No Way Out ~出口なし~   偏愛に満ちた小説と映画の備忘録です
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その船を漕いで行け
2012-10-19 Fri 15:05
舟を編む舟を編む
(2011/09/17)
三浦 しをん

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本屋大賞を受賞した、三浦さんのベストセラー。
不器用で変人で、でも言葉の造詣の深さは抜群な、あたまもじゃもじゃのまじめさんが、辞書編纂部にスカウトされたところから始まります。下宿先のお嬢さんに恋して、これで1冊いくのかしらと思ったら、あっさりくっついちゃって。
次の章では語り手が変わり、チャラい西岡くんが彼なりに悩んで頑張って、というふうに、章ごとに語り手が変わります。新人の女の子は戸惑いながらも辞書作りにのめりこんでいくし、松本先生も体をこわしながらもその行く末を見守り続けるし、気が付いたら15年も経ってるし!!
まじめや香具也、西岡といった登場人物の成長物語でもあり、辞書という舟を作る、壮大な冒険物語でもあるのでした。や~、おもしろかった。
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サファイヤ
2012-10-10 Wed 15:01
サファイアサファイア
(2012/04/15)
湊 かなえ

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真珠、ルビー、ダイヤモンドといった感じで、宝石をモチーフにした短編集。
歯磨き粉のために火付けした女の本当の罪とか、結婚詐欺にあった男を助ける雀の話とか、短いながらもおぉっ!と引き込まれる嫌な話が多いです。
ラスト2作は連作なんですけど、イヤな小説を書く女流作家の話で、これって『告白』のこと?
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男の子ってバカでかわいい
2012-09-21 Fri 20:17
光
(2012/06/08)
道尾秀介

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多分私と同年代の男の子たちの、小学生時代の冒険活劇(笑)
おとなしくて手先が器用な利一、お調子者の慎司、いばりんぼの宏樹、家庭の事情で早く大人にならざるを得なかった清孝。
巨大魚を釣りに行くとか、人魚の首を見つけたとか、この年の男の子ってホントにバカだよなぁと思うんだけど、男の子だからこその楽しさ、キラキラしたところってのもありますよね。
「友達は、たくさんつくりなさい」
「つくったら、大切にしなさい」
教頭先生の言葉が深いです。
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カルトの定義とは
2012-09-16 Sun 20:05
〈映画の見方〉がわかる本80年代アメリカ映画カルトムービー篇 ブレードランナーの未来世紀 (映画秘宝コレクション)〈映画の見方〉がわかる本80年代アメリカ映画カルトムービー篇 ブレードランナーの未来世紀 (映画秘宝コレクション)
(2005/12/20)
町山 智浩

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町山さんのカルト映画解説本。え?『グレムリン』はメジャーでしょう?と、思ったんですが、どうやらいろいろと大変だったみたいです。
映画監督ってのは、やっぱりある種突き抜けていないとダメなんだなぁと思いました。
中でもリンチとクローネンバーグの変態っぷりは半端ないですね。監督やってなかったら犯罪者として捕まってますよ、きっと。
この本はただの映画解説ではなく、監督の人となりや製作過程、時代背景なんかを丁寧に書いた深読み本です。観ていたらすごく興味深いし、知らない映画だったら観たくなるんじゃないでしょうか?

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永遠に続かないのが9月
2012-02-25 Sat 20:27
九月が永遠に続けば (新潮文庫)九月が永遠に続けば (新潮文庫)
(2008/01/29)
沼田 まほかる

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発表当時、このミスで紹介されていたのをぼんやり覚えていました。突然いなくなった息子を探す母親、死んだ愛人、前夫と再婚相手の異常な関係。という紹介文だったんですが、それほど異常でもなかったし、愛人もふつうに死んでたし、そもそもホラーじゃなかったし(それは沼田さんのせいではありませんが)。
この母親がまたいやな女で、あぁでも誰にでもある、女のイヤーなところがうまく書けてるなーと思いました。
『アミダサマ』より面白かったです。
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あがいてもがいて
2012-02-20 Mon 20:13
星新一 一〇〇一話をつくった人星新一 一〇〇一話をつくった人
(2007/03)
最相 葉月

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初めて読んだ星新一は”鏡のなかの犬”で、国語の教科書に載っているのを兄が目ざとく見つけ『あ、星新一じゃん!』と言ったのを覚えています。以来、兄の本棚から借りて読んだり、新聞の日曜版に載っているショートショートを『やっぱり(日曜版に載っている)他の人とは違うよなぁ』なんて、偉そうなことを思いながら読んでいました。
星製薬という会社の社長だった父親の時代までさかのぼった、星新一の生涯をまとめたのがこちらです。
私がなんとなくイメージしていた先生とは全く違い、少なからずショックでした。
父親が残した負の遺産はいつまでもつきまとい、それこそ血を吐く思いで達成したショートショート1000話は、文壇からはあまり評価されず、筒井康隆や小松左京にはあとから来たのに追い越され。
知名度の割に報われない作家人生だったようです。
でもその作品たちは今でもきら星のごとく、子供にも大人にも愛され続けているのです。
久しぶりにエヌ氏の話が読みたくなりました。

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モー様のきゅっとくるいろいろな物
2011-11-10 Thu 22:40
一瞬と永遠と一瞬と永遠と
(2011/06)
萩尾 望都
+-C-+
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萩尾望都のエッセイいろいろとりまとめてあります。古くは70年代から、最近まで。子供のころのこととか、映画や小説について、ホント多岐にわたっています。『イグアナの娘』はあなただったのですね!
なかでもマンガに寄せた解説が楽しめました。和田慎二さんと仲良かったんですねー。それを考えると、亡くなった和田先生は本当にまだお若かったんだなぁと思うし、今でも第一線で活躍しているモー様は本当にすごいなぁと感心します。いつまでもついていきますね!
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久しぶりの宮本輝
2011-03-11 Fri 19:23

海辺の扉 上 (文春文庫)海辺の扉 下 (文春文庫)海辺の扉 上 (文春文庫)
(2005/07/08)
宮本 輝

海辺の扉 下 (文春文庫)
(2005/07/08)
宮本 輝


ある時期とてもよく読んでいた宮本輝さんの小説。ここのところご無沙汰だったんですが、部屋の掃除をしてたら出てきたので再読してみました。いやー、まったく覚えてなかったから読んでみたんですけどね。
自分の不注意で息子を死なせてしまった光輝は、日本から逃げ出して、ギリシャで再婚をし、ヒモのような生活をしてるんですけど、危ない仕事に手を出して日本に逃げ帰ります。
まー、この主人公がホントにダメな男でして。そういや輝さんの書く男性主人公って、ダメな男が多かったなぁと思い出しました。
その場しのぎの嘘をつく、よく知らない他人のことを否定する、分かれた女房を恨む、でもその女房から手紙をもらえばさっさと会いに行って、ダメだダメだといいながら関係をもってしまう。そしてまた嘘をつくといった、本当に流されやすい男です。自分でも言ってますが、まさに疫病神。
それに引き換え現・奥さんのエフィーは、やさしくて賢くて本当に素敵な女性で、こんなに嘘ばかりの男をと、思わずにはいられません。惚れた弱みなんでしょうか。
いろいろなことをさっぱり洗い流して、エフィーとの人生をはじめるらしいんですけど、ずいぶんあっさりした終わり方でした。紅茶ばかり飲んでたドイツ人とか、船旅で知り合った日本人家族とか、伏線なのかと思ったら、そのままだし。このあたりから輝さんの小説を読まなくなった気がします。
すごく薄い文庫の上下巻ってのも、なんだかなぁ。そこは出版社の欲の皮なんでしょうけど。
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長い長い初恋
2010-11-04 Thu 20:45
1Q84 BOOK 31Q84 BOOK 3
(2010/04/16)
村上 春樹
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2冊で終わらせたほうがいいんじゃないかと思ってましたが、出ましたね3冊目。
2では青豆さんが自殺するところで終わってましたが、寸前で心変わりをしました。まだ生きてます。よかったです。
天吾もあいかわらずで、お父さんの見舞いに行った先で看護婦3人に可愛がられています。
更に牛河という追跡者が加わり、3人のパートが交互に語られるわけですが、牛河の追跡によって知らないうちにどんどん追い詰められていく青豆さん。天吾くんに会うことはできるのか?というのが今回の一番の本筋です。
前2冊がずいぶん暴力的だったのに比べ、こちらは慈愛な内容でした。一応ハッピーエンドになるのでしょうか?まぁ、アンハッピーな人もいましたが...。
最初から続編を書くつもりだったんでしょうか?3ですべての謎が解けるというわけでもないので、2冊で終わったほうが潔い感じがしますが、一応の決着はつくのでこれもありかと。
しかしタマルはカッコいいですね。
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モノローグ作家?
2010-09-13 Mon 18:19
贖罪 (ミステリ・フロンティア)贖罪 (ミステリ・フロンティア)
(2009/06/11)
湊 かなえ
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順不同で読んでいる湊かなえの2作目です。
子供の頃、一緒に遊んでいた友達が、ひとり知らない男に連れて行かれ、そのまま殺されてしまいます。
一緒に遊んでいた4人はそれぞれ心に傷を負い、更に追い討ちをかけるように、被害者の母親から犯人を見つけるか、その罪に見合うだけの償いをしろと、ののしられるわけですよ。で、その15年後の悲劇です。
あいかわらず後味の悪い話です。ラストの描写で前向きなところを見せようとしたのでしょうか、でもやっぱり後味最悪です
よくもまぁ、これだけ不幸になれるもんですね。この子たちの周りにいるのって、変態か悪人ばっかじゃないですか。
湊さんの作品は3冊目ですが、これもまたモノローグ形式。モノローグが得意なのか、それとも他に書けないのか?
それでもやっぱりあっという間に読破です。
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