No Way Out ~出口なし~   偏愛に満ちた小説と映画の備忘録です
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73歳でデビュー作
2012-09-02 Sun 19:47
神様のラーメン神様のラーメン
(2012/03/07)
多紀 ヒカル

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サラリーマンをリタイアしたあと、昔からの夢だった小説を書きたいという欲求に背中を押され、カルチャーセンターに通ったそうです。すばらしいですね。
すずらん本屋堂で紹介されていて、興味があったので読んでみました。
シュールというか、ナンセンスコメディというか、一癖ある短編ばかりでした。
そしてオチてない。文章も重複がおおかったり、あまり上手とはいえません。
設定はおもしろいんですけどね。
うーん、2冊目は読まないかなぁ
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彼女の肖像
2012-08-03 Fri 18:37
マルセルマルセル
(2012/03/08)
高樹 のぶ子

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ブックレビューで紹介されていたので、読んでみました。初・高樹のぶ子。
新聞記者で35歳の独身女性・千晶が主人公。男社会で頑張ってきたせいか、ちょっと不器用で、恋人にも素直じゃないアラフォーです。なんか他人事に思えません。
亡くなった父親の取材ノートに導かれ、マルセル盗難事件の真相を追う千晶。たまたま入った喫茶店のママは事件の関係者で、そこが縁で知り合ったオリオさんとともに謎に挑むんですけど、謎解きだけではなく、千晶の恋の行方もまた気になるところでした。うまく駆け引きができなくて、意地っ張りでさみしがりで、なんてかわいいんでしょうと。
多少強引な偶然も含め、最初の勢いに比べればラストはちょっと失速した気がしますが、まぁ、千晶が幸せになれそうだったからよしとします。
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走って、走って
2011-03-13 Sun 22:01
気がつけば100km走ってた気がつけば100km走ってた
(2010/10/29)
鶴見 辰吾

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走って、走って
最近旦那様がトレックというロードタイプに乗るようになって、妹気質の奥様としては、もう悔しくって。おにいちゃんばっかりずるいーーー!!ってな感じです。
で、まあちょっと気になって、読んでみました。
知らなかったんですが、鶴見辰吾って自転車芸人だったんですね。
何の気なしにはじめた自転車ですが、そののめりこみぶりはすごいです。車も売ってしまうし、海外のレースにも出場しています。なんたって二代目自転車名人ですからね。
そしてまた楽しそうなんですよね。読んでうらやましくなりました。買っちゃおうかな、自転車。
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つめあわせアソート
2010-11-18 Thu 18:45
竜が最後に帰る場所竜が最後に帰る場所
(2010/09/17)
恒川 光太郎
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あいかわらず美しくて妖しいお話の短編集です。今回はノン・シリーズなので、前作のように最後にひとつの大きな物語にはなりません。ちょっと物足りない気がしました。
雪道だったり南の島だったり、日本だったり特にテーマがない分、つめあわせのような感じです。よせあつめではありませんよ。
『夜行の冬』は一晩かけて歩くと、同じ町だけど違う世界にたどり着くという、心惹かれるパラレルワールドものでした。
鸚鵡の集合体であった男のとっても奇妙な『鸚鵡幻想曲』は、話の転がり方が面白かったです。そのまま島の女性と仲良く暮らしてほしいものです。
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ワンパターンもなんのその
2010-05-19 Wed 19:18
南の子供が夜いくところ南の子供が夜いくところ
(2010/02/27)
恒川 光太郎
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南方にある島をめぐる、不思議な連作集。呪術師のユナが狂言回しのような役割です。
表題作は、いきなりストンと終わってしまうので、なんだこりゃ?と思うのですが、そのあとのお話で少しずつ輪郭が見えてきます。ユナが呪術師になったいきさつや、島の不思議ないいつたえやら。最終話は、1話目でバラバラになった家族のお父さんが、奇妙な果樹園に迷い込んでしまう話です。一応これで1冊のお話がとじたのかな。
物知りの男が『オン』の出身だというくだりがありました。『雷の~』の世界にもちょっとだけつながってるんですね。だからでしょうか、似たような話だなぁと言ってしまえばそれまでです。でも南国のむしむしした美しい極彩色で、ちょっといい加減な感じが楽しめました。
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天童荒太よどこへ行く
2010-02-17 Wed 18:14
静人日記静人日記
(2009/11/26)
天童 荒太
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直木賞を受賞した『悼む人』の静人の日記です。というか、天童さんが『悼む人』を書く前に静人になりきるために3年間書いたんですって。作家根性おそるべし。それであれ書くのに7年もかかってたんだ。それを本にしたのがこれです。
私は静人のやってることに否定的なもんですから、読んでていらっとしました。遺族の中にも『他人に覚えててもらいたくない!』とか言われるし、そもそも見ず知らずの他人に覚えられてもまるで供養にならないと思うんですけど。”ちゃんと働けよ”という人もいて、私もそんな悪趣味な旅を続けてないで、病気のかーちゃんの看病しろよと、思いました。
旅の途中で知り合ったタキさんに”あなたのそれは人としての度を越している”と言われて返答に詰まっているのを読んで、それみたことかと思いました。もっと追い詰めておやり、みたいな。
はっ!しまった、静人の悪口しか出てこない。これじゃ私、極悪ですね。だって変質者と紙一重ですよ、こんな人。だったら読まなきゃいいのに(笑)。
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十年一日・合田雄一郎
2009-11-03 Tue 19:07
太陽を曳く馬〈上〉太陽を曳く馬〈下〉太陽を曳く馬
(2009/07)
高村 薫
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最後に読んだ高村作品は『晴子情話』でした。しかし上巻なかばで挫折。その次の『新・リア王』に至っては、前評判を聞いて手に取ることすらしませんでした。もう高村先生にお会いすることはないのだろうか…、と思っていたのですが、ありました。再びの邂逅です。なぜなら”合田雄一郎”が帰ってきたからです。もう合田シリーズは書かないと言っていたので、飛びつきました。あの全国の貴腐人を瞠目させたクリスマス・イヴ発言から何年経ってるんでしょう。合田さんたらどうなったのかしら?
思えばこの時点で私間違ってます。合田と義兄のその後のお話ではないんですから。では何の話かというと、宗教なんですねー。まいったなぁ。
事故で亡くなった坊さんがいて、それが過失かどうかを調査するために合田さんが出張ってくるんですが、一癖もふた癖もある坊主が相手ですから、調査どころか、なんだかわからない迷宮に分け入ってしまいます。更にその亡くなった坊さんが元・オウム信者だったってんで、またぞろ奥深くへ迷い込んでしまいます。ホントかわんないなー、その要領の悪さ。適当な受け答えとか、仕事の手の抜き方なんか覚えたみたいなんですけどね。答えの出ない問いをコネコネとこねくり回して、部下の吉岡君の方がよほど優秀じゃないか。的を得ているっていうか、燃費がいいっていうか。まぁ、そんな世渡りの下手さが合田さんなんですけど。
とまれ、これは福澤彰之サーガであって、合田さんは添え物でしかないのですが、出版社の思うつぼをずっぽりはまってしまった私のような貴腐人が何人いるのでしょう。帯にある9.11って、合田さん何があったの!!という具合に。

宗教といことで、まったく興味も理解もできない内容でしたが、もう一度ちゃんと読んでみたいものです。ほら、わたし合田さんのことしか書いてないし(ダメ人間)。
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思えば遠くへ来たもんだ
2009-05-31 Sun 19:24
悼む人悼む人
(2008/11/27)
天童 荒太
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初めて読んだ天童作品は『家族狩り』でした。それを思うと、随分遠くへ来たものだなぁというのが今回の感想です。
『永遠の仔』以降の天童荒太は、こういった愛とか絆とかって話を書くようになってしまいましたね。それはそれでいいんですが、もっとこう派手なミステリも書いてもらいたいもんです。

さて、それはさておき『悼む人』。
見ず知らずの人が亡くなった場所を訪れて、故人を悼むんです。その時に訊ねることは3つだけ。”その方は誰を愛しましたか?誰から愛されましたか?誰に感謝されていましたか?”死因とかはまったく興味がありません。ただその人のいい面だけをすくいあげて、善き人としてずっと覚えているんですって。
またへんてこなキャラを考えましたね。そしてそうとうやっかいで重いです。母親や静人自身がいろいろと言葉を使って、どうしてそのような旅を続けているのか説明してくれますが、当人たちもよくわからないんですから、こっちもさっぱりわかりません。ただそうゆう人なんだと、思うのが一番しっくりきます。しかしきつい人生ですね。
物語は”悼む人”をめぐり、否定的な新聞記者、彼の母親、夫殺しの同伴者がそれぞれ彼のことを語ります。周りが彼の言動に苛立つのに、まったく我関せずに見えた静人でしたが、実はいろいろ考えていて、倖世に気持ちを打ち明けるシーンでおお!と思いました。”悼む人”になる前の静人はどんな青年だったんでしょう。若者らしい青春を送ってたらいいなと、こんなきつい人生選んじゃって、それくらいいい思いしてなきゃかわいそうだよ、天童先生。
母親の巡子は末期がんで、最後まで自分の意志で生きたいと在宅ホスピスを選びます。だんだん弱っていくのに、いつまでも明るく振舞う巡子が痛ましいです。自分の母親、もしくは自分自身の最後もこうであったらと、いやいやそれは厳しすぎると、ものすごく考えさせられました。
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妖しく美しい場所をめぐる物語
2009-01-16 Fri 17:48
草祭草祭
(2008/11)
恒川 光太郎
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美奥という地方都市(といか町?)を舞台にした連作短編集。前作『秋の牢獄』がちょっとガッカリだったので、探りながら読みはじめましたが、面白かったです。
用水路を抜けた先にある不思議な場所”けものはら”。ある日突然その町の守り神になっ
てしまう”屋根猩猩”、苦しさから開放されるために行う”天化”というゲームをやる女の子。
どの話も日常と異界との境界線があいまいで、ハッとしたときにはもう異界に入り込んでいるのでした。どれも面白かったんですが、美奥のなりたちが描かれた『くさのゆめがたり』は静かで美しく残酷な話でした。これが一番印象的。ラストの描写がとてもやさしかったです。変化した動物たちや野原の様子が目に浮かぶようでした。
少しずつ登場人物や時代がリンクしているあたりもよかったです
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自分のことも書いてあるのだ
2008-10-10 Fri 19:45
赤塚不二夫のことを書いたのだ!!赤塚不二夫のことを書いたのだ!!
(2005/05/26)
武居 俊樹
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これを読もうと思ったのは、よく参考にさせていただいている読書Blogを読んで興味がわいたのと、タモリさんの弔辞に涙したからです。
私はマンガよりアニメでお世話になった世代でして、『西から昇ったおひさまが~』の歌詞がなかったら、太陽がどっちから昇るか覚えられなかったと思うと、私にとって大恩人でもあります。大好きなアッコちゃんがバカボンと同じ作者と知って、軽くショックを受けたことも覚えています。

本書は、おそ松くんが人気絶頂の頃、赤塚氏を担当した武居編集者の回顧録です。
今では大御所となってしまった漫画家さんたちも多数でてきます。アシスタントさんたちが売れっ子になった頃が、私たちの世代ですね。
決して文章はうまくないんですが、あっという間に引き込まれました。少年誌の黎明期を駆け足で追いかけることができて楽しかったです。
おもしろいだけではなく、自分の書きたいマンガと求められているマンガとのギャップに苦しんだり、他誌との競合によるバカボンの引き抜き、理不尽な連載終了と、ただ伝説の羅列ではなく、ギャグ漫画家の裏側が切々と綴られていました。
『赤塚不二夫のことを書いたのだ!!』といいつつ、武居氏自身のことも結構書いてあります。まぁ伝説の赤塚番だったそうですから。しかしその筆に美化はないのか?と、聞きたくなる箇所もありました。

これを読んで、久々にケムンパスの歌を思い出しました。
『とにかく人生泣き笑い♪あわてずのんびり暮らすでやんす~』
まだフルコーラス唄える自分にビックリです。これも赤塚不二夫の作詞。こんな心持で暮らしたいでやんす。
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