No Way Out ~出口なし~   偏愛に満ちた小説と映画の備忘録です
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ススキノ探偵、ふんばる
2012-06-25 Mon 18:03
バーにかかってきた電話 (ハヤカワ文庫JA)バーにかかってきた電話 (ハヤカワ文庫JA)
(1996/01/01)
東 直己

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映画『探偵はバーにいる』の原作です。ハードボイルドは敬遠してきたんですが、映画が面白かったので読んでみました。
先に映画を見てしまったので、もうキャストはアレで固定されてしまってます。おかげで読みやすかったです。
うまい具合に脚本が書かれているなと思いました。とっても映画的。
いえ、小説がつまらないんではなく(面白かったし)、あ映像の力ってのはすごいなぁと思ったわけです。
あ、私の想像力が貧困なのか。
ススキノ探偵、これからも応援します。助手のタカダくんもね。
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専業主婦ってひまなのねー
2012-06-22 Fri 18:01
だれかの木琴だれかの木琴
(2011/12/09)
井上 荒野

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ごく普通の主婦が、ものすごくふつうにストーカー化していくお話で、読後がものすごく悪いです。
担当してくれた若い美容師がよこした営業メールがきっかけなんですが、頻繁に美容院に通ったり、自宅をつきとめてさくらんぼを置いて行ったり、あげくその美容師の恋人の勤務先に行ったり、普通の人の狂気って、気持ち悪いもんですね。
本人も言ってるように、それほど魅力的な男ってわけじゃないんですよ。じゃあなんで?っていうその理由がまた肩透かしです。ものすごくわかりにくい、迷惑な愛情表現ってあるんですね。
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大人にこそ読んでもらいたい絵本
2012-06-15 Fri 17:55
明日もいっしょにおきようね─捨て猫、でかおのはなし明日もいっしょにおきようね─捨て猫、でかおのはなし
(2012/04/21)
穴澤賢

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『週刊ブックレビュー』にかわり最近見始めた『すずらん本屋堂』で紹介されていました。
実際にあったお話で、保健所で処分されるのを待つネコと、ノリコさんのお話です。
以前菊池先生の『ニャンコ戦争へ』というのを読んだ時は、滂沱の涙だったので、本当にドキドキしながら読みました。
ハッピーエンドで本当によかったです。しかもこれ実話がベースだっていうんですから、驚きです。
でもこれはたまたまで、毎日たくさんの動物が処分されているんです。捨てられた猫や犬がどうなるか、大人にこそ読んでもらいたい本ですね。
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ひそやかな空間
2012-05-27 Sun 22:26
人質の朗読会人質の朗読会
(2011/02)
小川 洋子

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『博士の愛した数式』に次い2冊目です。
日本人旅行者たちがゲリラに誘拐され、長い監禁生活の末、特殊部隊の突入に抵抗したゲリラに爆死させられてしまいます。
その後、彼らが残した短い物語が発表されます。8人の善男善女の思い出と、それを録音していた現地兵士の1編です。
最初にそんなこと状況説明されちゃったから、話を読んでいても、あぁ、この人たちはもうこの世にいないんだなぁと思ってしまって切ないです。
たいしてうまくないビスケット工場で働いていたときのこと、子供のころ親に内緒で台所を貸したこと、区民館の1室で行われるさまざまな集会に参加した時のこと、職業も年齢もさまざまな人たちの、大切な思い出たちが語られます。
どんな気持ちで話してたんだろう、彼らに希望はあったのかなぁ、なんて考えてる時点で、作者の術中にはまった気がします。
以前友人が『博士が愛した数式』を読んだという私に、”小川洋子はあんなもんじゃない”と、訴えていた気持ちが、少しわかりました。
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生存率3割という現実
2011-10-20 Thu 18:00
無菌室ふたりぽっち無菌室ふたりぽっち
(2010/10/20)
今田 俊

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朝日新聞社の記者が、あるとき突然白血病を発症します。本人いわく『転んでひざをすりむくみたいに、誰にでも起こること』が突然起こったのです。そして入院、闘病、退院、再発、移植と、治療中に書いていたメモをもとに闘病記を書き綴ります。
同じころ、奇しくも同じ朝日新聞のカメラマンのエンドーくんも白血病を発症します。実際に会ったことはない彼は、残念ながら帰らぬ人となりました。
タイトルからこの記者とカメラマンのふたりの交流を書いているのかと思いましたが、そうではありませんでした。
ここでいう二人というのは、奥さんだったり子供だったり、骨髄を提供してくれた弟だったり、そんな人たちと著者のかかわりなんだと思いました
なんだってこんな重い本を読んだかというと、ウチの兄も同じ病気で闘っているからです。
これを読んでも泣かないように訓練したかったのと、立派に社会復帰を果たした著者に元気をもらいたかったから手にしました。目覚ましの大塚さんも頑張ってね!
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小さくていとしい
2011-08-09 Tue 16:17
箱庭図書館箱庭図書館
(2011/03/25)
乙一
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乙一小説再生工場?と銘打って、アマチュアさんのボツ小説をアレンジするという企画を、一冊にまとめたそうです。
私にとって乙一といえば死体と変態ですから、なんか調子狂います。なんだかいい感じのお話になってるんですもん。
『ホワイト・ステップ』なんて、ヘタレ大学院生がでてくるんですけど、まるで森見さんかと思うかのようなお話です。
『コンビニ日和!!』は伊坂さんみたいだし。『アナザー・ワールド』くらいでしょうか、乙一らしいのは。
そうか、乙一からグロを抜くと、こんな個性のない小説になるんだな。私はそれほどのファンではないので、通常の連作集として楽しめましたが、乙一テイストを求める読者には物足りないと思います。
そうはいっても見事にまとめましたね。おみごとです。
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世界の果てまでイッてM
2011-05-17 Tue 22:26
叫びと祈り (ミステリ・フロンティア)叫びと祈り (ミステリ・フロンティア)
(2010/02/24)
梓崎 優
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ジャーナリストの斉木が体験した事件(時には殺人)の連作集。
アフリカの砂漠で、塩を運ぶ隊商の男たちが次々と殺される『砂漠を走る船の道』は、第五回ミステリーズ!新人賞受賞作をとった短編で、事実上のデビュー作です。ここから斉木さんのシリーズがはじまったんですね。
オランダの風車小屋から友達の恋人が消えた謎、ロシアの修道院に安置されている聖体、エボラ出血熱で絶滅しかけているジャングルで起こる連続殺人。そして最後に斉木自身の物語。
オランダが舞台の『白い巨人』以外、なんとも陰惨な話ばかりでした。これじゃ頭もおかしくなるって。こんな人殺しの話じゃなくて、日常の謎みたいなネタじゃだめだったんですか?斉木さん刑事でも探偵でもない、フツーのサラリーマンなんですよ。
虫が湧いてそうなジャングルや、口の中がカラカラになりそうな砂漠のように、旅先の描写がなんとも素晴らしいので、事件の悲惨さがより一層際立ちました。
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高校野球をマネジメント
2011-02-08 Tue 18:58
もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだらもし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら
(2009/12/04)
岩崎 夏海
-+C+-
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まさかこんなに売れるとはねぇ。
作者は秋元康に師事とあったのを見て、なんだかとてもくやしい気持ちになりました。あぁ、またあのメガネをかけた小太りのおっさんがと。
お話はいたって普通の野球漫画もどき。
みなみは入院した親友の代わりに、野球部のマネージャーを引き受けます。目標は甲子園です。平成のみなみちゃんは、連れてってもらうんじゃなくて、連れてくんですって甲子園に。時代だなぁ...。
で、まあ野球部の運営とを会社の運営に見立てて、弱小野球部をどんどん改革していくわけです。
たいして出来のいい話じゃないんですよ。みなみ、結構ヤな奴だし。甲子園に病気のマネージャーなんて、鉄板だし。
でもそこにドラッカーをちょい足しするだけで、あら不思議ってな感じです。だからって、ドラッカーを読もうとは思いませんが。
こういった手法もありかなと。これからも出てくるでしょうね、こんなタイプの本。小難しいことを平易にしてっていう。マンガ経済入門みたいに。ブームになったらイヤだなぁ。


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何度でも見たくなる
2010-11-30 Tue 20:16
市川崑のタイポグラフィ 「犬神家の一族」の明朝体研究市川崑のタイポグラフィ 「犬神家の一族」の明朝体研究
(2010/07/12)
小谷 充
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それこそげっぷが出るほど見ている昭和版『犬神家の一族』。あの印象的なタイトルやクレジットを覚えている方も多いでしょう。
筆者は私と同年代で、しかも母親の実家が篠田版『獄門島』のロケ地で、横溝先生の取材ノートにお祖父さん(神主さんだそうで)の名前があるんですって!
なんて環境でしょう。トラウマになって当然な出自です。
本書はあのタイポグラフィにとり憑かれ、あの『市川崑明朝体』とその背景や流れを丹念に捜査した報告書です。
すごいですねぇ、こんなことが本になるんですね。喜んで読む人、たくさんいると思いますけど(私もそのひとり)。
フォントの正体を明らかにするだけでなく、前後の作品も検証しなぜこれが使われたのかとか、市川監督の内面にまで捜査の手が伸びています。まぁ、マユツバな点もあるんですが。
好きもここまで高じれば、立派な研究です。また犬神家見たくなりました。
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あざといっす
2010-10-12 Tue 21:41
AnotherAnother
(2009/10/30)
綾辻 行人
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久しぶりの綾辻作品です。
ものすごい厚さ(673ページ)なんですが、あっという間に読めました。文字間隔がきゅうきゅうでない(41文字×19行)こと、読みやすい(平易)、そしてもちろん面白いからです。
夜見北中・呪われた3年3組に転入してきた恒一は、クラスに漂う不思議な雰囲気を感じます。その理由が明らかになるまでが、第一部のヤマ。第二部はホラーとスプラッタです。
いつの間にか3年3組に紛れ込んでいる死者。周囲はもちろん、死者自身ですら自分が死者かどうかわからないんです。記憶どころかデータまでが改ざんされて、調べようがないんですって。しかもその年度が終わるとその記憶は修正され徐々にあいまいになっていくって、なんとも都合のいいホラーなんですけど。まるでゲームのルールみたいで。
面白かったんですけど、だからこそこの設定で違う作家さんに書いてもらいたかったです。
なんか表現が古臭くないですか?隻眼の少女ってどうよ。始終眼帯って、綾波レイかよって思ったんですが。でもってその義眼で見えないものが見えるって、昭和のホラーじゃないですか。あれ?韓国ホラーにそんなんあったっけ?
『びっくり館の殺人』でも感じたんですが、文章のセンスが古臭いです。
最後の大量殺戮は、『殺人者』を思い出しますね。やっぱ私この人ダメだわ
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