No Way Out ~出口なし~   偏愛に満ちた小説と映画の備忘録です
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マコトと池袋の10冊
2011-09-28 Wed 17:48
PRIDE(プライド)―池袋ウエストゲートパーク<10>PRIDE(プライド)―池袋ウエストゲートパーク<10>
(2010/12/09)
石田 衣良
+-B-+
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今回はタカシの恋バナが2本も入っていて、ファンとしてはうれしい限りです。
タカシが自転車ねぇ、しかもポッチャリ系の女の子と。ふーん、意外ですわ。
表題作では、タカシとマコトに彼女ができました。どちらも心と体に傷を負った女の子たちですが、マコトたちだったら大丈夫でしょう。
これで終わりになりそうなラストでした。
初めて読んだIWGPは、文体がさわやかで、マコトのフットワークの軽さがまた心地よい短編でした。
なんのかんので10冊。マンネリ感はずいぶん前からあったんですが、安心して読めるシリーズでもありました。
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手のひらのいい話
2010-06-09 Wed 18:40
再生再生
(2009/04/23)
石田 衣良
-+C+-
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妻に自殺され残された夫と幼い息子、出社拒否と不登校のふたり、失恋したOL、夫が若年性アルツハイマーになってしまったなどなど。
悲しかったり辛かったりなんともやりきれない人たちが、小さな小さな明日への希望をつかむ短編集です。
1本が20ページくらいの掌編で、あっという間に読んでしまいます。電車とかで読むのに最適です。そしてそのまま駅のリサイクルコーナーに置いてきたい(←褒めている)、そんな1冊でした。
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Sweet 16
2010-02-08 Mon 18:04
6TEEN6TEEN
(2009/10/01)
石田 衣良
-+B+-
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直木賞受賞作の『4TEEN』の続編。月島の中学生たちは、16歳になってどう変わったんだろうと楽しみにしてました。
いたってフツーのテツローと、人よりも早く歳をとってしまう早老症のナオト、秀才でエロガキなジュン、父親を不幸な事故で亡くしたダイ。結構覚えてるもんですね。いい話だったからなぁ、あれは。
本作はというと、みんなお年頃ですから、そっち関係の話が多いです。でも中には人生の先輩であるホームレスと交流したり、中学時代の同級生が亡くなってしまう話とかもあります。
ちょっと短いんですよ1篇、1篇が。もうちょっと話を膨らませてほしいなってところで終わっちゃうから、残念です。
それから『ウェストゲート』っぽいところが減点ですね。最初に噺の枕が語られるところとか。あと子供っぽすぎるかなぁ。今どきの高校生ってこんなに青臭いのかしら。ある意味大学生の方が甘酸っぱいと思うんですけど、おばさんとしては。
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フットワークの軽さが命
2010-01-22 Fri 17:58
ドラゴン・ティアーズ──龍涙ドラゴン・ティアーズ──龍涙
(2009/08/07)
石田 衣良
-+C+-
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ウェストゲートパークシリーズも何冊目だ?出れば手にしてしまう、安定したシリーズのひとつです。ものすごくつまんないことはないけど、ものすごく面白いこともないんです。
美容化粧品のキャッチ、出会い系風俗の女の子、ホームレス同士の搾取、工場から逃げた中国人の女の子。みんなだまされ、傷ついた弱者です。マコトはそれを自分のできる範囲でなんとか救ってあげるのです。スーパーマンでないマコトにできる、精一杯。そこがいいんです。
マコトのお母さんの方が目立ってて、ちょっと影の薄い主人公になりがちですが、安定という王道を続けて欲しいシリーズです。
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誰がための
2009-02-06 Fri 17:35
夜の桃夜の桃
(2008/05/22)
石田 衣良
-+D+-
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空虚な日々に流される男が出会った、少女のような女。その隠された過去を知り、男は地獄のような恋に堕ちた。喪失と性愛の極致を描いた、衝撃の物語。

とありますが、ぜんぜん違います。看板に偽りありです。
空虚な日々どころか充実しまくってるし、少女じゃなくて処女だし、女3人ローテーションで抱いて何が地獄なんでしょう。
45歳のIT社長は、愛する妻と美しい愛人、さらに自分の会社の女の子とも新たに関係をもち、心身ともに充実している自己陶酔過多な男です。3人とも平等に愛してるし、愛人たちも雅人のことを独占するつもりはないんですって。
バカじゃないの?そんな女いるわけないじゃん。
恐ろしいことに、ほとんど全編やりまくってます。しかも表現が以前使ったのと似たりよったり。肌が触れただけで電気が流れたようなって、あんたそれ前の小説でも使ってましたよね?
そしてこれも相変わらずなんですが、豊かさをアピールするブランド小物の羅列にうんざりしました。ショーメのネックレスにルクルトの時計、ドルガバのTシャツですか。そうそう、自分の小説も小物としてさりげなーく挟んであって、主人公の奥さんがコレ読んで泣くんですよ。や~、バカバカしい。

しょっぱなから中年カップルの情事を読まされて、うんざりでしたが、帯にあるように、このバカが地獄に堕ちるのならばと読み進めましたよ。キツかったですねー。そりゃ45歳でこうゆうことしてる中年はいるでしょうけど、なんでわざわざ活字でそんなもん読まなきゃいけないんですか。おばさんが”ダメー”とか叫んでるのをさあ。
そして別に雅人は地獄に堕ちるわけでもなく、反省とか後悔とかまったくしなでまた女引っかけるところで終わるのですが、そこはよかった。ダメはダメなまま、ずっとダメダメで一生過ごしてほしいです。
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心臓をキュッとね
2008-11-22 Sat 17:44
シューカツ!シューカツ!
(2008/10)
石田 衣良
-+C+-
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なんのかんの言ってますが、つい新刊は手にとってしまう石田衣良です。
今回は大学3年生、就職活動を始めた学生たちのお話です。なんか自分のシューカツ時代を思い出しました。あの心臓がきゅーっと絞められてるような感じです。主人公の千晴は、就職が決まらなかったら、社会に必要とされていない人間ということになるんじゃないかと、夜も眠れなくなるんです。わかるなー。千晴の仲間もプレッシャーにつぶされて、ひきこもりになってしまいます。
シューカツの苦しさはわかるんですけど、お話の方はなんだか先の読める展開というか、とんとん拍子に進みすぎるというか。マスコミを希望する7人でプロジェクトチームを作ったのに、活動してるのは最初だけですし。
悪くはないんですけど、良くもない。いつもの石田作品でした。
しかし先生、ミス・キャンパスってキャラ、出すのが好きですねぇ。お手軽すぎません?
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中年女性のためのファンタジー
2008-09-03 Wed 15:33
逝年―call boy2逝年―call boy2
(2008/03)
石田 衣良
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『娼年』という作品の続編です。まだ著作が1ケタくらいの頃でしたね。売春クラブのオーナーに見出されて男娼となったリョウは、仕事を通じて女性のさまざまな欲望に魅せられるという話でした。
今回は、前作で逮捕されたオーナー・御堂静香とリョウの話がメイン、横糸にお客の性癖や新しくメンバーになったジェンダーの女性の話が絡みます。
なんていうか、リョウって中年女性にとっては救いですねー。てっぷりした腰まわりとか、少しハリをなくした肌がいいとかって、あんたみたいな若い男の子にそんなこと言われてみたいですよ。
刑務所でエイズを発症した静香の最後を看取るんですけど、ちょっとあっさりしすぎていたような気がします。前作、ずいぶん前に読んだのでウロおぼえですけど、それでも静香の存在感はもっと圧倒的だったと思います。リョウも、前作ではまだ迷ったり驚いたり手探りだったりと、そこが面白かったんですが、『逝年』ではもうすっかりベテランの域になっていて、初々しさがなくてつまんなかったです。
その後が読めてよかったんですが、なんで今これなんだ?とも思いました。

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美しい悲劇なんてあるわけがない
2008-08-30 Sat 18:49
親指の恋人親指の恋人
(2008/01/29)
石田 衣良
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悲恋です。最初に3面記事が載っていて、読者は若い2人が心中したことを知らされます。あーあ、主人公たちがこれからどうして死を選択したのかを、一冊かけて説明されんのかぁ...と、ホント暗い気分になりました
スミオは父親が金持ちでヒルズの37階だかに住んでいて、端正な顔立ちで元カノは準・ミスキャンパスで、でも人生なんて死ぬまでの退屈しのぎだなんてぬかす、クソガキです。記号なんでしょうね。ヒロインがそれはもう底辺みたいな書かれ方をしているので、その両極ということでスミオがいかに恵まれているかをてんこ盛りにしたんでしょう。イタリア製のローファーって、そこまでイヤミに描くんだったらステファノビとかブランド名まで書いたらどうですか?あ、サントーニの方がいいっすかね。
一方のジュリアは母親が亡くなっていて、ギャンブル狂の父親に進学の為の貯金を掠め取られ、2人で暮らそうとした矢先父親が卒中で倒れ半身不随、入院費にくわえサラ金からの借金、勤め先はクビになり再就職もままなりません。石田先生サドですね、もう不幸のずんどこですよ。
生きてりゃいいことあるよ、なんていえないほど過酷な環境ですが、死を選ぶまでが唐突で、そこだけ急に駆け足になった気がします。もちっと悩むとかさー。や、ジュリアは今までだって十分悩んでたんでしょうけど。スミオも安易すぎ。それこそ家の中のもん売っぱらってでも金作れば?
美しい悲恋なんでしょうけど、オバサンちょっと呆れちゃいました。
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すばらしきこどもたち
2008-07-28 Mon 19:46
5年3組リョウタ組5年3組リョウタ組
(2008/01)
石田 衣良
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5年生を受け持った亮太先生の奮闘記です。なんとなく教師になったリョウタ先生ですが、4年めになり高学年の5年生を受け持つことになります。
教室を抜け出してしまう優等生、職員室内のいじめ、放火をした中学生の兄をもつ生徒と、リョウタ先生のクラスはトラブルが多くて大変です。
でもそのトラブルを乗り越えるたびに子供たちは成長し、クラスの結束は強まるのでした。そしてリョウタ先生も子供たちにいろいろ教えられて成長していくんです。
いい話でした。でもそれだけでした。なんていうか石田先生のなかの理想のこどもたちばかりで、全員が全員そんなにウブじゃないでしょうに、と考えちゃうのは、私がひねくれてるからですかね。子供たちが抱える問題の掘り下げ方が浅く、解決方法もなんだかなーな紋切り型。
そして主人公のリョウタ先生は熱血と醒めてるところのバランスがいい、案外人気のある先生っていう設定ですが、そうですか?あんまり魅力を感じませんでした。山岸先生とのロマンスもどきは必要だったんですかねぇ。
、NHKのドキュメンタリで見たんですが、石田先生ったら原稿(この小説かどうかわかりませんが)書きながら自分の小説に感動して泣いちゃったんですよ。こっちゃハナたれちゃいましたよ。ナルシーですよね。
そっか、私リョウタ先生じゃなく、石田先生が好きじゃなかったんだわ。
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IWGPの上野バージョン
2008-06-26 Thu 18:54
夜を守る夜を守る
(2008/02/13)
石田 衣良
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大学を卒業してからフリーターで過ごしているアポロと、地元・上野の仲間たち。
息子を通り魔に殺され、失意のうちに故郷に帰るという老人と知り合ったことがキッカケで、4人は上野のガーディアンになります。普段は放置自転車の整理をし、酔っ払いを介抱し、ゴミを拾うという地道な活動ですが、いなくなった女の子を捜したり、窃盗犯を探したりと、たまに起きる大きな事件を軽く描いた連作集です。
えーと、IWGPとどこが違うんでしょう?マコトほどバイオレンスじゃありませんけど、似たり寄ったりな話ですよねぇ。妙に物分りのいいヤクザも出てきますし。通り魔事件の犯人が最後にわかるのも最初か折り込み済みでした。
悪かないんですけど、なんだかなぁ。
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