No Way Out ~出口なし~   偏愛に満ちた小説と映画の備忘録です
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戦う!お母さん
2011-04-08 Fri 22:18
七人の敵がいる七人の敵がいる
(2010/06/25)
加納 朋子
-+C+-
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兼業主婦の陽子は一人息子の陽一が小学生になってから大変です。PTAだ学童の役員だ、果てはスポーツ少年団に地域の児童会と、フルタイムで働く陽子には、そうした活動に参加するのは無理だし、ムダ。いつもどおりの勝気な発言をしたところ、すっかりモンスターペアレント扱い。このままでは息子がいじめられてしまうかもと、嫌々ながらも奮闘しはじめます。
同じクラスのお母さんたち、義母、義姉妹、PTA会長、果ては夫や息子まで敵とみなす陽子がキライだったんですが、確かにお母さんたちの本音ですよね。面倒な役員はしたくないけど、子供のためならなんとかしてあげたい、でもなぁってのは。
私は子供がいないのでこうした苦労はしてませんが、仕事と主婦業と母親業をこなしているお母さんはホントにすごいと思います。そんなお母さんたちへのエールですね。加納先生らしいです。
しかしまさか<ネタバレ>陽一となさぬ仲だとは思いませんでした。
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空も飛べるはず
2009-06-12 Fri 14:19
少年少女飛行倶楽部少年少女飛行倶楽部
(2009/04)
加納 朋子
-+B+-
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中学生になった海月(くーちゃん)が成り行きではいることになった部活は”飛行クラブ”。集まってくるのは変な名前か変人か、もしくは嫌われ者の女の子だったりして、なんだか知らず知らずに海月が皆を引っ張って行くことになるのでした。

や~、加納朋子らしい青春ど真ん中小説でした。初々しいなぁ、もう。
その前まで読んでいた角田作品が女のドロドロだったんで、最初くーちゃんに依存しっぱなしのじゅじゅちゃんや、偉そうなのに何も動かないカミサマ部長にいらっときたんですが、何にも考えてなさそうなじゅじゅちゃんもいろいろ思うところがあったり、足が不自由なお姉さんがいるカミサマ部長も、くーちゃんの影響で少しずつ変わっていったりと、あぁ、まるで中学生日記を見てる気分でした。傲岸不遜だったカミサマ部長がニコリと笑うなんて!笑うなんて!!
最後の救助シーンはちょっとやりすぎなんでは?とも思うのですが、まぁいいか。中学生日記だし。
子供の名付けは祝い、期待、またあるいは呪いになることもあるのだなぁと、しみじみ思いました。
そしてはた、と気づけばひとで先輩のエピソードが少なかったわ!いい人ってのは、それだけ存在も薄くなるんですねぇ。
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ちょっとビターなジュブナイル
2007-10-17 Wed 18:23
ぐるぐる猿と歌う鳥 (ミステリーランド) ぐるぐる猿と歌う鳥 (ミステリーランド)
加納 朋子 (2007/07/26)
講談社
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ミステリーランドに加納朋子が登場。エントリしている作家さんの中でも、このシリーズにふさわしい作家の一人だと思っていたので、嬉しいです。

不器用でうまく気持ちを伝えられない小学5年生の森(シン)は、周囲から乱暴者のいじめっこと思われていました。ある日父親の転勤で、東京から小倉に引っ越してきて、同じ社宅に住む子供たちと少しずつ仲良くなります。が、そのうちの一人、パックはなんだかよくわからない子供です。家も家族も、お金も、名前さえ持っていないパックは、社宅の子供たちの秘密の友達だったのです。

加納朋子らしい、やさしい物語でした。でもやさしいだけじゃないんです。
子供の頃、拾った猫をみんなで飼うっていうのは夢でしたね。もちろん大人には内緒で。でもシンくんも言ってましたが、話は猫レベルではないのです。人間の子供なんですから、こんな無茶できるわけないと思いながら、それでも応援したくなりました。パックのような子供は現実にいるのですし、そんな無責任な親がいるなら子供たちだけで友達を助けてあげることもアリなんじゃないかと、途中から思うようになりました。
サルという上級生からパックが病気や大怪我をしたら、大人に助けを求めてくれと頼まれます。結果引き離されてしまうかもしれまうけど、パックが死んでしまうよりはましだからと。シンくんはこの申し渡し事項に覚悟を決めます。こうゆうところを押さえるのが加納朋子だよなぁと思いました。
パックの謎をメインに、シンくんの幼少時の怖い体験の真相と、命の恩人であるあやちゃんとの再会、いけすかない大人にしかけた手のこんだいたずらと、上手に詰め込んであります。
夢見がちに偏らず、手心は加えてあるけど現実的なジュブナイルでした。
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加納朋子らしい短編集
2007-03-17 Sat 23:12
モノレールねこ モノレールねこ
加納 朋子 (2006/11)
文藝春秋
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表題作はブサイクなノラのデブねこの首輪に手紙を託すといったやり方で知り合った友達と、大人になってから意外なところで再会するというお話。申し訳ないですがありきたりなお話です。でもまぁ子供の頃の夢というか思い出というか、郷愁をさそいます。
加納朋子は心にぽっと灯がともるような小品が多いのですが、『シンデレラの城』はちょっと背筋がぶるっとくるお話です。死んでしまった恋人が思い続ける、そしてまだ自分のそばにいるという男性と暮らすうちに彼女にも『それ』の気配がわかるようになるとかなんとか。ラストも怖いんですよ。気持ちはわかりますがね。
『ポトスの樹』は、とんでもないダメおやじとそれを反面教師として育った息子のお話。読んでいるとホントにどうしようもない父親なんですが、子供の頃に自分の父親に起こった悲劇を知り、そして暴漢から孫を守るといった事件に遭遇して、なんとなく父親のことを見直すのです。
やはり加納朋子らしい1冊でした
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