No Way Out ~出口なし~   偏愛に満ちた小説と映画の備忘録です
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オチたの?オチなかったの?
2012-03-24 Sat 20:40
夢違夢違
(2011/11/11)
恩田 陸

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全国の学校で起こる集団ヒステリー、集団失踪事件、幽霊のように現れる死んだはずの女性。
『夢札をひく』という、夢を映像で見ることができるシステムがある世界で、予知夢を見る女性にまつわる都市伝説のような噂があり、子供たちが集団ヒステリーになって記憶がなくなったり、学校のこどもたちがまるっと失踪したり。
最初から嫌な予感がしました、これは風呂敷をたためない恩田陸のパターンではないかと。だってさー、こんなにいっぱい詰め込んじゃって、あとが大変じゃないですか。
しかし奇跡的になんとかオチをつけてます。いや、オチてないのか?どっちなんだ?
話としてはオチてますが、読者としては納得できない終わり方でしたなぁ。
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恩田陸を作っているモノ
2010-12-10 Fri 20:21
土曜日は灰色の馬土曜日は灰色の馬
(2010/08/07)
恩田 陸
-+C+-
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解説やエッセイなどあつめた1冊。
この方、本格ミステリとSF大好き少女だったので、そのあたりの解説を書くことが多いみたいです。残念ながらまったく未知の分野なので、さっぱわかりません。もとネタ読んでたらきっと面白かったんでしょうねぇ。
後半、少女マンガについて熱く語ってますが、時代といい愛読書といいずばりストライクなので、もうここは大変興味深く読みました。そうか、美内すずえで”ひき”を覚えたんですね。でもまだまだその域には達してませんよ。というか、風呂敷の畳み方を萩尾望都に教わらなかったんでしょうか。
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幽霊屋敷のサーガだかフーガだか
2010-05-09 Sun 19:13
私の家では何も起こらない (幽BOOKS)私の家では何も起こらない (幽BOOKS)
(2010/01/06)
恩田 陸
-+B+-
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ある幽霊屋敷にまつわる連作集。短いなかに、不気味なモノがぎゅっと詰まっています。このページ数でさすがです。
舞台はヨーロッパなのかなぁ。この家が建つ丘はなんだかよくない場所で、子供を食材にしていた料理女や、いきなり殺し合いをはじめた姉妹など、陰惨な事件が続きます。その闇にひきつけられる少年や、そこにずっと残る霊たち。
切りっぱなしのはぎれが散らばっている印象ですが、全部同じ素材なんです。うまいなぁ。
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読むというより、感じるもの
2009-09-01 Tue 18:07
六月の夜と昼のあわいに六月の夜と昼のあわいに
(2009/06/19)
恩田 陸杉本 秀太郎
-+C+-
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恐らく恩田陸らしいというか、そうゆう短編集なんだと思います。ふわふわしてて、なんだか知らないうちにどこか歪んだ場所に連れて行かれるというか。
ただ私はよくわからないんですよ、こうゆうのが。フランス文学者のなんとかさんの文と絵とコラボしているというんですが、それもなんというか、さっぱりで。
作者の意図を読み取れないダメな読者でごめんなさい。

十編のなかで、電車に乗り合わせた男女のモノローグが続く『コンパートメントにて』とか、メグレとかいう化け物(?)が川をやってくる『夜を遡(さかのぼ)る』なんてのは、私の好きな恩田陸っぽいなぁと思うんですけどね。
小さい風呂敷を広げっぱなしにしているより、うまく畳めないとわかっていてもでかい風呂敷を広げる恩田陸の方が好きなんです。
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扉をたたくのは
2009-08-19 Wed 16:24
訪問者訪問者
(2009/05/14)
恩田 陸
-+C+-
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山の中に建てられた古い洋館に集まった老若男女。降ってわいた死体。がけ崩れ、女実業家の謎の死。
とまぁ、ミステリのおいしい部位をいろいろ取り混ぜてます。欲張ってんなー。
これ多分芝居のつもりで書いてたんじゃないでしょうか?以前読んだ『針と猫』みたいだなーと思いました。舞台はほぼ屋敷の中で、老人たちの性格が妙にバランスよかったり、章と章の間のつなぎなんか幕間みたいだなーって思いました。
『木曜組曲』の年寄り版みたいな。
あっという間に読んでしまいましたから、そこそこ面白いと思うんですけど、なーんか舌先八寸で丸め込まれたような読後感です。登場人物も言ってますが、<ネタバレ>事件でないことを事件ぽくしているので、やっぱりうそ臭いんですよね、いくら物語だとしても。
このくらいの長さの恩田作品は、最近マンネリ化してきたなあとも思います。さんざんもったいつけといて、膝カックンみたいなオチ。
キテレツな妄想大暴走SFとかまた書いてくれませんかね。
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いつか物語になる日まで
2009-07-18 Sat 17:55
メガロマニア―あるいは「覆された宝石」への旅メガロマニア―あるいは「覆された宝石」への旅
(2009/05)
恩田 陸
-+C+-
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飛行機大嫌いな恩田陸が意を決してイギリスとアイルランドに行った顛末は『恐怖の報酬日記』というエッセイで読みました。ホントに苦手なんだなぁと、失礼ですがその動揺っぷりがおかしかったです。
あれから4年。今度はなんと南米です。しかも11回も飛行機に乗るんですって。先生、成長しましたね。
南米古代文明をめぐる旅で、子供の頃から古代文明ミステリーが大好きな作者にとって、すごく楽しい旅だったようです。
ただ最初の頃に比べると、旅も半ばになるとピラミッドに対する緩動が薄れてきているような気がしました。そりゃ1日に2つも3つも登れば、無理ないか。読んでいるこちらもちょっと飽きちゃいましたから。私がアステカ文明とかインカ遺跡に興味があれば、もっとのめりこんで読めたんでしょうけど、なんかフツーの紀行文として、飛ばし読みに近い感じで読了してしまいました。作者もパワーに気圧されたのか、未消化のまま文章にしたって感じでした。
ところどころで、この旅にインスパイアされた物語のプロローグが載ってます。これがよかった。あの短いページ数で、もっと続きを!と思わせるところはさすが恩田陸。是非是非、古代文明をめぐる物語を上梓してくださいませ。
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青春のうしろ姿
2009-03-17 Tue 18:45
ブラザー・サン シスター・ムーンブラザー・サン シスター・ムーン
(2009/01/23)
恩田 陸
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高校の同級生で、一時期よく一緒にいた彩音、衛、箱崎のザキザキ・トリオ。社会人となった彼らが学生時代を振り返る、なんといいますかとりとめのない小説でした。というか、小説なのか?彩音のパートはだらだらとバイトや友達の話が続き、もったいつけて語ったのは、自分が小説家になろうと無自覚に自覚していたこと、というエピソード。ぐったりしましたね。
学生の頃バンドを組んでいて、そこそこまでいった衛、映画監督となった箱崎のパートもしかり。まだこの二人の方が面白かったです。
別に何が起こるでなく、再会するでなく、ただただ学生時代を追想しています。こんなんで売れるの恩田陸だけだよなぁ。”え?だから何?”というのが、正直な感想です。そして、こんなんで読ませるのもまた恩田陸だけなんですよね。良くも悪くも、恩田陸にしか書けない小説だと思いました
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キタ━━━━━━\(゚∀゚)/━━━━━━ !!!!!
2008-11-05 Wed 16:34
きのうの世界きのうの世界
(2008/09/04)
恩田 陸
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手にしたとき、本の厚さに戦慄しました。これは来る!絶対に恩田節が炸裂すると!!思ったとおり、殺人事件に能力者、閉鎖的な町に、代々謎を受け継いできた一族と、もうてんこ盛り。期待を裏切らない出来でした。不思議な建造物とか小道具の使い方がもう最高です。

とある地方都市で死体となって発見された男の死の真相と、町に秘められたとんでもない秘密、このふたつの謎を探ります。
死んだ男に関った町の人たちの回想と、なぜか彼のことを調べまわっている人物とのパートが交互に語られ、少しずつ謎に迫っていくんですよ。相変わらず章ごとの引きは見事です。<ネタバレ>双子の弟が出てきたり、探索者が実は女性だったりとまんまとひっかかりましたよ。
もっとものすごい仕掛けがあるのかと思ったら、意外とこじんまりした結末でした。いえ、町の謎自体はおおごとなんですけど、なんか妙に淡々としているというか、回収されていない伏線もありますし。ちょっと勿体なかったです。
それよりも殺人事件の真相がアレですか。<ネタバレ>偶然にもほどがありますよ。カラスってあんた!!
そうはいっても、結末にいたるまでの恩田ワールドをたっぷり堪能させてもらいました。
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多聞が連続する不連続の世界
2008-10-02 Thu 18:44
不連続の世界不連続の世界
(2008/07)
恩田 陸
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『月の裏側』に登場した多聞が主人公の短編集。作者いわく”トラベルミステリー”なんだそうで、神田、奈良、尾道、鳥取、高松(行きの夜行列車)という具合に舞台が変わります。
1編目の『木守り男』がなんとも不思議なテイストだったんで、これはこのまま行くのかなと思いきや、ラジオに流れた謎の歌声の真相とか、美術館から消えた男とか、なんだか普通の謎解きになっていて複雑な気分でした。こじんまりまとまってるというか、その...。恩田陸らしい大風呂敷は、時にうまく畳めてなくて洟たれちゃうこともあるんですが、でもやっぱりあれが恩田陸なんですよね。これじゃ倉知淳の”猫丸先輩シリーズ”です。や、あれもスキなんですが、やっぱり恩田陸はさぁ...(以下、略)。

いつも鳥瞰しているような多聞があまり好きではなかったんですが、最終話の『夜明けのガスパール』で以外な弱点がわかり、少し好きになりました。少しですよ、すこーし。
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猫はいいけど、針はどこ?
2008-05-22 Thu 19:10
猫と針猫と針
(2008/02)
恩田 陸
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劇団キャラメルボックスのために書き下ろした戯曲だそうです。男女5人の密室劇。
高校時代の同窓生が友人の葬式帰りに集まって、酒を飲みながら近況や高校時代のことを語り合います。自主映画フィルムの盗難事件、けんちん汁の集団食中毒と話は不穏な方向へと向かいます。
恩田陸な戯曲でした。閉じてないんです、まったく。”ひっぱって”第一幕終了とか小説の章立てみたいですし、セリフも恩田陸。そしてなにひとつ真相は解明されないまま終幕です。
芝居観てないんでなんともいえませんが、あとがきで鴻上さんが言ってらしたように、小説家が書くような芝居だったんでしょう。これを見たキャラメルファンはどういう感想を持ったのか、興味深いです。
私はほら、慣れてるから怒りませんよ。。
できればこれをちゃんとした小説にして欲しいんですけどねー。恩田節バリバリの。芝居の台本ってしばりが多いから。
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