No Way Out ~出口なし~   偏愛に満ちた小説と映画の備忘録です
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たまには診察しましょうよ
2007-07-20 Fri 00:16
町長選挙 町長選挙
奥田 英朗 (2006/04)
文藝春秋
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伊良部先生の3冊目。今回もまるで診察してません。
今回の患者は、一リーグ制移行か?で揺れる野球界、その花形球団のオーナーで世間から非難を浴びる名物オーナー(ナベツネも最後にこれくらいかわいいこと言ってくれりゃいいんですけどね)。今をときめくIT社長、主婦層から絶大な支持を集めるカリスマ女優と、実際のモデルが特定されるような人ばかりで、笑えました。元ネタがわかる分面白いんですけど、そのかわり伊良部先生の影が薄いです。
表題作は、離島の診療所に派遣された伊良部先生を巻き込んで(というか自ら飛び込んで)の、島の勢力を二分する町長選挙。ちょっと長めの中篇です。勿論ここでも診察なんかしてませんけど。
1作目に比べると、ただのはた迷惑なおっさんが事態を引っ掻き回して、いつの間にか大団円と、なんというか、このシリーズもパターン化してきて、キャラクターでお茶を濁しているような気がします。でもまた次が出たら読んじゃうんでしょうけどね。おもしろいから。
今回マユミちゃんのバンド仲間が登場して、この謎の看護士の、私生活の一部が明らかにされて、ちょとビックリ
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2作目にしてペースダウン?
2007-04-09 Mon 20:06
空中ブランコ 空中ブランコ
奥田 英朗 (2004/04/24)
文藝春秋
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表題作は空中ブランコの相手を信じられなくなったサーカスの花形、『ハリネズミ』は突端恐怖症のヤクザ、コントロールがおかしくなり、ついには野球そのものができなくなった3塁手のイップスを書いた『ホットコーナー』、どこかで書いた話では?という強迫症にかかってしまった『女流作家』
今回も伊良部先生絶好調です。患者の職業に感化されて、空中ブランコや野球や小説に手を出してるんですよ。
『義父のヅラ』は、大学の同窓生で同じ精神科医の悩みを聞くんですけど、相変わらずの治療法でした。歩道橋の文字に落書きをして快哉をあげるんですけど、これが笑えたなぁ。 大井町→天丼町 は最高でした。
直木賞受賞の本作ですが、その存在に圧倒された前作の方が強烈だった気がします。(そしてちゃんと治療もしていたような...。)次作を読むのがこわいです。おもしろいんですけどねー
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ゆるくハズしてドキリ
2007-03-04 Sun 23:11
イン・ザ・プール イン・ザ・プール
奥田 英朗 (2006/03/10)
文藝春秋
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初・奥田英朗です。なんとなく敬遠していたんですけど、文庫になったのを機に読んでみました。ヤブか?名医か?風変わりな精神科医・伊良部一郎の短編集。
医学博士・伊良部一郎は神経科の医者ですが、注射フェチでマザコンで、わがまま気ままな傍若無人。人にどう思われようがまるで気にしません。助手の看護婦は巨乳で無愛想で露出狂(?)のマユミちゃん
そんな伊良部のところに来る患者も変わっていて、不定愁訴からプール依存症になったり、勃ちっぱなしだったり、自意識過剰のコンパニオンやケータイ依存症の高校生がやってきます。そこで治療らしきものはほとんどせず、でも伊良部に悩みを話し、彼の非常識な行動に振り回されているうちに、なんとなしに治るんです。
おもしろかったです。なんといっても伊良部が最高。バカをやっていて、実はすべて計算しつくした行動なのだろうか?と読み進めていましたが、どうやらそのまんまのようです。この非常識な医者に比べれば、患者たちの悩みなんて消し飛んでしまうでしょう。
患者たちの悩みは、どれも些細なキッカケというか誰でも陥る落とし穴みたいなもので、タバコの火を消したかどうか気になって外出できなくなる強迫観念症の話は、私にもわかる気がします(喫煙者なもんで)。伊良部のキャラに目を奪われますが、よく考えると笑えない、結構怖い話だったりするんです
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