No Way Out ~出口なし~   偏愛に満ちた小説と映画の備忘録です
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神様の前ではフツーのあなた
2012-09-25 Tue 20:22
マンガのあなた SFのわたし 萩尾望都・対談集 1970年代編マンガのあなた SFのわたし 萩尾望都・対談集 1970年代編
(2012/02/21)
萩尾 望都

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70年代のモー様の対談集。手塚治虫や石ノ森章太郎、松本零士といったそうそうたる面々との対談集です。いまや紫綬褒章をいただくまでの大家になったモー様ですが、70年代当時はまだ若手で、大先輩のお話をありがたーく拝聴している様が微笑ましいです。同世代の美内先生との対談は本当に面白かったです。美内先生はこの当時あたためていたお話を、見事『ガラスの仮面』で描いていて、その計画性に”ガラかめのラストは決まっているというあの話はやはり本当なのか”と思ってしまいました。(ホント、早く描いてください)
それに引き替え、石ノ森先生ときたら!この時点でもう天使編を小説で書くとか言っちゃってるくせに、結局そのまま鬼籍に入っちゃったじゃないですか!!まったくもう!!
この本の発刊にあわせて追加された、海羽野チカさんとの対談も、とてもよかったです。ウミノさん、本当に好きなんですよ萩尾作品が。その愛がひしひしと伝わってくるんです。対談のために読み返したという萩尾作品についても、すごく読み込んでこの対談に臨んでらして、本当にまじめな人なんだなぁと、改めて思いました。
そしてこれは超オマケなんですが、『ハチクロ』の続きが『ゴールデン・ライラック』だと知って、ビックリです。この本読んだ人だけの特典でした。
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誰がために?
2012-08-08 Wed 18:38
ストレイヤーズ・クロニクル ACT-1ストレイヤーズ・クロニクル ACT-1
(2012/04/05)
本多 孝好

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本多さんの新しい試みというのでしょうか。
人並み外れた記憶力だったり、聴力だったり、何らかの能力が突出した面々が、とある政治家の闇の部分を請け負ってるんです。なんかサイボーグ009みたいです。
今回は大物政治家の家出した娘を追いかけるんですけど、同じく謎の一味が出現して対立します。死体もいっぱいでてきます。未回収の伏線もてんこ盛りですので、シリーズ化されるんですね、きっと。(というか、2巻の案内が出てました)
私の世代って、009とかブルーソネットとか、そういった異形モノに耐性があるもんですから、あんまり真新しさを感じなかったです。イラストが田島昭宇ですしね。こんなとこでサボってないで、さっさと多重人格探偵終わらせなさいよ。
いえ、話は面白かったんですけどね。でも本多さんが書かなくても、どっかの同人サイトで読めた気がします。
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父と息子の物語
2012-04-17 Tue 21:05
震災後震災後
(2011/10/31)
福井 晴敏

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タイトルからきっとエッセイなんだろうなと思ってましたが、実は小説だと、今はなき”週刊ブックレビュー”でご本人が言ってましたんで、読んでみました。実は初・福井さん。イデオンイベントではお会いしてるんですけどー。
主人公は特に被災地の家族でもないし、身内が被災したわけでもない、ごく普通の東京に住んでいる家族。
あまりの被害・影響の大きさに、長男が自棄になってしまい、それをなんとか助けようとお父さん頑張ります。自分だって先行きの見えない不安にとらわれているのに、それでも必死で息子を闇から救い出そうとします。
これが娘だったらここまでしなかった、と言います。男は馬鹿だから、何か目的がなければ前に進めないんですって。そうゆうもんなんだー。
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刑事でない雪平
2012-03-20 Tue 20:34
愛娘にさよならを---刑事 雪平夏見愛娘にさよならを---刑事 雪平夏見
(2011/09/07)
秦 建日子

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前作で前夫を殺され、信じていた人に裏切られ、撃たれた雪平。
やっぱり死ななかったのね、結構好きなシリーズなのでうれしいです。
でも今回の事件はいま一つでした。ものすごくあっさり事件が終わってしまいました。ラストも、ものすごく唐突に終わっています。
雪平が母親として悩む部分と、上司として好意を持っていた同僚の殺人事件の捜査、これを両方書くにはちょっと短かった気がします。
安藤、がんばってね。
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少女漫画家の書くSF
2011-12-03 Sat 19:46
音楽の在りて音楽の在りて
(2011/04/23)
萩尾 望都

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初めて読んだSF小説は、今思えば星新一だったと思います。
初めて読んだSFマンガはモー様の『11人いる!』でした。それから柴田昌弘、大友克洋、サイボーグ009に松本零士と、SFは小説よりもマンガの方が馴染み深く、なかでも萩尾望都は別格でした。『スターレッド』『百億千億~』『モザイク・ラセン』とか大好きでした。
これはそんな萩尾さんのSF世界の小説版なんですが、絵が頭に浮かびますね。『クレバス』なんかは『ぼくの地下室へおいで』のあの絵柄を想像しちゃいます。これマンガで書いてほしかったなぁ。
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家族模様
2011-03-27 Sun 22:09
at Homeat Home
(2010/10/27)
本多 孝好
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どこかちょっといびつで、でも愛情にあふれた家族の物語です。
空き巣の父親、美人局の母親、パスポート偽造屋の長男に弟妹たち。そんな家族が危機をむかえ、それぞれに自分の役割を果たしてゆく表題作。宮部みゆきの『理由』のような設定でした。
借金と引き換えに外国人の女性と形ばかりの入籍をする『リバイバル』は浅田先生の『ラブ・レター』みたい。
というふうに、どこかで読んだような設定にひっかかってしまいましたが(ココロがせまいので)、そこそこよかったと思います。
ただ、そこそこだけにあっという間に忘れてしまいそうです。
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ひっそりと
2010-01-19 Tue 18:00
WILLWILL
(2009/10/05)
本多 孝好
-+B+-
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高校生のときに両親を亡くし、若くして葬儀屋を継いだ29歳の女性が主人公。仏様と残された人たちと、あるときは自分にも関わってくる、死をとりまく連作集です。
なんか本多さんの昔の著作『MOMENT』に雰囲気が似てるなぁと思ったら、2話目でその主人公の神田くんが出てきて、納得しました。あぁ、これ続編なのね、と。ぶっきらぼうなあの幼馴染とうまくいくといいなと思っていたのですが、森野はいろいろ面倒な性格で、神田君も大変そうです。しかしアメリカにいるとは思いませんでしたよ。

物語は葬儀を執り行った人たちの遺族から持ち込まれる不思議な話。死んだはずの父親から届いた絵とか、いきなり出現した愛人が実はもう死んでいたとか。どれもこれも、その死に関わった人たちの想いがそうさせているのです。地味ですが切ない本でした。
最終話の、おばあさんの元におじいさんの生まれ変わりだという少年がやってくる話は良かったです。私、ばあさん子なもんですから、こうゆう年寄りに優しい話に弱いんです。
エピローグはちょっと蛇足かなぁとも思ったんですが、まぁいいか。森野と神田君の未来に幸おおかれ、ということで。
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雪平刑事が帰ってきた
2009-12-09 Wed 18:51
殺してもいい命---刑事 雪平夏見殺してもいい命---刑事 雪平夏見
(2009/10/16)
秦 建日子
-+C+-
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無駄に美しい、雪平刑事シリーズ第3弾です。
番宣でしか見たことないんですが、篠原涼子のイメージで読んでいます。やりやすいでしょうね、こうゆう役って。

さて、前2作を経て、少しは親子関係が改善されたフシのある雪平と娘の美央ですが、あろうことか元・ダンナが殺害され、第一発見者は雪平です。フクロウという殺し屋のメッセージが残されていて、第二、第三の犠牲者が…、といった具合ではじまります。
今回、母親としての雪平を垣間見ることができて、なんかせつなくなりましたねー。生意気だなぁと思っていた娘も案外健気で。だからこそ、真相はちょっと酷でしたね。フクロウというキャラも動機もそこそこいいんですけど、捜査が偶然と幸運の産物なのが残念です。ミステリっぽくなかったし。犯人との対峙場面もドラマっぽいしなぁ。雪平は非常に魅力的なキャラだけに、既存のドラマや映画の女刑事の型にはまりやすいのが諸刃の剣です。
次作があるのか、ないのか。気になるラストではありました。

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人間生きてりゃいいことあるか?
2009-02-03 Tue 17:51
チェーン・ポイズンチェーン・ポイズン
(2008/10/30)
本多 孝好
-+B+-
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妻子を惨殺され絶望していた男、突発性難聴で引退した天才バイオリニスト、そして平凡なOLが服毒自殺をします。そこになんらかの意図を読み取った新聞記者が事件を調べていくパートと、あと1年だけ生きようとしている中年女性のパートが交互に語られます。
<ネタバレ>OLが二人いるというのは最初からわかってましたが、セールスマンの正体がわかったときには、冒頭読み返しちゃいましたよ。あ、そうゆうことね、と。
2つの遺品が贈られますが、ひとつは慈しみをこめて、もうひとつは残酷な悪意のこもった品でした。人間ってこわいなぁと、しみじみ思いました。
ナイーヴ系・本多さん(豊崎さん談)らしく甘めのラストでした。しかしそもそも、冒頭の感触のわりに事件がこじんまりしてましたんで、これでもOKかなと。10人も20人も死んでたらバランス悪いですけど。
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ゆるいハードボイルド
2008-02-19 Tue 18:31
名残り火 (てのひらの闇 (2))名残り火 (てのひらの闇 (2))
(2007/09)
藤原 伊織
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故・藤原伊織氏の出版順で最後の作品です。連載終了後も加筆修正を繰り返していたそうで、8章まではその改稿バージョンになっています。作家としては未完成ともいえる作品を出版されたのですから、あの世で酒でも飲みながら悪態ついてるんでしょうか。でも読者としてはうれしい限りですんで、先生勘弁してくださいね。
さて、8年前に刊行された『てのひらの闇』の続編です。あれから3年が経過しています。登場人物ほぼ同じ。といっても、私あらすじくらいしか覚えてませんでした。すみません
親友の柿島が”オヤジ狩り”に遭い、3日後に息を引き取りました。堀江は何故彼がそんなところにいたのか調べるうちに、柿島が計画的に殺されたと確信するのです。

『そこには流通業界に横たわる新たな闇があった! 』
とありますが、動機はそんなんじゃありませんでした。このへんちょっと肩すかし。コンビニ業界の内幕など、とても興味深く読んでいたのに残念です。
<ネタバレ>奥さんのニューヨーク時代が事件の発端だなんて、まるで『テロパラ』じゃないですか。ホントに似たようないきさつが動機だったらどうしようかと思いましたよ。
藤原作品の黄金の組み合わせ”ドロップアウト中年と優秀な女性”ですが、その優秀な女性(元)部下が今回あまり活躍してません。どちらかというと海坊主のような頭の三上社長が大活躍です。スナック店主・ナミちゃんとの掛け合いが最高でした。とても魅力的なキャラなんですが、その三上の社会的地位に助けられる部分が多く、ご都合主義だなと思いました。悪かないんですけどね。完璧に改稿したら、そのあたりは補強されていたんでしょうか?
『ダナエ』よりおもしろかったんですが、未完でも『遊戯』の方が良かったかと。
かえすがえすも、急逝が惜しまれてなりません。合掌。
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