4つの短編。主人公はみんな女の子。小学生のおちこぼれピアニカ隊だったり、選抜されたリコーダーカルテットだったり、音楽の授業で男子とデュエットをしなくちゃならなかったり。
この齢の子供たちらしく、好きな男の子の一挙手一投足にドキドキしながら日々楽しく過ごしています。微笑ましいです。
でも最後の中編『裸樹』は中学校でいじめにあった女の子のお話で、それはもう痛々しかったです。子供たちはこんな苦労をしてまで学校に行かなきゃならないんだなぁ、かわいそうだなぁと。
音楽があってよかったねと、背中をさすってあげたい一篇でした。
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ポプラ社の罪
2010-12-24 Fri 20:25
KAGEROUKAGEROU
(2010/12/15)
齋藤 智裕
-+D+-
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ポプラ社小説大賞を受賞した水嶋ヒロの処女作。
ただいま会社で絶賛回覧中です。
食い詰めて自殺しようとした中年男が、ドナーとして臓器を売る話。
昔っからありましたよね、借金取りが”腎臓売るか?”っての。そんな話がどうして”哀切かつ峻烈な「命」の物語。(BOOKデータ)”になるのでしょうか?
まず読んでみておかしいなと思ったのは、主人公が40歳という設定です。20代かと思いましたよ、あまりにもガキっぽくて。そもそも文章全体が幼いんですよね。
文章下手、矛盾もりもり、ご都合主義でうすっぺら。でもこんな小説は商業レベルでもいっぱいあるんですよ。これで金取るか?ってのが。それこそ大御所にも。
この本が散々コケにされているのは、ポプラ社が金儲けに走って、未熟な作品に授賞したからです。ある意味水嶋ヒロは被害者かもしれません。今まで大賞を出さずにずっと温存してきたってのに、なんだってまた。今回で最後らしいので、最後にベストセラー出したかったのかな。
誤植をシールで修正している箇所に、出版社の熱意を感じました。鮮度が命!って。
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花の!あずき組?
2010-06-21 Mon 18:46
製鉄天使製鉄天使
(2009/10/29)
桜庭 一樹
-+C+-
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『赤朽葉家の伝説』のスピンオフ小説です。レディースの毛毬が成し遂げた中国地区制覇の軌跡です。これもある意味伝説だよなぁ。
元が結構好きな小説で、その刹那的な生き方が痛々しい毛毬でしたが、この小説では多少設定変更がされていて、どちらかというとさっぱりしたエンディングでした。こんだけ突き抜けてれば、ばかばかしさもある種爽快です。
その他の登場人物も本編と同じような配役で、スミレやお兄さんの泪とか、なんだか懐かしくて。
『花の!あすか組』とか『ロンタイBABY』なんかの、ヤンキー少女マンガのノリです。いやいや、あれよりもっとマンガ的か。鉄が自在に形を変えたり、バイクが意志を持って走ったりするんですから。
子供の頃に読んだマンガが引越しで出てきて、荷造りそっちのけでもう一回読んでみた、といった感じでした。
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誰がために?
2010-05-12 Wed 19:15
NのためにNのために
(2010/01/27)
湊 かなえ
-+A+-
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高級マンショんで起きた殺人事件。一見、不倫の末の痴情のもつれなんですが、そこに関わる人たちは少しずつウソをついていました。Nのために。
不定形のNかと思ったら違いました。登場人物がすべてN、住んでるアパートもイニシャルがNで、おお、こりゃうまいなと思いました。
まるで屈託のない安藤、家は倒産しちゃったけど比較的まっすぐに育ってきた成瀬、子供の頃虐待を受けていた西崎と、親の離婚で早く大人になるしかなかった杉下。4人のモノローグで徐々に事件の真相へと迫っていきます。事件の真相そのものより、彼らの他のメンバーを見る目が興味深かったです。中でも、杉下のモノローグが一番切なかったです。
安藤って女だと思ってたので、ちょっとびっくり。
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おそるべき新人作家
2010-02-12 Fri 18:08
告白告白
(2008/08/05)
湊 かなえ
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いまさらなんですが、読んでみました。
あぁ、こりゃすごい。というのが第一章を読んでの感想でした。ページ数でいうとまだ50ページくらいなのに、こっから先どうするんだろうと思い、次の章に移りました。
まず娘を殺された母親(中学教師)が生徒に事件の真相を話し、彼女が学校を去ったあとのクラスの異様さを委員長の女の子が手紙の形式で語ります。犯人の生徒AとBの独白、その母親の日記。それぞれがそれぞれの言葉で語る真実は、それはもう恐ろしいものでした。
また登場人物のイメージがガラリと変わるのが面白かったです。委員長は浅倉南みたいな感じを想像してたんですが、どうやらもっと地味でさえない女の子だったのですね、とか。
最終章の落とし方がまたすごかったです。あんまり陰惨な話は好きじゃない私ですが、この小説の暗さ、グロさ、意外さには脱帽です。
これがデビュー作だっていうんですから、いやはやなんともすごい。
でも読後がものすごく悪いので、取り扱い注意です。
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モノつくりの業
2009-12-06 Sun 18:56
犯罪小説家犯罪小説家
(2008/10)
雫井 脩介
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私はまったく知らなかったんですが、映画化もされて大変評判がいい『犯人に告ぐ』の作者だそうです。書店でたまたまタイトルにつられて手にとりました。
ミステリ大賞をとった新進気鋭の小説家・待井と、その受賞作を映画化しようとする映画監督・小野川がイライラとしたやり取りを繰り返します。
このままイライラと進行するのかなぁと思ったら、第三の登場人物、ルポライターの今泉が現れ目先が変わります。彼女が探偵役になり、どちらが犯人だろうかと、今泉のようにぐるぐるします。
ラストの対決はそれまでのちんたらした進行に比べると格段に面白いんですが、どうもこのメインになっている『落花の会』とやらがなんだかなーで。どんなに伝説化しようとしたって、自殺サイトなんてもんは一般にはまるでどうでもいい、一部の人間しか興味をもたないことなんですよ。それをなんだかんだと祭り上げて、特別なもののように扱っているのがしらけました。登場人物も言ってますから作者だって当然そこはわかってるんでしょうけど、それでもなんだか。
表現者のもつ業のようなもの、それもどこかで読んだことあるような…。予定調和な結末なんですけど、それでもまぁ悪くはなかったです。
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セキララ
2008-09-02 Tue 15:30
ひとりずもうひとりずもう
(2005/07/14)
さくら ももこ
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中学生から高校生までのことを綴ったエッセイ。思春期ということで、恋の話とかも書いてあります。
彼女の理想”貧乏な好青年”に会うシュチュエーションをいろいろ考えてみたり、他校の男子生徒を遠くから眺めていたりと、私なんかも身に覚えがあるようなないような。夢見がちってより、妄想大暴走?みたいな。もう、乙女心のバカっ!って感じで。
あとがきに『ノッていたので1ヶ月半くらいで書き上げた』とあるように、トントントンと読めるテンポのいいエッセイでした。
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幼年期のぐるぐる
2008-06-30 Mon 18:44
おんぶにだっこおんぶにだっこ
(2006/10/27)
さくら ももこ
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珍しく幼年時代のお話を書いたそうです。
地元も同じ、同年代なものですから、読んでてわかる、わかる~っというエピソードが多かったです。
さらに言うなら、どんな子供も同じような体験をし、同じような苦しみ、悩みを抱えていたんだなぁということです。友達のビーズをつい盗ってしまったり、不注意から小鳥を死なせてしまったり、キライな子と遊んでいて、でも帰ると言えないでぐずぐずしていたり。もちろん私にも覚えのあることばかりで、どうして子供の頃っていうのはあんな些細なことで世界が終わっちゃうような気がしたんでしょう。やらかしちまった日の夜は、どうぞ朝が来ませんようにと、本気で祈ってましたからね。
あとがきで、そうゆう初めての心の痛みを思い出してもらいたかったと言ってます。思い出しましたよ、まざまざと。それこそあれこれあふれ出て困りました。二度とあの当時には戻りたくないなぁ。
さくらももこのエッセイは鼻につくときもありますが、これは本当に良かったです。同じくらいの子供がいる親御さんとかに読んでもらいたいです。
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