No Way Out ~出口なし~   偏愛に満ちた小説と映画の備忘録です
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敗因はヘルタースケルター
2007-01-05 Fri 01:14
ぐるぐるまわるすべり台 ぐるぐるまわるすべり台
中村 航 (2006/05)
文藝春秋

-+C+-

小林君が大学を辞めるところから始まります。とりあえず4月までバイト先の塾講師を続けようと決めたら、他に決めることがなくなったのですって。ずいぶんシンプルな19歳です。ヨシモクという不登校の中学生に個別指導をしていますが、彼の名前でバンドのメンバーを募る掲示板に投稿します。集まったのはベースの尾崎さん、ギターのてつろーとドラムのチバ、そこにヴォーカルの小林君が加わるのだと思っていたら、コンタクトをとってきたほかの人にボーカルを託してしまいます。初顔合わせの日、小林君はヨシモクの髪を切っているのです
えーと、まず私が『ヘルター・スケルーター』を知らないことが敗因でしょうか。3冊目ともなると中村ワールドにも慣れてきてはいるのですが、このなんとも掴みどころのない設定にいまひとつ乗り切れませんでした。歳なんすかね、若者の意味のない(あるかもしれない)行動に共感できなくなっています。まずいな、これは。
カップリング曲(?)の『月に吠える』の方がずっと良かったと思うのは、やはり社会人生活が長いからでしょうか?てつろーとチバの出会いからバンド結成までの短いお話ですが、テーマはQC手法なんですよ!あぁぁぁぁぁ~、これウチの会社も導入してまして、毎年ものすごく苦しめられるんです。馴れ合いの拍手は絶対しなかったてつろーが、自分たちを誇って拍手をするのはなかなか良かったです。QCの表彰式なんですけどね(笑)
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正月一発目にこのタイトルの本ってのもなんですが(笑)
2007-01-01 Mon 01:15
夏休み 夏休み
中村 航 (2006/06/03)
河出書房新社
-+B+-

私、大きな勘違いをしてまして、これ『リレキショ』の続きではないんですね。3部作っていうからてっきり...。『はじまりの3部作』なんだそうです。設定も登場人物もまるで別物です。あぁ、恥ずかしい...。

さて、本作。マモルとユキ、舞子さんと吉田くんの夫婦は奥さん同士が親友で、マモルは吉田くんのことを『義理の友達』と思っています。これ、結構うまいなと思いました。
吉田くんがいきなり書き置きを残して旅に出てしまったのをキッカケに、ユキと舞子は吉田くんを探すという名目で草津に行き、ひょっこり帰ってきた吉田くんを連れてマモルはそのあとを追うのです。その男同士の道行きが面白いです。そして舞子さんにかわって、ユキは『離婚』を賭けて格闘ゲームで勝負することになります。どこまで本気なのか?と思いますが、女性チームはどこまでも真剣でした。それが笑える。
なんというか、キャラクターが最高です。特にユキがカッコよく、吉田くんには味があります。そしてユキのママは完璧なんです。主人公のバックボーンがまるで謎だらけだった『リレキショ』よりも、私はこちらの方が好きでした。
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現実世界のおとぎばなし
2006-12-09 Sat 00:31
リレキショ リレキショ
中村 航 (2005/10/05)
河出書房新社

-+C+-

『Love or Like』の短編がよかったので、過去作品を読んでみることにしました。
『姉さん』に拾われて『半沢良』になったリョウくんは、夜ガソリンスタンドでバイトをして、昼は散歩と護身術の練習をしています。たまに姉さんと友達の山崎さんと飲んだりしてます。ある夜バイト先にガソリンを入れに現れた女の子からラブレターをもらいます。不思議美少女(希望)ウルシバラです。彼女のリクエストに応えて、仕事の合間に体操をしてみたりまた手紙を受け取ったりということがしばらく続いて、ラストで初めてデートで顔をあわせます。
なんというか、現代が舞台のファンタジーのようでした。登場人物がみんな浮世離れしていて、だからリョウくんがレストランでばったり会った昔の知り合いが妙に現実的に感じました。そこから現実世界に戻されるのかと思ったら、謎は謎のまま終わっちゃうんですもの
え?これで終了??リョウくんはなんでそれまでの星野姓を捨てたの?姉さんとの出会いって?
確かこれは3部作になっていて、この『リレキショ』はまだサワリの部分なんでしょうね。
『バカとハサミは使いよう』のリョウくんのイメージが面白かったです。バカが裸で両手にはさみを持って『ツカイヨー』って叫んでるって、これ結構ツボでした(笑)
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つまならい順に並べてみました
2006-10-21 Sat 23:44
LOVE or LIKE LOVE or LIKE
石田 衣良、中村 航 他 (2006/07)
祥伝社

-+B+-

旬の作家が書く、恋愛短編集、第2段。今回もつまらない順に紹介

石田衣良『リアルラブ?』はセックスフレンドの男女が、お互い相手の思い人とうまくいくよう応援するけど、恋に破れる話。どうしてこの人のセックス描写はこんなにこっ恥ずかしいんでしょう。
山本幸久『ネコ・ノ・デコ』錦糸町で輸入雑貨を営む主人公のところに、思い出したくない高校時代を知る友人がやってくる。これはイヤな話だった。
真伏修三『わかれ道』転校生の美少女になぜか好かれてどうしていいのかわからない主人公、実は彼女は重い病で…。ここからどうなるのかな?と思ったところで終わっちゃいました、残念。
本多孝好『DEAR』小学校の同窓会、仲良し3人と初恋の女の子のちょっと哀しい思い出話と、現在。結局大人になった彼女は現れず、子供の頃3人のうち誰が好きだったのかもわからずで、ちょっと肩透かし
中田永一『なみうちぎわ』おぼれている小学生を助けてそのまま植物状態になった姫子が5年ぶりに目覚めて、大きくなった小学生、小太郎と再会する。これはちょっとミステリ色もあってとてもよかった。
しかし第1位は中村航『ハミングライフ』野良猫にエサをあげたのをキッカケに、木のウロを介してもう一人のネコ好きとの文通が始まった藍。こんな話あり得ないよなと思いつつも、その交信の内容があまりにも脱力系というかだるだるでよかったです。絵もかわいかったし。この人の話はまた読んでみたいです

で、アンソロジーでは一番気に入った作者を代表にするんで、これは『な行』に入れました
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