No Way Out ~出口なし~   偏愛に満ちた小説と映画の備忘録です
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横正賞受賞の貫録
2012-10-15 Mon 15:07
消失グラデーション消失グラデーション
(2011/09/26)
長沢 樹

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あまりいい印象のない横溝正史賞ですが、これはいい!!と審査員がベタボメ。
北村薫さんがほめてらっしゃるので、これは間違いないだろうなと思い手に取りました。
おぉ、確かにすばらしい。
ちょっとウソくさい青春小説だなー、と思って読んでたら、あらびっくり!
また最初から読み直したくなりますよ。ヒカルくんが謎ですが、まぁそんなことはいいではないか。
恋とバスケと人生がつまった、青春推理小説でした。
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ある殺人鬼の告白
2012-07-27 Fri 18:34
ユリゴコロユリゴコロ
(2011/04/02)
沼田 まほかる

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昨年あたりから売れまくっている沼田まほかるさんの、なかでも本当によく売れている本。
婚約者が失踪、父親は末期がん、母親が事故で死亡という、不幸がドミノ倒しで起こっている亮介は、あるノートを見つけます。おそらく母親が書いたそれは、小さいころから犯してきた殺人の告白でした。
そこから手記の書き手は誰なのか、そもそも母親は本当に自分の母親なのか、だとしたら本当の母親はどうしたのか?
という謎解きが始まります。最後は家族愛で締めくくられておりますが、どうなんでしょう。
一人を除いて、全員なんらかの犯罪に関わっているんですよ。なんかもうこの家族は麻痺してるんでしょうね、この異常事態に。
百歩譲って家族のための殺人だったとしても、それ以前はただの殺人衝動ですからね。おかしいですって。
でもってラスト、涙で感動に転嫁…、できるわけないでしょうが。
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まったくわからないんですが
2012-06-28 Thu 18:05
一人法師一人法師
(2011/10)
なつむら そうじ

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今はなき”週刊ブックレビュー”で紹介されていたので、読んでみました。
すみません、まったくわからないんですよこれが。
僧衣のお坊さんが諸国を旅して、旅の途中でいろいろなひとたちと巡り合います。
衰弱死した兄妹だったり、子供が生まれて喜ぶ男だったり、いいこともにも悪いことにも立ち会います。
そこから何かを拾えたらよかったんですが、すみません、私この世界がさっぱりわかりませんでした。
まだまだ私には早かったんだと思います。
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無垢な子供の恐ろしさ
2012-02-23 Thu 20:16
アミダサマ (新潮文庫)アミダサマ (新潮文庫)
(2011/11/28)
沼田 まほかる

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なんか去年あたりから急に注目されはじめた(らしい)沼田まほかるさんのホラー。
冷蔵庫に閉じ込められて死にかけた少女と、それを助けた坊主とサラリーマン。この二人のパートが交互に語られます。
村全体がいやーな雰囲気につつまれて人心は荒廃します。なかでも聡明で優しかった母親が、下世話でいやしい老女になってしまい、坊さんは己の無力に打ちのめされるんですよ
この土着な感じは昔の坂東眞砂子や篠田節子に通じるものがありますが、こちらのほうがライトです。
特に何もしないで終わってしまう、肩すかしなりゆきまかせホラーでした。
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地味ながらあっぱれ
2009-11-06 Fri 18:13
傍聞き傍聞き
(2008/10)
長岡 弘樹
-+B+-
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このミスの推薦です(笑)。
ノン・シリーズの短編4つ、どれも適度な長さの佳作です。なかでも表題作は二重の意味でのタイトルで、特に2つ目の傍え聞きがぐっときます。ご主人を亡くし、女手ひとつで娘を育てているおばさん刑事が主人公ですが、ミステリでもあり人情モノでもあり、シングルマザー応援歌でもあるのです。この短さにこれだけ圧縮できるとは。日本推理作家協会賞短編部門を受賞もうなずける1本です。
シングルマザーに恋する消防士や、前科者の厚生施設を運営する女性、救命士など、主人公たちも皆地味。でも、いやだからこそじっくり読ませる短編集でした。
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野暮は承知の上ですが
2007-10-29 Mon 11:50
ゆれる ゆれる
西川 美和 (2006/06)
ポプラ社
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西川監督自ら映画『ゆれる』を小説にしました。映画がちょっとあざとかったんで、文字になれば真相がわかるかなと、野暮は承知で読んでみました。

うまいですね、西川美和。脚本も書くだけあって、心理描写とかちょっとした動作とかが、うるさくなく描かれてます。
そして当然のことながら、映画の情景がありありと浮かんでくるのです。その点は得したのか、損したのか。読むそばから場面、場面がよみがえりわかりやすかった分、小説本来の楽しみ方ができなかったのもまた事実でした。そう、これは小説としても十分読み応えがあるんですよ。
『早川猛のかたり』『川端智恵子のかたり』と、語り手がかわります。智恵子の生い立ちや、弁護士の叔父さんと弟である父親の関係とか、映像でさらっと流したようなシーンも、こうして文章としておこすと、感情の機微というか醜さとか寂しさとか身勝手さとかが肉付けされて、ますますいたたまれない気分です。そこが良かった。
一番読みたかった『早川稔のかたり』は一番ページ数が少なく、稔が何を考えていたのか、映画以上に読み取ることはできませんでした。それは事件の真相にしてもそう。そりゃそうですよね。あんまり詳しく書いてあったら、小説ではなく解説本ですものね。ああ、野暮なこと言いました。

小説を読んで、オ・ジョーは西村監督のリクエストどおりの演技をしたのだなあと、思いました。そしてリクエスト以上の演技をしたのが、香川さん。いやはや、いい役者です。
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夏がきますよ、ナンシーさん
2007-06-26 Tue 21:27
ナンシー関の「小耳にはさもう」ファイナル・カット ナンシー関の「小耳にはさもう」ファイナル・カット
ナンシー関 (2007/06)
朝日新聞社出版局
-+C+-
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ナンシーさんが亡くなってもう5年です。もうさすがに新刊はないだろうと思っていたので『我が家に突然ある本』のうちの1つに見つけた時はビックリしました。単行本未収録のコラム集です。
93年から02年の頃のネタなので、さすがにおぼえてないよという芸能人(SHIHOとか)もいましたが、ナンシー節はやはりおもしろく、早すぎたなぁと感慨ひとしおです
巻末の解説はえのきどいちろうさんで、彼がナンシー関を世に送り出したのですって。ペンネームの『ナンシー関』はいとうせいこうさんがつけたのですね。初めて知りました
これからも、夏が来て24時間テレビを見かけたら、ナンシーさんを思い出すことでしょう
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キングと思いきや、実は川原由美子
2006-12-05 Tue 20:13
ステイ・ゴールド ステイ・ゴールド
野沢 尚 (2006/04)
幻冬舎

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脚本家だけあって、野沢さんの小説はいつも映像的でドラマティックでした。恐らく本人も書いている時に映像をイメージしながら書いていたんでしょうね。実際何本もドラマ化、映画化されてます(しかし観たことはほぼない)。『魔笛』は是非NHKあたりでドラマ化してもらいたいものです

この『ステイ・ゴールド』は映画に先行したノベライズということでしたが、原作は川原由美子だったんですね。ビックリです。あとがきを読むとあたかも自分の作品のようですよ。野沢尚版スタンド・バイ・ミーって、あんた。
修学旅行の一日目、麗子と理沙と真琴は親友の奈美が自殺したことを知ってしまい、旅行先を抜け出し、生前に奈美が教えてくれた『飲むと「永遠の友情」を得られる伝説の雫』を求めて分水嶺を目指します。それと平行して、生徒達を追いかける教師カップルにも物語が用意されています
ところどころで映像がちらつくチラつく。マンガの方を読んでないのでなんともいえませんが、原作は川原由美子でも野沢風にそうとうアレンジしているのでしょう。ただ設定が小学生なんですけど、どうがんばって読んでも中学生くらいなんですよね、主人公たちが。そりゃ最近の6年生はこれくらいかもしれませんが、やっぱり違和感があります。なんで小学生にしたんだろ?映画は高
校生なのに。
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