No Way Out ~出口なし~   偏愛に満ちた小説と映画の備忘録です
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え?ここでまた新シリーズですか!!
2012-05-22 Tue 22:21
ここはボツコニアンここはボツコニアン
(2012/02/24)
宮部 みゆき

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ボツが集まってできた出来損ないの世界”ボツコニアン”。伝説の長靴戦士、ピピとピノは二人でこの世界のおかしなところ造り替える旅に出ます。マッドサイエンティストに出会ったり、忍者修行や魔法呪文を覚えたりと、ホントにRPGの出来損ないのような旅をします。
私も昔はゲーマーだったので、そのへんのネタが出てくるとちょっと嬉しかったりするんですが、純粋に宮部作品が好きな読者にしてみれば”金返せ!”レベルの作品だと思います。楽屋オチっていうんですか?書いてる本人だけが喜んでるような。
小説すばるの編集長が書いていいとおっしゃったそうですけど、ダメでしょ、書かせちゃ。そもそもファンタジー下手だし。
え?続くんですか?それより『ドリームバスター』完結させてくださいよ。
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井筒の旦那、がんばる
2012-01-16 Mon 19:59
おまえさん(上) (講談社文庫)おまえさん(下) (講談社文庫)おまえさん(講談社文庫)
(2011/09/22)
宮部 みゆき

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『ぼんくら』シリーズも三冊目です。怠け者の同心・井筒平四朗と、美貌の甥っ子・弓之助の捕り物帳です。
子供だった弓之助もだんだん大人になってきました。なんたって仲良しのおでこが付文をするくらいですからね。
橋のたもとで殺されていた男の身元を探すところから始まって、生薬問屋の主人が同じ人物に殺され、その遺恨ははるか昔に端を発しと、相変わらずきっちり話を作ってきてます。さすがです。
今回も弓之助の推理で下手人はわかりますが、まんまと逃げられてしまいます。
それから下手人が捕まるまで、他の登場人物たちのその後がいろいろ描かれます。政五郎はおでこの母親と対峙して、お嬢さんに岡惚れした信之助はこれでもかと言わんばかりに傷ついて。お医者の先生もその下女も、脇役の皆様にもそれぞれの人生があって、みんなみんな生きているんだ、大変なんだよねぇと。本編とは違う意味で感心しました。
中でも丸い顔をした丸助が、淳三郎や弓之助と楽しく過ごしている様が本当によかったです。こんなに陰惨な事件で後味も悪い、けど、それでも明るくほっとするような後日譚を用意してくれる宮部先生に感謝です。
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子供の心に深く残ればいいな
2011-11-22 Tue 19:28
悪い本 (怪談えほん1)悪い本 (怪談えほん1)
(2011/10/08)
宮部 みゆき

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なんだってこんなキレイでこわい本を作ったんでしょう。大判でオールカラー。絵は美しくてこわくて、宮部さんの話がまた抽象的で、どうとでもとれるんですよね。あぁ、なんか子供心に残りそう。
いつか大きくなったとき、そんな本があったなぁ、と思い出してくれるといいな。
ちなみに私にとってのトラウマ本は日野日出志の『はつかねずみ』です。
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お得な宮部づくし
2011-11-18 Fri 22:49
チヨ子 (光文社文庫)チヨ子 (光文社文庫)
(2011/07/12)
宮部 みゆき
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お、珍しく文庫でいきなり登場です。過去に発表したけれど、どこにも収録されてなかった短編の盛り合わせです。
なんだかお得な気がします。ノンシリーズの現代もので短編って、なかなかないですからね。
子供のころに殺された友達が帰ってくる「雪娘」はゾッとしました。女心のいやぁな部分がとてもよく出てました。
「オモチャ」「チヨ子」「いしまくら」も一定レベルの作品で、さすが宮部さんだなぁと思いましたが、中編の「聖痕」はよくわかりませんでした。ファンタジーにしたかったのかな?ダメですよ、あなたファンタジー下手なんだから。
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宮部みゆきのポケットの多さ
2011-06-21 Tue 22:50
ばんば憑きばんば憑き
(2011/03/01)
宮部 みゆき
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1本目の、なんとも奇妙な『坊主の壺』を読んだときは、ノン・シリーズの短編集かと思いましたが、おでこや政五郎が出てくる『お文の影』、『あんじゅう』の青野利一郎たちが活躍する『討債鬼』なども収録された、ファンにはうれしい1冊でした。『あんじゅう』の骸骨先生夫妻が好きだったので、またお会いできて(?)うれしいです。青野の暗い過去は意外でした。百物語シリーズで笑えるようになるまで、それはそれは大変だったことでしょう。今後のおちかとの展開に期待します。
まぁ、そうゆうニヤッとするしかけもさることながら、物語そのものも面白かったです。
折檻されて死んだ子供の影や、人殺しの道具に使われた木槌の心、勝ち続けるために妖と契約を結んだ商人などなど、やっぱり生きている人間が一番怖くて愚かだなぁという話ばかりでした。
表題作の主人公の心の動きは、宮部先生のむかーしのお話『取り残されて』にちょっと似てました。老婆の独白もさることながら、私は佐一郎の気持ちの変化のほうが怖かったですだ。
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しんぼうさんの絵が素敵
2011-03-20 Sun 22:04
あんじゅう―三島屋変調百物語事続あんじゅう―三島屋変調百物語事続
(2010/07)
宮部 みゆき
-+A+-
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おちかの変り百物語の第二段。今回はどちらかというと、生きてる人間のほうが怖いねぇという話ばかりでした。
人間にいいように利用されたお旱さま「逃げ水」、生き残った双子の女の子に刺さる針「藪から千本」、村八分にされた男の復讐譚「吼える仏」。どれも人間の心の闇が引き起こした悲劇です。
そんななか表題作の『暗獣』は、荒れたお屋敷に住み憑いているなんだか黒くてかわいらしい生き物と老夫婦のふれあいと別れの話でした。泣かせる、いいお話でした。
そうそう、前作でまだ心に深い傷を負ったままのおちかですが、三島屋の外のこと、特にちょっと気になる男性が現れたのがよかったです。少しずつではありますが、傷も癒えてきたのでしょう。守り神として三島屋で働くようになったお勝とか、新キャラも出てきました。宮部先生、続ける気満々ですね。でもほかのシリーズのこともお忘れなく。
奇数巻は怖い話で、偶数巻は明るめの話を載せるんですって。ということは、次巻は怖いということで、またおちかが辛い目にあうんだろうなぁ。
すべてのページに描かれている南伸坊さんの挿絵がすばらしかったです。いいなぁ、この本。
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幽霊と青春とテツ
2010-08-10 Tue 18:07
小暮写眞館 (100周年書き下ろし)小暮写眞館 (100周年書き下ろし)
(2010/05/14)
宮部 みゆき
-+A+-
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宮部みゆきの書き下ろし長編・現代エンタメ。すごいボリュームですよ。
変わり者の両親が購入した古屋は昔ながらの写真館。しかも幽霊つき。主人公は高校生の男の子。装丁は菜の花畑を走る電車。
この三題噺みたいなテーマで、このページ数を飽きさせることなく読ませるんだから、宮部みゆきはすごいです。
昔からこの人の書く少年が好きで、英一は少年とはいえない歳ですが、やっぱり上手です。
英一に押し付けられた心霊写真の謎をといたことから、また不思議な写真が持ち込まれ、それを調べていく連作集なんですが、その合間の学校生活がとても楽しそうで、親友のテンコやコゲパンちゃんなど、友人たちも生き生きしてて、いいなぁ若いってと、本気で思いました。華も色気もない事務員が気になるなんて、どうしちゃったのよ英一!と思ったんですが、それもまた青春ということで。
京極のように心霊写真のトリックを暴くのかとばかり思っていたら、これは心霊(生霊)写真なのだというんですから驚きです。
小暮さんの幽霊がところどころにスパイスとして効いていて、隠し味が幼い頃に亡くなった妹の風子ちゃん。
優しいひとたちの優しいお話でした。
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本当におそろしいのはシリーズ化の予感
2009-04-30 Thu 18:31
おそろし 三島屋変調百物語事始おそろし 三島屋変調百物語事始
(2008/07/30)
宮部 みゆき
-+B+-
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宮部みゆきの時代もので妖しモノ。それだけでもう期待大です。
袋物屋・三島屋に身を寄せている主人の姪・おちかは、叔父の計らいで変わり百物語を聞くことになってしまいます。曼珠沙華の間から覗いていた死んだ兄、不気味な家に飲み込まれてしまった一家、生きている新妻と鏡を通して入れ替わった死者。
どれもこれも、救われない哀しい話ばかりでした。おちか自身も目の前で許婚を斬殺されるという惨い事件を体験しています。それを乗り越えるための百物語だったのですが、逆に魔物に魅入られてしまうんです。

1話完結の連作集とも少し違います。少しずつつながっているんですよね。2話目の『凶宅』に亡者たちが集まる最終話は読みごたえがありました。屋敷に巣食うものより、番頭のような姿形のあやかしが一番おそろしかったです。その存在よりも、心の一番痛いところをついてくる、それがまた真実だったりするもんだから、もういたたまれないです。<ネタバレ>亡者が揃って成仏して、めでたしめでたしなのかと安心したところに出てきましたからねー。確かにおちかは加害者の肩をもつけれど、自分も加害者であるからこそ、彼らの愚かさに感情移入してしまうんでしょう。番頭の言うような、自分可愛さだけの行動とは思いたくないのは、私もどこかでおちかのように知らず誰かを傷つけている自覚があるからでしょうか?

事始とありますから、これもシリーズ化するんでしょうか。それもいいんですけど、これ以上シリーズ増やしたら、ますます『ドリーム・バスター』完結への道が遠のくんですけど…。
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女子版・ブレイブストーリー
2009-03-16 Mon 17:47








英雄の書 上 英雄の書 下 英雄の書 上
英雄の書 下


(2009/02/14)
宮部 みゆき
  -+B+-

どこにでもいるフツーの家族の、とってもよくできたお兄ちゃんが、突然同級生をナイフで殺傷、行方をくらましてしまいます。残された家族、特に小学5年生の友理子は深く深~く傷つきます。そして兄の凶行の裏にはとんでもないことが隠されていたのでした!!
相変わらず世界観に揺るぎがありません。さすがです。
お兄ちゃんを助けるために”印を戴く者”となり異世界に赴く。あら、これって『ブレイブ・ストーリー』だわ、と思いました。でもあっちは勇者でしたから、ホントに。ユーリはなんていうかあんまり活躍してないっていうか、知らないうちに旅が終わってて、え?もうおしまいなの?と、読んでて肩透かしでした。アッシュが『立派だった』と労いますが、えーと、どこがでしょう?ユーリ自身、旅の本当の目的を知らされてなかったという点を差し引いても、なんだかなーなキャラでした。
あ、でも続編が出そうなエピローグでしたね。今度はもうちょっとユーリの見せ場作ってあげましょうよ、宮部先生。
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実は前畑滋子があんまり好きでなかったりする
2007-11-04 Sun 17:52
楽園 上 (1)楽園 下 楽園 上
楽園 下

宮部 みゆき (2007/08)
文藝春秋

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あの『模倣犯』事件に深く関わったライターの前畑滋子は事件そのものに打ちのめされ、文章が書けなくなってしまい、文筆業から遠ざかっていました。少しずつ復調し、フリーペーパーの原稿を書くくらいまでに立ち直りました。あれから9年かかりました。その滋子のもとに、交通事故で息子をなくした母親から奇妙な依頼が持ち込まれます。民家の床下に女の子が埋められていた事件を、息子が絵に描いていたというのです。事件が発覚したのは息子が死んでからずっとあとなのに。そのスケッチブックには、あの”山荘”の絵もありました。ニュースとして流れなかったシャンパンの瓶が描かれていたことで、滋子はひどく動揺します。

あの『模倣犯』は、読んだ私もものすごく打ちのめされて、すごい小説だなぁと思いながらも、二度と手に取る気にならないほどでした。こうゆう(続編を読んだ)場合、よく私は前作を再読したりするんですが、こればっかりは読めません。滋子も幾度となく過去の事件に揺さぶられます。取材に行く先々でも、彼女の名前を覚えていて過去のことを持ち出されるのです。
でもあくまでバックボーンにあるだけで、本編にはあまり関係がありませんから、読んでいなくても大丈夫です。でも読んでいたほうが滋子の行動に合点がいくかもです。今回主役ですからねー。

上巻では、等という男の子の描いた絵をめぐって、彼は本当に人の記憶を読み取るサイコメトラーだったのか?と、等や母親の敏子の生い立ちや学校生活を調査します。そして等が能力者だったと認めてしまった上巻ラスト。あらそうくるかと、なんかとても違和感がありました。もっと現実的な理由をもってくると思ってたものですから。しかし、そういえば昔の宮部作品には能力者がよく出てきてましたっけ。そのへんちょっと懐かしい感じがしました。

下巻ではその死んでいた女の子の妹から、姉のことを調べて欲しいと依頼されます。両親はどうして娘を手にかけたのかと。どうしようもない不良少女だった茜の周辺を調べていくうちに、過去の事件、そのさらに奥に隠していた事件が明らかになります。

これだけもりもり盛り込んだ話をどう落とすかなぁと興味深く読んでいました。ちょっと事件の落着具合が力技というか、あっけなかった気がしますが、一番キレイな落としどころだったと思います。過去の事件と現在の幼女誘拐、等の能力。これらをうまいことまとめてますね。ラストの思いがけない再会も宮部らしいなあと思いました。
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