No Way Out ~出口なし~   偏愛に満ちた小説と映画の備忘録です
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サヨナラだけが人生だ
2012-05-31 Thu 22:29
降霊会の夜降霊会の夜
(2012/03/07)
浅田 次郎

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おそらく60代後半のゆうちゃん(男性)が、庭に迷い込んできた女性を助けた縁で、ミセス・ジョーンズの降霊会に招かれます。
そこで再会したのは、交通事故で死んでしまった子供の頃の親友。また翌日には、無慈悲に捨てた恋人と再会します。
どちらも時代の変化点で別れた相手で、そのころの時代背景が密接に絡んできて興味深かったです。
でもどっちか一人に絞れなかったんですかね?どちらも濃い内容の別れで、なんというか消しあっちゃった感じでもったいなかったです。
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魔よ、鬼よと
2011-07-03 Sun 22:44
一刀斎夢録 上一刀斎夢録 下一刀斎夢録 上
(2011/01/07)
浅田 次郎

一刀斎夢録 下
(2011/01/07)
浅田 次郎

新撰組の齋藤一が、大正の御世に語る懐旧譚というのでしょうか。
映画化された『壬生義士伝』とNHKの『新撰組!』のイメージがごっちゃになっていて、齋藤一は佐藤浩一なんですが、近藤勇は慎吾くんです。それバランス悪いでしょう。
軍人の梶原は、ひょんなことからあの新撰組の齋藤一のもとに通い、幕末からご一新、西南戦争までの物語を夜な夜な聞くことになります。まるで牡丹燈篭です。
あのあたりにまったく詳しくないので、新撰組の生き残りがその後官軍となって西郷征伐に赴くとは、まったくピンときませんでした。さらにその後生き残って、警官になるとはねぇ。
そんな私でも、一刀斎の話は面白く、たまに梶原の下宿に戻ると、それまでが本当に夢のように感じられました。
吉村貫一が出てくるのは、ご愛嬌ですね。
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だれが殺した張作霖
2011-02-14 Mon 19:03
マンチュリアン・リポート (100周年書き下ろし)マンチュリアン・リポート (100周年書き下ろし)
(2010/09/17)
浅田 次郎
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天皇の勅命で、張作霖爆殺の真相を調査をする志津のレポートと、彼といっしょに破壊された西太后の御料列車、アイアン・デュークのモノローグが交互に語られます。
大好きな張作霖が死んでしまうのがものすごく残念で、なかなか読み進められませんでした。
それなのに、鋼鉄の男爵が張作霖と語り合う場面、とってもいい場面のはずなのに、これって機関車トーマス?なんて思ったらもう。小説のイメージがもうトーマス調。他の列車と話すとこなんか、あの青だったり緑だったりする機関車たちそのまんまで、しゃべってます。私の頭の中で。
シリアスな話をしててもトーマス。爆破されても、悲しげにホイッスルを鳴らしても、なんかトーマスで、悲しくない。変な想像をする自分が憎いです。
このシリーズもそろそろ終盤なんでしょうか。大好きな春児が54歳ですって!!想像できませんがな!今観ているNHKのドラマは脚本が最悪ですが、春児のイメージはピッタリなので、あの役者さんが年とったイメージをしてみましたが...、やっぱり想像できないなぁ。
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幕引きは鮮やかに
2011-02-04 Fri 18:53
ハッピー・リタイアメントハッピー・リタイアメント
(2009/11)
浅田 次郎
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定年を機に妻・子供に去られた元お役人、ずっと独身なままの元自衛官、年齢不詳の元銀行員の三人が、天下り先で出会います。いいことなんか何一つなかった(とはいいませんが)3人が、仕事なんかしなくていい、まさにパラダイスな職場で、しなくてもいい借金の取立てをして、それを着服するという。少し前の『きんぴか』のような雰囲気をもつお話です。ピカレスクとまではいいませんが。
このお金を返す負債者たちの語りが浅田節で、そこが泣かせるんですよねぇ。あぁ、悔しい。またじんときた。
最後はいっぱい喰わされたかたちなんですが、自分の矜持を守った3人は、それでも高らかに乾杯!ができるのでした。嗚呼、ハッピーリタイアメント!!
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めぐるめぐるよ因果はめぐる
2010-11-10 Wed 21:10
少女 (ハヤカワ・ミステリワールド)少女 (ハヤカワ・ミステリワールド)
(2009/01/23)
湊 かなえ
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人が死ぬところを見てみたい!という子供っぽい残酷な好奇心から、由紀は病院で、敦子は老人ホームでその瞬間を見ようとします。
『告白』の次いうことで、急いで出版したんでしょうか、ページが白いです。行間スカスカ。
珍しくさわやかなラストでビックリです。なんかカルピスソーダのCMみたいな。おぉ、どうしたんだ、青春小説になってるぞ。
と思いきや、やっぱり最後はヒドイです。登場人物がいろんなとこでつながってて、どんだけ世間が狭いんだと、伊坂幸太郎とはまた別の意味で収束しすぎ。
でも、最終章でこれだけ読後が悪くなるのですから、やっぱりすごいです。
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浅田次郎の底力
2009-07-14 Tue 17:53
夕映え天使夕映え天使
(2008/12)
浅田 次郎
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浅田次郎といえば、泣ける話の代名詞みたいに思われてますが、今回もその路線です。
なにやらいわくありげな女性が身を寄せた中華料理屋。ある日ふっつり消えてしまい、1年後に警察から連絡が入る表題作。両親の離婚である意味捨てられた男の子が仲良しのお姉さんと別れる『切符』など。
昭和の貧しい男の子や男たちのノスタルジーが多いです。
浅田先生ったら、また笑いながら泣ける話書いてるんだろうなぁと思ったら、もうバカバカしくて。ちょっと食傷気味だったんですが、『特別な1日』はとてもよかったです。あるサラリーマンの定年退職の1日を描いているのかと思いきや、後半で明らかになる”特別でない1日”に瞠目です。すごいなぁ、浅田先生。
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とりあえずインターバル?
2008-01-22 Tue 18:07
中原の虹 第四巻中原の虹 第四巻
(2007/11/06)
浅田 次郎
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朝は300年の歴史に幕を下ろし、中華民国が誕生します。しかし国民党指導者・宋教仁の暗殺などで、民主化への道はまたも閉ざされ、人々は瀕死の中国を救う英雄の登場を待つのです。
あの先生、ちょ、ちょっと待ってください。ここで終わりですか?春児と春雷が会い見えることができたのは本当によかった。春雷と玲玲が思いがけず再会し手を取り合って泣き出すところは、私も泣きそうになりましたよ。
しかしですよ、袁世凱が最後まで待ち望んだ張作霖の長城越え、ここでやめちゃうんですか。浅田先生ひどいです。満州馬賊たちが長城に向けて突き進んでいるその光景が、ありありと目に浮かんできます。そこで”幕”ですから、キレイな終わり方といえばそうなんですが。でもな~。
張作霖のこの後の人生には、まだまだドラマチックな展開が残っています。先生が放っておくはずがありません。恐らくまた続編を書くのでしょう。いや、書いてもらわんと!!後生ですからお願いします!!
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浅田先生、あざといです
2007-08-12 Sun 13:41
月島慕情 月島慕情
浅田 次郎 (2007/03)
文藝春秋
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いつもどおりの、泣かせる短編集です
これだけ長い間読みつづけていると、わかるんですよね話のサゲが。
表題作は年増の花魁に降って沸いた身請け話。その旦那の家をこっそり訪れてみると...。絶対不幸な事実が待受けているんだろうなと、彼女が月島の町を歩いている間じゅう、もうやめてやめてと思いながら読んでました。あぁ、結末はやっぱり。
『雪鰻』は、太平洋戦争の辛い思い出を若い自衛官に語る、師団長の話。
『冬の星座』は亡くなった叔母の通夜に訪れる思いもかけない弔問客(宅配便運転手やシスターやチーマー)をとおして、叔母の人となりに改めて涙すると、浅田先生のお得意人情話。
泣かせる話の引き出しをごまんと持っている(ホントに持ってそうだ...)先生らしく、どれもせつない短編です。
が、すみません、ちょっと食傷気味です。や、この前まで『中原の虹』みたいな大河小説読んじゃってたもんですから、物足りないんですよね。
でもいい短編集でした。私のようにすれてない人が読んだら、また違う評価になることでしょう
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しかし、登場人物がよく泣きますなぁ
2007-07-18 Wed 00:19
中原の虹 第三巻 中原の虹 第三巻
浅田 次郎 (2007/05/16)
講談社
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西太后崩御ののち、幼い溥儀が皇帝になります。そして西太后の思惑通り、辛亥革命により清朝は倒れ、諸外国に食い物にされるという事態は免れました。そして東北では、白虎張が勢力を拡大してきました。そして袁世凱も実権を握り、龍玉を手に入れようと虎視眈々です。最後に笑うのは誰だ?待て、次号!

今回も紫禁城を中心に物語は進みます。あぁ、つまらん。
というのも春児や白虎張にあんまり出番がないからです。いやいや、政治色が強いのは物語の流れ上、仕方のないことです。官僚にも菊人や王逸のような魅力的な登場人物はいるのですが、なにせ印象が弱い。白虎張が強烈すぎるんですけどね

それよりもラストに向けて力を溜めているのでしょうか、今巻が静かなぶん次巻に期待が高まります。どうやら次で終わるようです。どこまで書くのでしょう。映画『ラスト・エンペラー』のように、満州国立国までを?いやいや、浅田先生のことですから、それはまた次回作にとっておくにちがいありません。こうなったら溥儀の生涯も浅田節でうならせてください。演歌のごときサビで。
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なぜ今できないのだろう
2007-02-25 Sun 23:20
月下の恋人 月下の恋人
浅田 次郎 (2006/10/21)
光文社

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ちょっと不思議な話を集めた、短編集。
昔の女に導かれてよく行ったラブホテルにたどり着いたり(『あなたに会いたい』)、自分たちの心中を浜辺から目撃したり(『月下の恋人』)、若い頃の両親に出会ったり(『冬の旅人』)。
『中原の虹』を読んだばかりだったせいかもしれませんが、全体的に消化不良です。あの壮大な時代絵巻に引き比べるべくもないのですが、どれもこれも途中で放り出された感があります。え?ここでおわり?って感じで。『黒い森』なんか、結局この女性は何だったの?ていうか、何が言いたかったの?という話でした。回転扉で出会ういつも同じ男、扉が回るようにそこで人生がくるりと変わってしまう『回転扉』は面白かったんですけど。
悪かないんですが全体の印象が薄く、バブルの頃のユーミンのアルバムのごとく、どの話も似たり寄ったりです。
30ページ弱。この中にすべてをぎゅっとまとめることは難しいかもしれませんが、昔の浅田次郎にはできたのです。それが『鉄道員』で『ラブ・レター』だったんですから!
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